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南イタリアへ! (講談社現代新書 1446) 新書 – 1999/4/20
陣内 秀信
(著)
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購入オプションとあわせ買い
小高い丘、明るい斜面に営まれる古くて深くて豊かな町。街路は劇場、中庭は生活の場となる。カラー版・地中海都市の魅力ガイド。
チステルニーノ──ローカル線の駅で降り、オリーブの樹やトゥルッリの建物が点在するのどかな田園風景を楽しみながら、坂道を上っていくと、丘の上に白い家々が見えてくる。徐々に空間の密度が上がり、やがて旧市街の迫力ある外観が目の前に現れる。イタリアの中世都市へのアプローチは、このようにいつもダイナミックだ。ポルタ・グランデ(大きな門)という城門をくぐり、この町の旧市街に一歩踏み込んだ時の衝撃を、私は今も忘れない。まるで、雪で築き上げられた大きな迷宮の世界に彷徨い込んだ感じだった。道は狭くて曲がりくねっている。両側の建物の壁は歪み、すべて石灰で真っ白に塗られている。道幅は狭いのに、建物は何層にも重なっている。外階段がふんだんに活用されて、3階へ、そして4階へとアクロバット的に上へ伸び、まさに立体迷路を構築しているのだ。──本書より
チステルニーノ──ローカル線の駅で降り、オリーブの樹やトゥルッリの建物が点在するのどかな田園風景を楽しみながら、坂道を上っていくと、丘の上に白い家々が見えてくる。徐々に空間の密度が上がり、やがて旧市街の迫力ある外観が目の前に現れる。イタリアの中世都市へのアプローチは、このようにいつもダイナミックだ。ポルタ・グランデ(大きな門)という城門をくぐり、この町の旧市街に一歩踏み込んだ時の衝撃を、私は今も忘れない。まるで、雪で築き上げられた大きな迷宮の世界に彷徨い込んだ感じだった。道は狭くて曲がりくねっている。両側の建物の壁は歪み、すべて石灰で真っ白に塗られている。道幅は狭いのに、建物は何層にも重なっている。外階段がふんだんに活用されて、3階へ、そして4階へとアクロバット的に上へ伸び、まさに立体迷路を構築しているのだ。──本書より
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/4/20
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104061494465
- ISBN-13978-4061494466
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商品の説明
著者について
1947年、福岡県に生まれる。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。専門は、イタリア建築・都市史。現在、法政大学工学部建築学科教授。
著書に『ヴェネツィア──水上の迷宮都市』──講談社、『都市を読む*イタリア』──法政大学出版局、『都市の地中海』──NTT出版──など。
著書に『ヴェネツィア──水上の迷宮都市』──講談社、『都市を読む*イタリア』──法政大学出版局、『都市の地中海』──NTT出版──など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/4/20)
- 発売日 : 1999/4/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 4061494465
- ISBN-13 : 978-4061494466
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 493,787位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,975位講談社現代新書
- - 3,815位紀行文・旅行記
- - 6,179位海外旅行ガイド (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月16日に日本でレビュー済み
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南イタリアへ旅行に行くので購入しました。歴史が好きなので街の成り立ちなども興味があり大変面白かったです。アルベロベッロでたまたま建物のことを聞いてきた方がいたので本に書かれたことを伝えたらすごく感心されました。いつかまた南イタリアへゆっくりと旅行できる時間ができ旅費が貯まったらこの本を読んで旅を楽しみたいです。
2017年11月7日に日本でレビュー済み
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南イタリアを旅するのに購入しました。なかなか時間がなく出発寸前や機内で読んでいたのですが、モンテサンタンジェロの存在をしり、現地で予定を変更して行ってきました。すばらしかったです。あまり時間がなく、先生が解説されていたところはじっくりみれませんでしたが礼拝堂は非常にすばらしく感動しました。その他の街も読んでからいくとさらに町の魅力が感じられ、とてもよかったです。情報の少ない南イタリア、ぜひ旅される方、建築がお好きな方には読んでいただきたいです。
2015年4月22日に日本でレビュー済み
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ガイドブックではなかなかここまで書かれることの少ない南イタリア。旅する者にとって、大変頼りがいのある本です。
2013年11月7日に日本でレビュー済み
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学生時代を想い出しました。南イタリアを暫く訪れていませんが是非探訪したいと思います。
2000年11月6日に日本でレビュー済み
この本を読めばきっと南イタリアを愛するようになります。イタリアは地方色が濃く、地方によって方言の差も大きく、それぞれの地域が魅力に溢れています。この本では南イタリアの都市を美しい写真付で、法政大学の陣内先生が紹介しています。是非、この本を読んで南イタリアの虜になってください。
2003年3月3日に日本でレビュー済み
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海外の街を歩く時の新たな視点として、歴史や、地勢、環境に裏打ちされた街の作りを意識すると面白い、ということを教えてくれる。筆者は、イタリア建築学の専門家であり、ご自身も南イタリアの都市や街に魅せられているだけに、その思い入れがしっかり伝わる。これから南イタリアに旅行する予定なので、是非携えて行きたいと思う。同時に読んだ、ナポリと南イタリアを歩く、という本を補足する情報も多く、イメージが一層膨らんだ。
2005年6月12日に日本でレビュー済み
一口に南イタリアと言っても、その町々で、特異な町の構造、居住空間が存在する。イタリアの都市空間、建造物を長年にわたり、実施調査した著者が特に興味深い都市を列挙し、専門分野である建築学の観点から解説した南イタリアの案内書である。一般の旅行ガイドブックよりも一歩も二歩も奥に深く入った南イタリアの解説書で、この夏南イタリア及びシシリア島旅行予定の私には大変参考になる一冊であった。