最近、母親を亡くし、”後悔”という感情と”喪失感”と戦いながら過ごしています。ふと、「私ってひとりだ。将来はひとりで年をとり、孤独死、果ては無縁仏???」と不安になり手にとった本です。
お金の話、独身女の住宅事情の悪さ、自分の介護、葬儀、自分の親との別れの乗り越え方等々、気になるところを良く教えてくれました。
結局、「愛する人がいてもいなくてもなるようにしかならない。」これがメッセージでした。
引用の文章ですが、私にはこれが一番胸にストンとおちました。
詩人の茨木のり子さんの代表的な作品だそうです。
「じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
何不都合なことやある」
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老後がこわい (講談社現代新書) 新書 – 2006/7/19
香山 リカ
(著)
「負け犬」から突然更年期へ。老後はどーなる。いつまで働けば、経済的に不安はないか。老いた親の面倒は誰がみるのか。終の棲家はどこにするか。誰と暮らすか。遺言状・お墓の準備は必要? 不安・疑問に答える。(講談社現代新書)
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/7/19
- ISBN-104061498525
- ISBN-13978-4061498525
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/7/19)
- 発売日 : 2006/7/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4061498525
- ISBN-13 : 978-4061498525
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,371,846位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年札幌市生まれ。
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シングルで仕事に一所懸命・・気づいたら更年期すら通り越していた女性というのは、今の日本では決して珍しくありません。
いくら生殖医療がべらぼうに発達したからといって結婚はともかく、出産には適した時期というものがあるわけですから、やはり、自分自身の人生を見つめる真剣さは女性にかなうものではありません。
シングルライフを謳歌した後にやってくる人生のたそがれ時、その不安というものは、いわゆる「負け犬」女性だけの問題だと思っていたらとんでもないことになりそうです。
男子の多くは女子のように「更年期」を経験することなく、のべ〜っと暮らして、自分の老後も介護も、なんとなく誰かがやってくれるのではと思って安心しきっているようです。
著者とわたしはほぼ同じ世代です。わたくしごとですが、本年でいよいよ人生わずか五十年のとしをむかえ、ようやく老後に向き合う気持ちになりました。本書が書かれたのはいまから数年前で、その慧眼ぶりは聡明な著者ならではですが、男子と女子の精神年齢はやはり数年の隔たりがあるのでしょうか。弱音を吐くことができない、自分自身の弱さときちんと向き合うことのできない男子の老後こそが本当は大問題のような気がいたしました。
上野千鶴子氏の「男おひとりさま道」に引き続き手にした本書ですが、上野氏が常に「上から目線」で論破するのに対し、本書の香山氏は書き手と読者の目線が等しく(というか、時には下から目線かも)好感が持てます。また、第一線で活躍されているスーパー女性の多くが実は濃厚な母・娘関係を卒業できずにいる例の考察など、大変興味深く拝見いたしました。
これは、大変な良書と思い星は五つといたします。
いくら生殖医療がべらぼうに発達したからといって結婚はともかく、出産には適した時期というものがあるわけですから、やはり、自分自身の人生を見つめる真剣さは女性にかなうものではありません。
シングルライフを謳歌した後にやってくる人生のたそがれ時、その不安というものは、いわゆる「負け犬」女性だけの問題だと思っていたらとんでもないことになりそうです。
男子の多くは女子のように「更年期」を経験することなく、のべ〜っと暮らして、自分の老後も介護も、なんとなく誰かがやってくれるのではと思って安心しきっているようです。
著者とわたしはほぼ同じ世代です。わたくしごとですが、本年でいよいよ人生わずか五十年のとしをむかえ、ようやく老後に向き合う気持ちになりました。本書が書かれたのはいまから数年前で、その慧眼ぶりは聡明な著者ならではですが、男子と女子の精神年齢はやはり数年の隔たりがあるのでしょうか。弱音を吐くことができない、自分自身の弱さときちんと向き合うことのできない男子の老後こそが本当は大問題のような気がいたしました。
上野千鶴子氏の「男おひとりさま道」に引き続き手にした本書ですが、上野氏が常に「上から目線」で論破するのに対し、本書の香山氏は書き手と読者の目線が等しく(というか、時には下から目線かも)好感が持てます。また、第一線で活躍されているスーパー女性の多くが実は濃厚な母・娘関係を卒業できずにいる例の考察など、大変興味深く拝見いたしました。
これは、大変な良書と思い星は五つといたします。
2007年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを読んで期待して購入しましたが完全に期待はずれでした。
最後まで読んで印象に残ったことは、「親が死んだら後追い自殺しそうなほど親に執着している」「そこまで恐れている親の死よりももっとこわいのがペットの死である」という内容でした。
シングル女性はみんなそんなに親やペットに執着しているんでしょうか・・・。
少なくとも私は全くそうではないので、共感できないページが延々続いて疲れてしまいました。
☆ひとつをつけようかとも思いましたが、「移行対象」についての記述がおもしろかったので、☆ふたつにしました。
「親が死んだらどうしよう」「ペットが死んだらどうしよう」という不安を抱えている方にはいいのかもしれませんが。。
どちらにしても答えは示されておらず、巻末のまとめは「なるようにしかならない」という感じで(生存権の侵害については声をあげるべきとおっしゃっていますが)、正直がっかりでした。
あとがきでも「編集者に老後について書くと言ったものの老後の問題を考えようとすると心理的抵抗が働いて思考がストップした」と書いておられましたが、香山さんのそんな気分が伝わってくるような内容でした。
話題豊富というよりも、とりとめもなくいろんな話題が出てくる感じで。
作家さんとしては嫌いでないだけに、この内容は非常に残念です。
最後まで読んで印象に残ったことは、「親が死んだら後追い自殺しそうなほど親に執着している」「そこまで恐れている親の死よりももっとこわいのがペットの死である」という内容でした。
シングル女性はみんなそんなに親やペットに執着しているんでしょうか・・・。
少なくとも私は全くそうではないので、共感できないページが延々続いて疲れてしまいました。
☆ひとつをつけようかとも思いましたが、「移行対象」についての記述がおもしろかったので、☆ふたつにしました。
「親が死んだらどうしよう」「ペットが死んだらどうしよう」という不安を抱えている方にはいいのかもしれませんが。。
どちらにしても答えは示されておらず、巻末のまとめは「なるようにしかならない」という感じで(生存権の侵害については声をあげるべきとおっしゃっていますが)、正直がっかりでした。
あとがきでも「編集者に老後について書くと言ったものの老後の問題を考えようとすると心理的抵抗が働いて思考がストップした」と書いておられましたが、香山さんのそんな気分が伝わってくるような内容でした。
話題豊富というよりも、とりとめもなくいろんな話題が出てくる感じで。
作家さんとしては嫌いでないだけに、この内容は非常に残念です。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
具体的な解はない。何十年か先の「老後」の現実は予測できないから。しかし、今から自分の心の準備はできる。その準備のための視点を提示してくれるのが本書。著者が働くシングル女性であるだけに、リアリティをもって40代後半以降のキャリア女性の心理に迫ってくる。
2008年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
老後の資金、住居、介護など、こまごました事柄を拾ってはいるが、著者が書き買ったことは、そんなことはでないだろう。
著者は親の死に恐怖し、ペットの死に悲しみ、それを経験しないで死ぬことを夢見ている。それは、病気にかかって、親に看取られることである。
この部分に私は強く共感した。自分の死は受け入れられるが、肉親の死は耐えられないのである。たとえ、死が身近な存在である医師といえども。
著者は親の死に恐怖し、ペットの死に悲しみ、それを経験しないで死ぬことを夢見ている。それは、病気にかかって、親に看取られることである。
この部分に私は強く共感した。自分の死は受け入れられるが、肉親の死は耐えられないのである。たとえ、死が身近な存在である医師といえども。
2006年9月26日に日本でレビュー済み
巷にあふれている介護本、老後本の多くは、なんとなく背後に家族の存在を前提としたものが多いように思う。もちろん今のところはそういう人の数が多いからだろうが。
この本は、対象を一人暮らしの女性にしぼった介護や老後の本である。今までの汎用本に満足できなかった(女性に限らず)一人暮らしの人々には待ちに待った本だろう。
自分を弱者、敗者、少数者と卑下して、世間並みの介護話、老後話で満足するのではなく、自分の特殊性を理解し、情報を集め、自分独自の生き方を考えていくことが大事なのだと教わった。
この本は、対象を一人暮らしの女性にしぼった介護や老後の本である。今までの汎用本に満足できなかった(女性に限らず)一人暮らしの人々には待ちに待った本だろう。
自分を弱者、敗者、少数者と卑下して、世間並みの介護話、老後話で満足するのではなく、自分の特殊性を理解し、情報を集め、自分独自の生き方を考えていくことが大事なのだと教わった。
2009年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は独身で病気で体が不自由です。著者が書いていましたが、私も自分の母親の死を乗り越えられそうもありません。そうなったら私は死を選ぶと思います。私の願いは一日でも早く自分が亡くなることです。
2007年9月28日に日本でレビュー済み
1年くらい前に読んだ本だが、最近『おひとりさまの老後』(上野千鶴子)が出版され、
それを読み、この本のレビューを書きたくなった。
確かに本書は不安感をやや煽りがちかもしれないが、
『おひとりさまの老後』のような一部の特殊な人間にスポットを当てず、統計データも豊富で読みやすいし、
実用的でもあるし、さらに孤独の寂寥感まで漂い、ぜひこちらの本のほうがお勧めである。
自分が死んだら喪主は誰?、不動産屋はシングル女性には部屋を貸してくれない?、
非婚未出産で親を亡くすと「子どもである」という唯一の役割も消える、
入院の保証人をどうするか、ペットを亡くした場合の喪失感、
その他、年金や介護問題等にも言及しており、話題は豊富である。
46歳単身女性としての著者自らの立場を利用したエッセイ調で、
男性が読んでも興味深い内容だと思われる。
いままで左寄りで、また精神科医ながら社会問題をワイドショー的にしか考察しない著者を
敬遠しがちであったが、この本はとてもよかった。
それを読み、この本のレビューを書きたくなった。
確かに本書は不安感をやや煽りがちかもしれないが、
『おひとりさまの老後』のような一部の特殊な人間にスポットを当てず、統計データも豊富で読みやすいし、
実用的でもあるし、さらに孤独の寂寥感まで漂い、ぜひこちらの本のほうがお勧めである。
自分が死んだら喪主は誰?、不動産屋はシングル女性には部屋を貸してくれない?、
非婚未出産で親を亡くすと「子どもである」という唯一の役割も消える、
入院の保証人をどうするか、ペットを亡くした場合の喪失感、
その他、年金や介護問題等にも言及しており、話題は豊富である。
46歳単身女性としての著者自らの立場を利用したエッセイ調で、
男性が読んでも興味深い内容だと思われる。
いままで左寄りで、また精神科医ながら社会問題をワイドショー的にしか考察しない著者を
敬遠しがちであったが、この本はとてもよかった。