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写真美術館へようこそ (講談社現代新書) 新書 – 1996/2/20

4.0 5つ星のうち4.0 8個の評価

“まなざしの芸術”――写真は、何をどのようにして表現してきたのか。古今東西の名作・快作を集めた“紙の上の美術館”へご案内。その魅力と本質を縦横無尽に語り尽くす、本格的写真入門。

「写真表現とは何か」――そこで当館の展示では、あえてその「写真表現とは何か」という基本的な原理を考えてみようと思うわけです。具体的には写真史のはじまりから現代までほぼ時代順に5つの部屋を設けております。それぞれの部屋がまた3つくらいのパートに分かれている。第1室の「光学・発明・絵画」だったら「写真がなかった頃」、「写真の誕生」、「絵画と写真」、第2室の「鎖・肖像・裸体」は「鏡と“顔”」、「向こう岸のイメージ」、「裸体の饗宴」といった具合です。つまり私のもくろみといたしましては、第1室から第5室までざっと見ていただければ、写真表現に関わるいろいろな問題について、19世紀から現在までの写真の歴史も含めて自然に無理なく理解することができる、そんな展示をめざしています。あまりにも欲ばりな企画で、うまくいくといいのですが……。――本書より

商品の説明

著者について

1954年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。写真評論家。著書に『日本写真史を歩く』―新潮社、『戦後写真史ノート』―中公新書、『写真の現在』―未來社、『荒木!』―白水社―など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1996/2/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/2/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406149287X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061492875
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.4 x 17.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 8個の評価

著者について

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飯沢 耕太郎
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年2月15日に日本でレビュー済み
本書は「美術としての写真」を一般向けに分かりやすく紹介してくれる一冊である。
「写真美術館」とタイトルにあるので、有名写真作品を並べて解説する本にも見えるかもしれないが、そうではなく、どちらかというと「写真」というものを巡る技術と理解、取り扱いの変遷をたどっていく本である。
ただしもちろん写真は豊富に紹介されている。

本書は五章立てだが、位置づけをまとめると、
・写真というものの誕生(技術面の話も多い)。そしてそれが芸術に及ぼした影響
・人の顔や体を写すこと、またその意味(ポートレイトからヌードまで)
・風景写真。自然景観から都市まで
・記録としての写真。観光写真から社会問題のルポまで。
・カラー写真
という感じである。
いわゆる有名写真(シンディ・シャーマンとかベトナム戦争「安全への逃避」とか)がたくさん出てくるわけではなく、むしろ写真というものの位置づけが動いてくる、そういう中で重要な写真が選ばれているように思う。

写真芸術はほとんど知らなかったが、なかなかその魅力、奥深さを伝えてくれる本だと思う。80点超の写真も嬉しいところ。
読みやすい文章なので、写真美術を知らない人にも薦められる一冊である。
2015年1月28日に日本でレビュー済み
「写真の歴史から現代のアート事情まで非常に魅せられるお勧めの一冊」
著者:1996.2.20、2000.7.28 第7刷
発行:飯沢耕太郎(日本大学芸術学部写真学科卒、現在写真評論家)
読了:2014/11(157/09)★4.4

「写真美術館」というから、東京都写真美術館のような最近台頭してきた新しい美術館の系統について評論するのかと思えば少し違った。
もちろん“写真”が成り立った歴史的背景や、今日に写真がアートとして確立された系譜をたどるのであるが、本の中の美術館ということで、本書にはたくさんの写真作品が掲載されており非常に見どころが多い。
他のレビューでも非常に評価が高いのも納得できるはずです。

自ら創作するファインアートと違って「写真なんてシャッターを押せばそれで完成でしょ」と思う人もいるかもしれないが、“作品”に至る道には試行錯誤があり、その写真家それぞれの人となりが浮き出ている。

自分はマン・レイの“デペイズマン”には非常に美学を感じました。
自分は大学で知的財産法を専攻していたけれど、「写真の著作物性には被写体の選択性を認めない(もしくは、薄い)」という判例がある。
マン・レイの作品は、被写体の選択性と構図にこそ著作物性が発揮されており、彼の写真はモダンアートといっても過言ではない魅力がある。
(いつかまたマン・レイ展があれば是非とも行きたいものだ)

その他、東京都写真美術館で個展として鑑賞した堀野正雄のページもあり、今まで見たことがある作品もいくつか拝見できて嬉しかった。

写真の歴史についてもかなり詳しい部類の本だったと思うし、文章もとても巧いので、写真に少しでも興味がある人にはお薄めの一冊です。

───カラー写真のフォトグラムも考えられないわけではないのですが、色があることで逆に散漫な印象になりそうです。考えてみれば、あらゆる色の光を混ぜ合わせれば白色になるわけで、このようなモノクロームのイメージから、そこには見えない架空の色を創造してみることも可能です。白雲のモノクロームこそ、最も豊かな色彩の表現、いわば究極のカラー写真であるという逆説も成り立つわけです。(p.181)
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月17日に日本でレビュー済み
本の構成を、写真美術館に見たてて、館内の各コーナーを巡るように、各章を読んでいく、という構成になっている。
全体の流れとして、写真の誕生から、150年の歴史を辿るようになっているが、
単に時間の流れをたどるのではなく、どの時代の写真家が、どんな対象を、どのように撮影してきたのかを、
多くの写真やテーマを紹介しながら、写真美術の見方を、分かりやすくレクチャーしている。
取り上げている人物も、ダゲールから、マン・レイ、ナジ、キャパから、荒木、杉本までと多彩。
飯沢のこの美術館の構成力、キュレーション力の高さが、際立っている。
巻末には、飯沢のお勧めの写真集や、写真を収蔵している美術館などが紹介されており、
この本が、独立した美術館ではなく、写真芸術そのものへの、入り口という意味合いも持っている。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月16日に日本でレビュー済み
本の構成が洒落ている。美術館の展示室をイメージして、5つの部屋を巡る。第1室「光学・発明・絵画」、第2室「鏡・肖像・裸体」、第3室「風景・モノ・都市」、第4室「出来事・社会・私」、第5室「色・複製・フレーム」。

フェルメールの絵画がカメラの前身の「カメラ・オブスクラ」を使用して描かれていたこと、ドガも写真を下絵に使い、その下絵の写真と出来上がった絵が比較できる。

またカメラ誕生初期の写真が作品としてもすばらしいもので有ったことはこの本を通して初めて知った。現在の銀塩フィルムの原理を発明したタルボットの「冬の樹」(1842)は幻想的な雰囲気ですばらしい。また史上初のセルフポートレットとされているイボリット・バヤールの「溺れ死んだ男」(1840)は絵画的な美しい作品だ。

特に気に入った作品は裸体の饗宴(p78)の中にあったエドワード・スタイケンの「追悼」(1902頃)だ。絵画的なヌード。すでに写真技術がこの時代にここまで発達していたということに驚く。

上質紙に印刷され、写真も鮮明な印刷となっている。900円で、写真美術館を何度でも楽しめる。一度読んでから、繰り返し気に入った写真を眺めた。この本に納められた写真は、もしプリントが入手できたら額縁に入れて部屋に飾っておきたいという作品が多かった。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート