無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ユーゴ紛争: 多民族・モザイク国家の悲劇 (講談社現代新書 1168) 新書 – 1993/10/1
千田 善
(著)
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1993/10/1
- ISBN-104061491687
- ISBN-13978-4061491687
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1958年、岩手県生まれ。1983年、東京大学教育学部卒業。ベオグラード大学大学院中退。6年間のベオグラード特派員を経て、現在、フリーのジャーナリスト。国際政治、民族問題、軍備管理などを精力的に取材している。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1993/10/1)
- 発売日 : 1993/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 270ページ
- ISBN-10 : 4061491687
- ISBN-13 : 978-4061491687
- Amazon 売れ筋ランキング: - 426,251位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 32位東欧のエリアスタディ
- - 1,869位講談社現代新書
- - 2,459位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
14グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2002年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ユーゴスラビアの内戦、分裂は日本人からすれば分かりずらい。とにかく、どのように分裂して、何処と何処が戦争をしていて、どうしてこうなっていったのかを、ユーゴ紛争のあらましを知るのに非常に役立った。ユーゴは5つの国に分かれた。スロベニア、クロアチア、マケドニア、新ユーゴ、ボスニア・ヘルツェゴビナ。人種というより宗教によって民族が割れ、国が割れた。人間の業を見る思いがする作品。
2005年1月9日に日本でレビュー済み
ユーゴ紛争のさなか(1993.10)に刊行された書物であるため臨場感溢れる記述となっている。欧州の人にとっては常識ともいえるこの紛争の原因を理解するためにはもってこいの書物。
ただし、セルビア・モンテネグロのミロシェビッチ大統領の退陣などその後の状況については、当然のことながら記されていないので、他の情報源(筆者のHPもあります)などで情報を大幅に補足する必要があります。
■
本書とは関係ないですが、セルビア人側からのレポートも読んでみたいものです。私が本書から受けた印象では、『(一部の)セルビア人が悪い』と理解できました。しかし、日本もかつては同じような評価をされていたわけで・・・反論側もしくは「(一部)」ではない、セルビアの人の見解も知りたいわけです。
ただし、セルビア・モンテネグロのミロシェビッチ大統領の退陣などその後の状況については、当然のことながら記されていないので、他の情報源(筆者のHPもあります)などで情報を大幅に補足する必要があります。
■
本書とは関係ないですが、セルビア人側からのレポートも読んでみたいものです。私が本書から受けた印象では、『(一部の)セルビア人が悪い』と理解できました。しかし、日本もかつては同じような評価をされていたわけで・・・反論側もしくは「(一部)」ではない、セルビアの人の見解も知りたいわけです。
2001年12月23日に日本でレビュー済み
現在、ハーグの国際戦犯法廷で起訴されている前ミロシェビッチユーゴ大統領。彼はユーゴ、及び周辺国にどのようなことをもたらしたか・・・。
チトー政権時代、ユーゴは他民族国家としては稀なほど平穏な国として一目おかれていた。
ミロシェビッチが大統領に就いてからはユーゴはどのように変化したか。この本では民族、宗教、周辺国の人々の考えを客観的に書かれている。民族や宗教についてもわかりやすく解説してあり、たいへん読みやすいのでユーゴについてTVでなんとなく見ているけど問題の本質がよくわからない人にはお勧めの本。
この本を読み終えてしばらくしてから民衆革命が起きた。(2000年10月)
ユーゴの今後、混乱もしこりもまだまだ残るけど、期待を持って見ていきたい。
チトー政権時代、ユーゴは他民族国家としては稀なほど平穏な国として一目おかれていた。
ミロシェビッチが大統領に就いてからはユーゴはどのように変化したか。この本では民族、宗教、周辺国の人々の考えを客観的に書かれている。民族や宗教についてもわかりやすく解説してあり、たいへん読みやすいのでユーゴについてTVでなんとなく見ているけど問題の本質がよくわからない人にはお勧めの本。
この本を読み終えてしばらくしてから民衆革命が起きた。(2000年10月)
ユーゴの今後、混乱もしこりもまだまだ残るけど、期待を持って見ていきたい。
2012年11月10日に日本でレビュー済み
独裁政権のもとで一つの国として何とかまとまっていたユーゴスラビアが、東西冷戦の崩壊で一機に瓦解した有様
本書が出されたのは1993年ですから、一連のユーゴ紛争の中でクロアチアが分離独立を求めた、クロアチア紛争の最中でした。
ユーゴ紛争はさらに続き。ボスニア紛争やコソボ紛争さらにマケドニア紛争などが起こっています。
民族間の対立は、双方の価値観や立場の対立を越えて、歴史を背景とした非常に根深いものになり
ほぼ、単一の民族で構成された日本人には理解し難いものがあります。
こんなのを知れば、日本に数多くいる民族間の対立を越えてとか綺麗事を並べて、中国や韓国との友好を訴える人たちが
現実を理解していない、民族対立の本当の恐ろしさを知らない故の甘さとしか思えない部分もありますけどね
それはともかくとして、二章に分かれた本書では、第一章は紛争時のセルビア人の暴虐
悪名高いレイプ収容所の存在を始め、民族浄化への言及に始まり
