ヒカキンよりもネット活動歴が遥かに長く(2003年)、今や知名度皆無のニートスズキが多大な影響を受けた本
ご存知の通り、ネット黎明期に現れた2007年は競合相手が少なく知名度が一定数あった
終いには2008年にニートをやめた
ひらきこもりでいられなくなったのである
今や、脱ニート宣言から15年経つが、ウーバーで日銭を稼ぎ漫画家にもなれず努力せずの46歳の白髪混じりのただの歴だけおじさん
YouTubeの再生数は3桁の底辺YouTuberが出来上がりました
スズキがこの本に出会わなかったらどういう未来が待っていたんだろうか
しかしながらこの本がなければニートスズキも生まれなかっただろう
評価が悩ましいところである

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ひらきこもりのすすめ: デジタル時代の仕事論 (講談社現代新書 1631) 新書 – 2002/11/1
渡辺 浩弐
(著)
「会社で仕事をする」時代から「好きなことが仕事になる」時代へ
好きなことを自己表現しよう。
ネットで世界相手に発信しよう。
組織を頼らない新しい仕事論を具体的に提示する。
IT革命の「革命」の意味――バーチャル空間の中では土地の広さやビルの高さに全く価値がない。その位置にも意味はなくなる。……大きな組織やビルディングがなくても、各種情報機器やネットワークを使えば、自宅で、個人でどんどん仕事ができてしまう。巨大なシステムの必要性が希薄になるのだ。……
生産だけではなく流通においても、メジャー企業の強みはなくなる。……同様に、土地を持ってるから安心だとか、一流大学を出ているから、あるいは一流企業に勤めているから安泰、なんてこともなくなっていく。出自や所属に関係なく、その時点で一番ビビッドな奴がいきなりトップに立つ。極端に細分化されたあるジャンルの中での、ナンバーワンが勝つ。いやナンバーワンだけでなく、オンリーワンでもいい。
とすると、他人に指示されて勉強したり鍛錬したりすることより、自分1人で、自分に向いたジャンルを見つけることがまず、とても大切なことになってくる。――(本書より)
好きなことを自己表現しよう。
ネットで世界相手に発信しよう。
組織を頼らない新しい仕事論を具体的に提示する。
IT革命の「革命」の意味――バーチャル空間の中では土地の広さやビルの高さに全く価値がない。その位置にも意味はなくなる。……大きな組織やビルディングがなくても、各種情報機器やネットワークを使えば、自宅で、個人でどんどん仕事ができてしまう。巨大なシステムの必要性が希薄になるのだ。……
生産だけではなく流通においても、メジャー企業の強みはなくなる。……同様に、土地を持ってるから安心だとか、一流大学を出ているから、あるいは一流企業に勤めているから安泰、なんてこともなくなっていく。出自や所属に関係なく、その時点で一番ビビッドな奴がいきなりトップに立つ。極端に細分化されたあるジャンルの中での、ナンバーワンが勝つ。いやナンバーワンだけでなく、オンリーワンでもいい。
とすると、他人に指示されて勉強したり鍛錬したりすることより、自分1人で、自分に向いたジャンルを見つけることがまず、とても大切なことになってくる。――(本書より)
- 本の長さ198ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/11/1
- ISBN-10406149631X
- ISBN-13978-4061496316
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代を超えて読み継がれるべき名作。 副題に「デジタル時代の仕事論」とあるが、同様のテーマを扱った本のほとんどが、数年で陳腐化するツールやウェブサービスの紹介で埋め尽くされている。それに対して、本書はネット社会を動かす「力学」を解き明かし、個人が組織に頼らず活動するための戦略を提案している。
想像だが、作者の周りには、取引先の気まぐれに翻弄されたり、上司の機嫌を取ることに忙殺されて才能を発揮できないまま消えていく人たちが大勢いたのだろう。もしそうなら、現代社会の犠牲者をこれ以上増やしてはならないという強い思いが、作者にこの本を書かせたに違いない。
「最近、ある若者層は、仕事中毒とは別の形で、求道的なまでの集中力を発揮している。彼らのことは、マニアとかおたくという言葉で暫定的に定義されている。ここに大きな可能性があると僕は思っている。(本書38ページより)」
この文章が心に響いたなら、『「ひらきこもり」のすすめ』の一読をすすめる。
想像だが、作者の周りには、取引先の気まぐれに翻弄されたり、上司の機嫌を取ることに忙殺されて才能を発揮できないまま消えていく人たちが大勢いたのだろう。もしそうなら、現代社会の犠牲者をこれ以上増やしてはならないという強い思いが、作者にこの本を書かせたに違いない。
「最近、ある若者層は、仕事中毒とは別の形で、求道的なまでの集中力を発揮している。彼らのことは、マニアとかおたくという言葉で暫定的に定義されている。ここに大きな可能性があると僕は思っている。(本書38ページより)」
この文章が心に響いたなら、『「ひらきこもり」のすすめ』の一読をすすめる。
