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四字熟語: 四文字が語る悠久の知恵 (講談社現代新書 1264) 新書 – 1995/7/1
島森 哲男
(著)
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「天心爛漫」な若者が「閉月羞花」の美女に会い、「一日三秋」恋の末、「洞房華燭」の夜を迎え、前途は「鵬程万里」「悠悠自適」……。わずか四語で人を、動かしてきた四字熟語の森を歩き、その深くはるかな知恵を読み味わう。
最高の美女のたとえ「閉月羞花――美しい女の発散する魅力は男を惑わすばかりではない。月も花も鳥も魚も美女の前には動揺する。……美しさをほめるのだから、せいぜいおおげさに、天地にもわたるスケールか欲しいところだが、さすがに昔の人々はよく考える。「閉月羞花」。美しいものの代表としての月や花。その月さえも雲の中に隠れ、花も羞ずかしがってしまう。それほど美しいというのだから、これは最高である。「羞花」は李白が美女・西施を歌った詩の……その美しさ古今随一、ハスの花さえ羞じるほど、にもづく。西施といえば美女の代表。豊満なイメージの楊貴妃とは違って、ほっそりした透き通るような美女である。胸を病んで、苦しげに胸をおさえ眉をしかめた様子が、ぞっとするほど色っぽかったという(「西施捧心」)。隣の女(なぜか東施という名前になっている。かなり美しくなかったらしい)が、あぁ、ああすれば美しく見えるんだわとまねをして、まわりの人間が逃げたという話もある。かわいそうな話だが、おかしい。――本書より
最高の美女のたとえ「閉月羞花――美しい女の発散する魅力は男を惑わすばかりではない。月も花も鳥も魚も美女の前には動揺する。……美しさをほめるのだから、せいぜいおおげさに、天地にもわたるスケールか欲しいところだが、さすがに昔の人々はよく考える。「閉月羞花」。美しいものの代表としての月や花。その月さえも雲の中に隠れ、花も羞ずかしがってしまう。それほど美しいというのだから、これは最高である。「羞花」は李白が美女・西施を歌った詩の……その美しさ古今随一、ハスの花さえ羞じるほど、にもづく。西施といえば美女の代表。豊満なイメージの楊貴妃とは違って、ほっそりした透き通るような美女である。胸を病んで、苦しげに胸をおさえ眉をしかめた様子が、ぞっとするほど色っぽかったという(「西施捧心」)。隣の女(なぜか東施という名前になっている。かなり美しくなかったらしい)が、あぁ、ああすれば美しく見えるんだわとまねをして、まわりの人間が逃げたという話もある。かわいそうな話だが、おかしい。――本書より
- 本の長さ257ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1995/7/1
- ISBN-104061492640
- ISBN-13978-4061492646
商品の説明
著者について
1949年、千葉県生まれ。東北大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。現在、宮城教育大学教授。専攻は中国哲学。共著書に、「鑑賞中国の古典(3)孟子・墨子」―角川書店、『続・漢字の泉』『続々・漢字の泉』―河北新報社―などがあり、論文に、「天人女房譚から怪鳥伝説へ」ほかがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1995/7/1)
- 発売日 : 1995/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 257ページ
- ISBN-10 : 4061492640
- ISBN-13 : 978-4061492646
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,355,787位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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