スロベニア紛争(本書ではスロベニア独立戦争)やクロアチア紛争(本書ではクロアチア紛争)・ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(本書ではボスニア・ヘルツェゴビナ分割戦争)
これらの一連のユーゴ紛争の経緯とその後の時限爆弾とも言うべきユーゴスラビアの問題点について書かれています
そして第二章では、こうした紛争の原因となる、ユーゴスラビアの国内事情
歴史的な民族対立の背景
さに欧州連合が介入したコソボ紛争
それに伴う、各国の思惑などが書かれています。
ちなみに本書には書かれていませんが。コソボ紛争時に、世界からセルビアの暴挙と糾弾されたレイプ収容所
クロアチア人の女性を拉致して、セルビア人がレイプして混血児を産ませることで、民族としてのアイデンティティそのものを消し去ろうとした民族浄化
これはセルビア側だけではなく、クロアチア側も同じことをやっていた事実が発覚しています。
セルビア側は国際社会を舞台にした宣伝戦で敗れただけで、両民族が憎しみの中で互いに同じことをやっていた。
まことに民族対立の根深さと恐ろしさがわかりました。多分、民族そのものが消滅しない限りは無くならないでしょうね。
しかし民族としてのアイデンティティを捨てることは、言うが容易いが出来るようなものではない。世界中の人が同じ価値観、同じ宗教を信じない限りは決してできないことだ
そんな世界は望む者は誰もいないでしょう。そうである以上は、民族対立も消えてなくなる事はない。ただ、うまく付き合っていくように考えるしかないと思いました
本書が出されたのは1993年ですから、一連のユーゴ紛争の中でクロアチアが分離独立を求めた、クロアチア紛争の最中でした。
ユーゴ紛争はさらに続き。ボスニア紛争やコソボ紛争さらにマケドニア紛争などが起こっています。
民族間の対立は、双方の価値観や立場の対立を越えて、歴史を背景とした非常に根深いものになり
ほぼ、単一の民族で構成された日本人には理解し難いものがあります。
こんなのを知れば、日本に数多くいる民族間の対立を越えてとか綺麗事を並べて、中国や韓国との友好を訴える人たちが
現実を理解していない、民族対立の本当の恐ろしさを知らない故の甘さとしか思えない部分もありますけどね
それはともかくとして、二章に分かれた本書では、第一章は紛争時のセルビア人の暴虐
悪名高いレイプ収容所の存在を始め、民族浄化への言及に始まり
スロベニア紛争(本書ではスロベニア独立戦争)やクロアチア紛争(本書ではクロアチア紛争)・ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(本書ではボスニア・ヘルツェゴビナ分割戦争)
これらの一連のユーゴ紛争の経緯とその後の時限爆弾とも言うべきユーゴスラビアの問題点について書かれています
そして第二章では、こうした紛争の原因となる、ユーゴスラビアの国内事情
歴史的な民族対立の背景
さに欧州連合が介入したコソボ紛争
それに伴う、各国の思惑などが書かれています。
ちなみに本書には書かれていませんが。コソボ紛争時に、世界からセルビアの暴挙と糾弾されたレイプ収容所
クロアチア人の女性を拉致して、セルビア人がレイプして混血児を産ませることで、民族としてのアイデンティティそのものを消し去ろうとした民族浄化
これはセルビア側だけではなく、クロアチア側も同じことをやっていた事実が発覚しています。
セルビア側は国際社会を舞台にした宣伝戦で敗れただけで、両民族が憎しみの中で互いに同じことをやっていた。
まことに民族対立の根深さと恐ろしさがわかりました。多分、民族そのものが消滅しない限りは無くならないでしょうね。
しかし民族としてのアイデンティティを捨てることは、言うが容易いが出来るようなものではない。世界中の人が同じ価値観、同じ宗教を信じない限りは決してできないことだ
そんな世界は望む者は誰もいないでしょう。そうである以上は、民族対立も消えてなくなる事はない。ただ、うまく付き合っていくように考えるしかないと思いました
2010年8月20日に日本でレビュー済み
本書は二部、すなわち旧ユーゴへの在住経験もあるジャーナリストによるルポタージュ(第一部)と
1993年までの紛争の背景と過程の分析(第二部)によって構成されている。
第一部では、村落を襲撃された難民や襲撃した兵士、警官志願した民間人に加えて
クライナ・セルビア人共和国大統領やコソボ共和国大統領など指導者層へも精力的に取材している。
当時の情報量を反映しているのか、セルビア人による残虐行為が紙幅の多くを占めているが、
セルビアはクロアチアなどと異なりマスコミの掌握に失敗したという事実も指摘しており、
「セルビア悪玉論」が払拭された今日から見ても、(公平かは別として)客観的なものと言える。
また当時は紛争の当事者となっていなかったコソボを「時限爆弾」として取材していることも評価出来る。
第二部は、93年という紛争が解決をみていない中で、
各国のプロパガンダに影響されずに客観性を保っており、読みやすかった。
類書でも指摘されている問題点を概ねカバーしているものの、残念ながら、
その後も継続した紛争の全貌を知らせる役目は類書に譲らざるを得ないだろう。
1993年までの紛争の背景と過程の分析(第二部)によって構成されている。
第一部では、村落を襲撃された難民や襲撃した兵士、警官志願した民間人に加えて
クライナ・セルビア人共和国大統領やコソボ共和国大統領など指導者層へも精力的に取材している。
当時の情報量を反映しているのか、セルビア人による残虐行為が紙幅の多くを占めているが、
セルビアはクロアチアなどと異なりマスコミの掌握に失敗したという事実も指摘しており、
「セルビア悪玉論」が払拭された今日から見ても、(公平かは別として)客観的なものと言える。
また当時は紛争の当事者となっていなかったコソボを「時限爆弾」として取材していることも評価出来る。
第二部は、93年という紛争が解決をみていない中で、
各国のプロパガンダに影響されずに客観性を保っており、読みやすかった。
類書でも指摘されている問題点を概ねカバーしているものの、残念ながら、
その後も継続した紛争の全貌を知らせる役目は類書に譲らざるを得ないだろう。