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現代アラブの社会思想 (講談社現代新書) 新書 – 2002/1/18
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なぜ「イスラームが解決」なのか。
学術書からヒットソングまで渉猟し、苦難の歴史を見直しながら描く「アラブ世界」の現在。
終末論の地層――イスラーム教の古典的要素にさかのぼることのできる要素の上に、近代に入ってから流入した陰謀史観の要素と、現在に流入したオカルト思想の要素が、いわば地層のように堆積して、現代の終末論は成り立っている。そして、イスラーム教の古典終末論の要素にも、また積み重ねがある。イスラーム教はユダヤ教・キリスト教から続く「セム的一神教」のひとつである。ユダヤ教とキリスト教が発展させた終末論体系を基本的に継承しており、両宗教から受け継いだモチーフがかなり多い。その上に「コーラン」や「ハーディス集」によってイスラーム教独自の修正や潤色が加えられている。――本書より
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/1/18
- 寸法10.6 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-104061495887
- ISBN-13978-4061495883
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商品の説明
商品説明
いったいイスラム原理主義は、どのような軌跡をたどって「9.11テロ」に行き着いたか。著者は、アラブ社会思想が2つに分極化した「1967年」を起点として、その道筋を跡付けていく。この年6月、イスラエルの電撃作戦によってエジプト・シリア・ヨルダン軍が撃破された。いわゆる「六日戦争」だが、この決定的敗北を画期にアラブの知的状況は「危機の時代」を迎える。つまり、アラブ現代思想は、敗北の原因を「人民勢力」の疎外に求める思想と、イスラムの倫理に反した腐敗政治に求める思想に分極し、前者は人民解放闘争を唱える急進的マルクス主義へ、後者は過激なイスラム原理主義へと伸長していく。 しかし、社会主義イデオロギーは事実上機能しなくなった。著者は残されたもう一つの思想である「イスラム主義」の非現実性を、コーランと「ハディース集(ムハンマドと教友の対話)」の今日的解釈にメスを入れながら丹念に摘出する。そして、現代アラブ世界にコーランの「終末論」と現代的「陰謀史観」のオカルト的結合の出現を見て取り、これを「危険な兆候」と警告するのである。
著者が本書の冒頭でいみじくも言っているように、「9.11同時多発テロ」のあと、無知や誤解にもとづいた荒唐無稽な議論が信頼度の高いメディア上にも現れ、「どうせみんなも知らないのだから、なにを言ってもいい」という「自称アラブ通」のアラブ論、イスラム論がまかり通っている。まさにそういうイスラム論の悪影響を案じたのが、この本を書いた動機であるという。本書の内容の大部分は、著者が「大学院生時代に行った調査と資料収集」にもとづいているということだが、アラブ思想の地層深くボーリングのパイプを下ろした観察と、アラブ社会の「時代の気分」の鋭敏な嗅ぎ分けが見事である。(伊藤延司)
著者について
1973年、東京生まれ。1996年、東京大学文学部イスラム学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を経て、2001年4月よりアジア経済研究所研究員。イスラーム政治思想史、中東地域研究が専門。共著に『民族主義とイスラーム』――アジア経済研究所、『非・西欧の視座』――大明堂――など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/1/18)
- 発売日 : 2002/1/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4061495887
- ISBN-13 : 978-4061495883
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 241,816位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 85位イスラム教(一般)関連書籍
- - 1,027位宗教入門 (本)
- - 1,469位講談社現代新書
- カスタマーレビュー:
著者について
池内恵(いけうちさとし)
