心に穴があいている
この題名にやられて購入しましたが、深く共感できた1章と比べて、そのあとはなんだか話が拡散してしまってるなぁと思いました。
自分も心に穴があいていると感じている人間の1人なので、ガツンと答えがほしかったのですが、、、、、。
確かに他の人の事例を知り、自分だけじゃないと思うことに意味はあるけれど、それはブログやなんかで分かること。 専門家としての答えを知りたかったのですが・・・・。
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生きづらい<私>たち (講談社現代新書) 新書 – 2004/10/19
香山 リカ
(著)
もはや一億総「心に穴が空いている」状態。若者どころか現代の日本を広く被う「生きづらさ」、心が安直に悲鳴をあげてしまうメカニズムとその裏にあるものに切り込み、それでも現実と折り合う道を模索する。(講談社現代新書)
- 本の長さ202ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/10/19
- ISBN-104007000387
- ISBN-13978-4007000386
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登録情報
- ASIN : 4061497405
- 出版社 : 講談社 (2004/10/19)
- 発売日 : 2004/10/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 202ページ
- ISBN-10 : 4007000387
- ISBN-13 : 978-4007000386
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,551位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,878位講談社現代新書
- - 17,107位心理学 (本)
- - 21,552位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年札幌市生まれ。
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年5月2日に日本でレビュー済み
長期に渡って著名な著者だが、この人は結局「精神臨床のプロ」であるのか「若者文化のアナリスト」であるのか?双方の役割において正直疑問がぬぐえない。本書においても解離性傾向のアイデンティティ脆弱とフリータの増加を連動させるのはかなり無理がある分析だし、著者が列挙する本書登場者の発言はあきらかに認知の歪みに由来する疾患の一種であり、その対策法としての認知行動療法は、今更の見識ではない。相当数のページをの中に点在するポイントのズレた分析過程で、通読の意欲が失せていたのだが、「解決策」を持ち出された結果、正直「こんな当たり前の話が結論なのか?」と正直落胆した。DSM枠にカテゴライズし切れないクライアントを複眼的に見立て、単純な病名診断・治癒を回避し、向精神薬と心理療法をミッスクする事は多くの精神科医・臨床心理士にとって既に当然の手法だ。~精神医学と社会科学を一概に同列で語れないが、著者程度の理解力・分析力では「文化アナリスト」は無論、「精神臨床家」としての実力も相当疑わしい。若い方の空虚に対して悪意なく、素直に対応する誠意ある人柄は理解できるし、決して悪人ではないだろうが、いい人である事と「アナリスト・治療家」として有能である事は結びつかない。メンタルヘルスがフォーカスされざるを得ない今後の日本において、該当ジャンルのプロはもっとシビアに科学性と実力が精査されるべきだろう。
2005年2月23日に日本でレビュー済み
香山リカと阿部和重はセットで読まれるべきだ。今日電車の中でふとそう思った。なぜか。
香山さんがこの本で描くような人間は実在する。ただ彼女は、もしそのような
人々が社会の多数派を形成した場合にどのような事態が日常となるか、までは
考察していない。それを小説の形式を使ってわれわれに示してくれるのが
阿部の作品群ではないだろうか。
阿部の小説を特徴づけるのは内容よりも奇妙なその明るさである。
絶望はあるが、この世は終わらない。死ぬ者も、生き延びる者も同時に存在する。
香山さんの本の中でリストカットを繰返す人も、他の「健康的な」人と全く同じように希望と絶望を等しく持っていると思う。
「こうもなりうる未来」をありありと思い描ける人は、きっとそれを少しは変える力も手にするだろう。
元気を出そうぜ。
香山さんがこの本で描くような人間は実在する。ただ彼女は、もしそのような
人々が社会の多数派を形成した場合にどのような事態が日常となるか、までは
考察していない。それを小説の形式を使ってわれわれに示してくれるのが
阿部の作品群ではないだろうか。
阿部の小説を特徴づけるのは内容よりも奇妙なその明るさである。
絶望はあるが、この世は終わらない。死ぬ者も、生き延びる者も同時に存在する。
香山さんの本の中でリストカットを繰返す人も、他の「健康的な」人と全く同じように希望と絶望を等しく持っていると思う。
「こうもなりうる未来」をありありと思い描ける人は、きっとそれを少しは変える力も手にするだろう。
元気を出そうぜ。
2007年9月5日に日本でレビュー済み
オーバードーズ、リストカット、うつ病、自殺未遂。
全て併せ持つ知り合いがいる。毎日が辛い。
聴いている側のも、結構な重みを背負っていくことになる。
著者が指摘するように、これまでの概念に当てはめることは
控えねばならないのだろうが、
実像は著者が言うより、もう少し深刻さが増していると思う。
ただ思うのは、実に多くの人が苦しんでいる。
もはや心の病は特別なことなどではなく、
自分の生活とも隣り合わせであり、
「生きづらい」は、誰もが抱えているとも言えるのではないか。