2004年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ひきこもり」という言葉に対して「ひらきこもり」
特にひきこもっているわけでなく、周りの価値観に影響されずひたすら自分の好きなことに打ち込むことが成功に繋がるという話。
インターネットがあたりまえのように活用される時代になり。
より細分化された、いわゆるオタクといわれる情報通が案外主役になる時代が来たと説く。
インターネットのサイトも、とにかく「狭く深く」がキーワード。
以前と違って、コミュニティが全世界に存在する。
いずれ、日本人だとかアメリカ人だとかいう認識さえも無くなってきて。
コミュニティはそのことについての連帯感で作られていく。
読んでいると、なるほど一理あるなと妙に納得してしまう。
とにかく自分の持っているディープな情報を発信して発信して発信しまくる事により、成功が近づくらしい。
特にひきこもっているわけでなく、周りの価値観に影響されずひたすら自分の好きなことに打ち込むことが成功に繋がるという話。
インターネットがあたりまえのように活用される時代になり。
より細分化された、いわゆるオタクといわれる情報通が案外主役になる時代が来たと説く。
インターネットのサイトも、とにかく「狭く深く」がキーワード。
以前と違って、コミュニティが全世界に存在する。
いずれ、日本人だとかアメリカ人だとかいう認識さえも無くなってきて。
コミュニティはそのことについての連帯感で作られていく。
読んでいると、なるほど一理あるなと妙に納得してしまう。
とにかく自分の持っているディープな情報を発信して発信して発信しまくる事により、成功が近づくらしい。
2004年8月30日に日本でレビュー済み
「ひきこもり」たちにたいして「ひらきこもり」を推奨しているのかと一見思いがちだが
インターネットの普及とそれに伴う社会的営為の変化に乗じて逸早く組織を抜け出せ、と
いちおう企業に勤めてはいるが野心満々な普通の会社員たちにも煽りを入れている。
煽り、という表現を使ったのは、そうして「ひらきこもり」になった連中が不可避的に
背負わなければならないデメリットを極力避けて論じているからである。「二十代の終わりまで
ぶらぶら遊んでいた」渡辺ならではの楽観といえばそれまでだが、例えば渡辺のいう
「ひらきこもり」によって成功しうる仕事はほとんどアミューズメント産業に限られている
ことや、人々がインターネットにアクセスする動機の最たるものが「表現」ではなく「コミュ
ニケーション」であるということなど、自身の仕事論の根幹を揺るがすような論点をおそらく
は意図的に度外視している。本書で述べられている「ひらきこもり」仕事論が全くの無効で
あるとは思わないが、これによって立派に成功できる人なんて、ほんの一握りでしかないだろう。
ただし本書に散見される渡辺の見解には、諸手をあげて賛同できる部分が多い。例えば
「最近の子どもが、ゲームが好きだから将来はゲームデザイナーに、なんて言っているのを
聞くとちょっと不思議な気がする。ゲームが好きならまず、とことん遊べばいいじゃないか、
と思う」という渡辺の直感には完全に同意する。ただし、これも明らかに楽観ではあるけれど。
インターネットの普及とそれに伴う社会的営為の変化に乗じて逸早く組織を抜け出せ、と
いちおう企業に勤めてはいるが野心満々な普通の会社員たちにも煽りを入れている。
煽り、という表現を使ったのは、そうして「ひらきこもり」になった連中が不可避的に
背負わなければならないデメリットを極力避けて論じているからである。「二十代の終わりまで
ぶらぶら遊んでいた」渡辺ならではの楽観といえばそれまでだが、例えば渡辺のいう
「ひらきこもり」によって成功しうる仕事はほとんどアミューズメント産業に限られている
ことや、人々がインターネットにアクセスする動機の最たるものが「表現」ではなく「コミュ
ニケーション」であるということなど、自身の仕事論の根幹を揺るがすような論点をおそらく
は意図的に度外視している。本書で述べられている「ひらきこもり」仕事論が全くの無効で
あるとは思わないが、これによって立派に成功できる人なんて、ほんの一握りでしかないだろう。
ただし本書に散見される渡辺の見解には、諸手をあげて賛同できる部分が多い。例えば
「最近の子どもが、ゲームが好きだから将来はゲームデザイナーに、なんて言っているのを
聞くとちょっと不思議な気がする。ゲームが好きならまず、とことん遊べばいいじゃないか、
と思う」という渡辺の直感には完全に同意する。ただし、これも明らかに楽観ではあるけれど。
2008年5月15日に日本でレビュー済み
カリスマニートのスズキ(斉藤)さんがしょっちゅう連呼しているので、
興味を持って読んでみたら、およそスズキさんがふだんニコニコ動画で喋っている事が書いてあります。
この本が出版されたのは2002年ですから、構想と執筆がされたのは2000〜2001年頃なので、
当時としては時代に合致した衝撃的な内容だったでしょう。
当時はネットバブルと団塊世代Jrによる需要で生じたエンターテイメント産業バブルが重なっていたので、
誰もがクリエイティブな仕事で成り上がれると信じていました。そういった時代らしい内容です。
本書に書かれている、ネット乞食やブロガー、動画の自分撮りをやって、
ペイパルでお金をもらえる時代になったと書いてあります。