1973年、東京生まれ。1996年、東京大学文学部イスラム学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を経て、2001年4月よりアジア経済研究所研究員。イスラーム政治思想史、中東地域研究が専門。共著に『民族主義とイスラーム』――アジア経済研究所、『非・西欧の視座』――大明堂――など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、著者への共感はここまでである。一般の、特に中東問題に関心のなかった日本人として、あの中継をテレビで見て深刻なショックを受け、あの数千人の同盟国アメリカ一般市民(後に日本人も含まれていたことが判明)を思って涙が出て止まらなかった。
「アメリカよ、原水爆で報復せよ‼️」
強くそう思った。たパールハーバー攻撃、それは明らかな戦争挑発に対する最前線基地への攻撃で一般市民を巻き込まない配慮を伴っていた…その報復が2発の原爆ならば、何万倍も悪質なそれもテロに対する反撃は核兵器こそ望ましく、また将来への教訓にもなろう。今考えればイランの核開発以前にタリバンを徹底的に殲滅すべきであった。
歴史はそのようにならなかった。アメリカはボスのビンラディンこそ殺害(道義的には処刑)できたが、イスラム国、ハマスなどより凶暴で不道徳なテロ集団の跳梁を許すこととなった。
著者もこの本で描いているように、イスラエルの女子中学生へのテロ殺人、その犯人を英雄視するようなものが当時のイスラム思想の主流で有るならば、彼らは人類の敵、少なくとも近代市民である日本国民の敵であるというしかない。
これを書いているのは2023年12月30日、イスラエルへのハマスのテロから約3月後である。それを受けて著者の後輩の飯山陽氏の「ハマス本」が出版され、ベストセラーとなった。この本は著者によってこそ続編として書かれるべきものであった。それは将来、消滅し博物館にのみ残る「イスラム」への挽歌となりうるものになろう。またそうなることを望む。
最後に、著者の現在の政治的姿勢は日本人として否定的に評価せざるを得ない。著者の不可解なイスラムへの共感の底には、愚劣極まる国連=united nation=旧連合国史観への同調があるのではないか?それは著者と同年代の数名のいわゆる「国際政治学者」達にも共通するものであると思う。
そして後半の始めの辺りで米国の大学がそのようなアラブの「トンデモ本」を大真面目に買っているというくだりを読んだ際には、日本の「トンデモ本」も集めているのではないかと思い、アメリカという国の「知的好奇心」の凄さに思わず慄然としてしまった。この知的好奇心がアメリカという国の強さなんだなあ・・・(現在のアメリカの政権とその
支持基盤からはその欠片も感じられないが、それは我が国の現状も同じか)。
自分の考え方・論理から自由になることが困難だからである。
最近、イスラムとキリストという2つの宗教がぶつかっているが
お互い自分の思考回路から自由になれない、と感じている。
自分自身もイスラム的思考・イスラム教の思想をまったく知らず
同時に理解もしていないため、理解努力の一環で読んでみた。
読了した今もなお、彼らと彼らの宗教を理解できないでいるが、
なぜ理解できないかその理由は理解できた。日本で第一線で活躍する
イスラム学者として、今後ますます重要な位置を占めるであろう
著者の名作と感じた。
前半第1部の社会思想史は参考になった。
スエズ運河国有化(1956)で高揚したアラブ民族主義が、第3次中東戦争(1967)の惨敗で挫折した際、まず急進マルクス主義が、その敗北の責任をプチブルジョワ政権に帰し、政権を打倒して世界革命をリードしようとしたが、文化大革命の失敗、中越戦争、ポル・ポト大虐殺で世界革命論は打撃を受け、足元でもPLOの現実路線転換により基盤を失う。
他方、「イスラーム的社会が実現できれば、諸問題は解決できる」と考えたグループもいた。彼らは楽観的に『運動』で実現できると考えたが、悲観主義者は、社会に対して直接的な攻撃を仕掛けることにより変革しようとする「原理主義者」として分派したという流れである。
しかし、後半第2部の終末論は、ユダヤ教、キリスト教の終末論からの発展過程など面白い所もあるが、いかがなものかと思う記述も多い。
湾岸戦争(1991)を契機にアラブ世界では、国際社会は「善と悪の闘争」であるとする終末論が流行し、今回の「悪」はユダヤとその後ろ盾である米国だというのである。読者はエジプトに行ったことはないし、エジプトで終末論が流行したのは事実なのだろうが、だからといって「イスラーム教徒が(終末論は教義として信じているにしても)それらの流行本の内容まで信じている」とするのはどうなのだろうか。まあ、近著『イスラーム国の衝撃』(文春新書、2015年)にそのような記述もないということは、軌道修正したのかもしれないが。本書の発刊から10年以上経つのだから、改めて分析してほしいものだ。
とりあえず試し読みしたが購入に値しないと判断しやめました。
内容的には著者の理想ばかりで参考にならず、購入しなくてよかっと思えるものでした。