常識として知らねばならぬものになっていると
思ったほうが良いと思う。
全て併せ持つ知り合いがいる。毎日が辛い。
聴いている側のも、結構な重みを背負っていくことになる。
著者が指摘するように、これまでの概念に当てはめることは
控えねばならないのだろうが、
実像は著者が言うより、もう少し深刻さが増していると思う。
ただ思うのは、実に多くの人が苦しんでいる。
もはや心の病は特別なことなどではなく、
自分の生活とも隣り合わせであり、
「生きづらい」は、誰もが抱えているとも言えるのではないか。
常識として知らねばならぬものになっていると
思ったほうが良いと思う。
2004年10月29日に日本でレビュー済み
精神科医が現在の若者の精神病理を社会状況から読み解くエッセイ。
しかし、社会学的にみると分析に誤りが多いように見受けられる。例えば、作者が診療中に政治の話をすると患者が話を引き戻すというのを例にとり今の人たちは政治よりも自己のことに関心があると分析する。 患者は自己の悩みの相談にきたのだから政治の話題を拒否するのは当たり前。むしろ政治の話に夢中になるほうが本末転倒。社会科学の素人がこういう本を出すのはいかがなものか。ただし、作者が現在多発する解離性人格について、病理的な現象とはとらえられないのではないかという主張は社会学的にみても納得できる説明であり、評価できる。
しかし、社会学的にみると分析に誤りが多いように見受けられる。例えば、作者が診療中に政治の話をすると患者が話を引き戻すというのを例にとり今の人たちは政治よりも自己のことに関心があると分析する。 患者は自己の悩みの相談にきたのだから政治の話題を拒否するのは当たり前。むしろ政治の話に夢中になるほうが本末転倒。社会科学の素人がこういう本を出すのはいかがなものか。ただし、作者が現在多発する解離性人格について、病理的な現象とはとらえられないのではないかという主張は社会学的にみても納得できる説明であり、評価できる。
2005年2月1日に日本でレビュー済み
本日大学の書店で購入しました。新しくなった講談社現代新書の装丁に浮かぶ、書名、生きづらい(私)たち ここにある(私)がこの本の姿勢を語ってくれています。 生きづらい(あなた)ではなく(人)でもないということ。
ある時、ある人がかんじる、生きづらさというものは、客観的なものではない。自分以外の人がそのようなことをかんじることはありえない。生きづらさというものは最初から最後まで、それをかんじている当事者本人のものでしかないのである。そのことを著者は理解しているからこそ、題名の中に(私)と入れている。
生きづらい と感じている人たちに共通しているのは、自分に何かが足りない、ココロに穴があいている、一人ぼっちだ、というようなこと。これらの感覚を満たすためにできることはなんだろうかと問う。はっきりした答えはだせないが、そのことを認めること、一人の内に起こった事象として存在を肯定することが第一ではないかと著者は考えている。近時、精神科医という立場から考えていては解決できない多くの事例について疑問に思ったことから書かれている本である。専門的な知識を背景にしながらも、問題をなるだけ客観視しないようにする。 生きづらいことを肯定も否定もしない、かつそれでも最後には生きられる方法を一緒に探そうよ、という。
著者のココロのある場所が本書に通低していて読了間が心地よいです。
ある時、ある人がかんじる、生きづらさというものは、客観的なものではない。自分以外の人がそのようなことをかんじることはありえない。生きづらさというものは最初から最後まで、それをかんじている当事者本人のものでしかないのである。そのことを著者は理解しているからこそ、題名の中に(私)と入れている。
生きづらい と感じている人たちに共通しているのは、自分に何かが足りない、ココロに穴があいている、一人ぼっちだ、というようなこと。これらの感覚を満たすためにできることはなんだろうかと問う。はっきりした答えはだせないが、そのことを認めること、一人の内に起こった事象として存在を肯定することが第一ではないかと著者は考えている。近時、精神科医という立場から考えていては解決できない多くの事例について疑問に思ったことから書かれている本である。専門的な知識を背景にしながらも、問題をなるだけ客観視しないようにする。 生きづらいことを肯定も否定もしない、かつそれでも最後には生きられる方法を一緒に探そうよ、という。
著者のココロのある場所が本書に通低していて読了間が心地よいです。
2006年9月8日に日本でレビュー済み
精神を患って通院する者として、この本の中に出てくる病名は初めて聞くもので、とても勉強になりました。私から見ると、一見、想像も出来ないような症状ですが、当人の方は、相当苦しいのではないかと思います。自殺志願者が増加する昨今、リストカットや、薬の大量摂取など、ドキッとするようなことに思えますが、決して珍しくはないようなので、驚きました。心の病に苦しむ人達と真正面から向き合い、共に解決してゆこうとする著者は、勇気のある、すごい人だと思います。
2004年11月2日に日本でレビュー済み
「心に穴があいている」と日々感じている人が多くいること、有名な精神科医である著者がそのことを認知しているということ、こういったことを知ったことは、ある意味救いになりました。
だけど、「生きづらい私」はこれからどう生きていけばいいのか、その答えが、いいえ、せめて指針となるようなものが欲しかったです。こういったことに、他人に答えを求めるのは間違ってるかもしれません。それを分かってはいても、読み終わった後、ものすごい倦怠感を覚えました。
だけど、「生きづらい私」はこれからどう生きていけばいいのか、その答えが、いいえ、せめて指針となるようなものが欲しかったです。こういったことに、他人に答えを求めるのは間違ってるかもしれません。それを分かってはいても、読み終わった後、ものすごい倦怠感を覚えました。