そうすればあくせく働かなくても好きな事をして生きていけるんだとというのが主な内容なんですが、
その金の出所は一次産業二次産業に従事している人が働いて稼いだお金のおこぼれや、団塊世代の蓄えから出た小遣いであるという事は触れられていません。
2008年現在、それまで他人事だった貧困が日常に蔓延していて、
ネット乞食への投げ銭どころか日々の生活も厳しいという有様ですから、
本書の内容を本格的に実践するとどうなるかというとニートスズキさん本人になれるでしょう。
個人が生活できる程の収入が得られるかというと、
不細工なパンピーの顔見るのにお金までは払いたくないないわけで、
ブログの女王しょこたんとキモメンとの間には越えられない壁がありますね。
むしろITの普及で個人が情報発信する事の経済価値が相対的に薄まったと思います。
結果として、金銭的に成功したのは、「個人の情報発信」とか「情報商材」という言葉で飾り立てて、
利用者を集めたサービス産業の方だったんじゃないでしょうか。
興味を持って読んでみたら、およそスズキさんがふだんニコニコ動画で喋っている事が書いてあります。
この本が出版されたのは2002年ですから、構想と執筆がされたのは2000〜2001年頃なので、
当時としては時代に合致した衝撃的な内容だったでしょう。
当時はネットバブルと団塊世代Jrによる需要で生じたエンターテイメント産業バブルが重なっていたので、
誰もがクリエイティブな仕事で成り上がれると信じていました。そういった時代らしい内容です。
本書に書かれている、ネット乞食やブロガー、動画の自分撮りをやって、
ペイパルでお金をもらえる時代になったと書いてあります。
そうすればあくせく働かなくても好きな事をして生きていけるんだとというのが主な内容なんですが、
その金の出所は一次産業二次産業に従事している人が働いて稼いだお金のおこぼれや、団塊世代の蓄えから出た小遣いであるという事は触れられていません。
2008年現在、それまで他人事だった貧困が日常に蔓延していて、
ネット乞食への投げ銭どころか日々の生活も厳しいという有様ですから、
本書の内容を本格的に実践するとどうなるかというとニートスズキさん本人になれるでしょう。
個人が生活できる程の収入が得られるかというと、
不細工なパンピーの顔見るのにお金までは払いたくないないわけで、
ブログの女王しょこたんとキモメンとの間には越えられない壁がありますね。
むしろITの普及で個人が情報発信する事の経済価値が相対的に薄まったと思います。
結果として、金銭的に成功したのは、「個人の情報発信」とか「情報商材」という言葉で飾り立てて、
利用者を集めたサービス産業の方だったんじゃないでしょうか。
2003年9月10日に日本でレビュー済み
自分の今後の生き方やキャリアプランを検討していく上で非常に役に立った。
老若男女を問わず、多くの人に一読をおすすめしたい。
本代と読むための時間を費やしても、決して後悔しない本だ。
自分が本当に能力を発揮できるテーマを見つけるのは、とても大切なことだ。
しかも、その能力は、本書でも詳しく述べられているように、世界の他の誰にも代役が務まらないようなものである必要がある。
自分しか出来ないようなものであれば、それだけ希少価値が増していく。
そして、どんなニッチな分野であろうとも、オンリーワンになってしまえば絶対強い。
私が現在住んでいる米国サンノゼ周辺(シリコンバレーと呼ばれている)でも、こういう人の方が尊敬される傾向がある。
かつ、オンリーワンを維持していくるために必要な資質は、自分のやりたいテーマを極めつつ、アウトプットを持続していく根性のようなものだ。
アマチュアとプロは、このアウトプットを継続していく根性と姿勢が異なる。
こうしたアウトプットの持続の仕方についても、本書の中で詳しく述べられている。
将来、シリコンバレーでがんばってみたいと思っている人には、特に強くすすめしたい一冊だ。
老若男女を問わず、多くの人に一読をおすすめしたい。
本代と読むための時間を費やしても、決して後悔しない本だ。
自分が本当に能力を発揮できるテーマを見つけるのは、とても大切なことだ。
しかも、その能力は、本書でも詳しく述べられているように、世界の他の誰にも代役が務まらないようなものである必要がある。
自分しか出来ないようなものであれば、それだけ希少価値が増していく。
そして、どんなニッチな分野であろうとも、オンリーワンになってしまえば絶対強い。
私が現在住んでいる米国サンノゼ周辺(シリコンバレーと呼ばれている)でも、こういう人の方が尊敬される傾向がある。
かつ、オンリーワンを維持していくるために必要な資質は、自分のやりたいテーマを極めつつ、アウトプットを持続していく根性のようなものだ。
アマチュアとプロは、このアウトプットを継続していく根性と姿勢が異なる。
こうしたアウトプットの持続の仕方についても、本書の中で詳しく述べられている。
将来、シリコンバレーでがんばってみたいと思っている人には、特に強くすすめしたい一冊だ。
2003年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まるで手品のように未来をホイホイ見せてくれるのがこの本
でも、その未来は”沸いてない風呂”で
やっぱり、スマップがひらきこもってからひらきこもるのが賢いのかなぁとも思ってしまう
気の長い人向け?
でも、その未来は”沸いてない風呂”で
やっぱり、スマップがひらきこもってからひらきこもるのが賢いのかなぁとも思ってしまう
気の長い人向け?
2007年4月22日に日本でレビュー済み
「ひきこもりつつ覚醒する」
インターネットが拓く世界と、新しい生き方・仕事観を提唱する。
2002年に発行された本書に描かれた「1億チャンネル時代」ですが、その当時ではまだ夢物語だとか、楽観的すぎる、とか言われたと思いますが、現在では既にこれらが現実となっていることが驚きです。
ブログの隆盛やYou Tubeにおける創作活動の拡がり、公開ブックマークやレビューサイトの隆盛、アフィリエートビジネスによる表現者やWeb案内人への報酬の具体化 等々によって、著者が描いた「デジタル吟遊詩人」としての生き方は着実に現実化しています。今なら、本書の主張ももはや突飛なものではないですが、Web2.0という言葉もなかった数年前に、この状況を正確に予見していたことは驚きです。
「働くのは偉いこと」という価値観を否定し、会社や学校のあり方を否定し、ひきこもりつつ、ネットを通じて世界と繋がる、「ひらきこもり」の生き方を提唱している本書の主張は、やや過激すぎる面もあるかもしれません。また、真に受けて実践しても、誰もが成功できるものではないので、それなりの覚悟は必要とは思います。
ただ、「だれもが一流大学から一流企業へという生き方を目指すべき」という一元的な価値観とは異なる、新しい生き方の可能性を示すことの意義は大きいと思います。また、現代においてはこれを実践するためのインフラが整いつつある、ということは特筆すべきでしょう。つまり、覚悟と才能と努力と運があれば、「デジタル吟遊詩人」としての新しい人生の可能性は僕たちの前にも開かれているのです。そうした中、「では、どのような人生を選ぶのか」ということを、僕たちは改めて問い直されているのかも知れません。
Web2.0の世界でどのような生き方がありうるのか。また、その中で求められるものは何か。本書の主張は、いまでも先見性に満ちています。ひきこもりの方以外にもおすすめです。
インターネットが拓く世界と、新しい生き方・仕事観を提唱する。
2002年に発行された本書に描かれた「1億チャンネル時代」ですが、その当時ではまだ夢物語だとか、楽観的すぎる、とか言われたと思いますが、現在では既にこれらが現実となっていることが驚きです。
ブログの隆盛やYou Tubeにおける創作活動の拡がり、公開ブックマークやレビューサイトの隆盛、アフィリエートビジネスによる表現者やWeb案内人への報酬の具体化 等々によって、著者が描いた「デジタル吟遊詩人」としての生き方は着実に現実化しています。今なら、本書の主張ももはや突飛なものではないですが、Web2.0という言葉もなかった数年前に、この状況を正確に予見していたことは驚きです。
「働くのは偉いこと」という価値観を否定し、会社や学校のあり方を否定し、ひきこもりつつ、ネットを通じて世界と繋がる、「ひらきこもり」の生き方を提唱している本書の主張は、やや過激すぎる面もあるかもしれません。また、真に受けて実践しても、誰もが成功できるものではないので、それなりの覚悟は必要とは思います。
ただ、「だれもが一流大学から一流企業へという生き方を目指すべき」という一元的な価値観とは異なる、新しい生き方の可能性を示すことの意義は大きいと思います。また、現代においてはこれを実践するためのインフラが整いつつある、ということは特筆すべきでしょう。つまり、覚悟と才能と努力と運があれば、「デジタル吟遊詩人」としての新しい人生の可能性は僕たちの前にも開かれているのです。そうした中、「では、どのような人生を選ぶのか」ということを、僕たちは改めて問い直されているのかも知れません。
Web2.0の世界でどのような生き方がありうるのか。また、その中で求められるものは何か。本書の主張は、いまでも先見性に満ちています。ひきこもりの方以外にもおすすめです。