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欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書) 新書 – 2006/11/17

3.8 5つ星のうち3.8 30個の評価

学校だけに依存しない学力向上のための論議。英語の早期教育は本当に効果があるのか。詰め込み教育は間違いか。ドリル式学習の問題点など、大きく捻じ曲がった日本の教育の「幼さ」を学力向上の観点から問う。(講談社現代新書)


学校だけに依存しない学力向上のための論議。英語の早期教育は本当に効果があるのか。詰め込み教育は間違いか。ドリル式学習の問題点など、大きく捻じ曲がった日本の教育の「幼さ」を学力向上の観点から問う。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2006/11/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/11/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061498665
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061498662
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.2 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 30個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年12月16日に日本でレビュー済み
教育に関する仕事の携わるものとして、この本のタイトルには魅かれるものが

ありました。

「欲ばり過ぎる・・・」確かに読み進めていけばいくほど、その理由がうなずけます。

例えば、学力世界一と評判の国フィンランドでは

高校進学率は60%未満(高校は普通科しかなく、30%は職業学校に

行くとか。つまり、進学しない子も10%程度いるのですね)。

日本で高校進学率が60%の時代というと、1960年代だそうです。

その頃の日本の大学進学率は15%程度だったとか。

今の日本は義務教育ではないのに、97%が高校に行くし、大学進学率だって

50%という数字が出ています。

フィンランドでは、兵役があるとか、大学の数が少ないとか(21校しかない)、

一度職業についてから大学に行く人も相当数いて、

日本とは違う社会状況なので、

フィンランドの大学進学率については本文中に明記されていませんでしたが、

「大学進学に関して、高校は責任などもたない。そんなストレスフルなことを

どうして学校が引き受けなければいけないのか」と著者の方が取材中に

フィンランドの高校で言われて驚いた、ということなどを考えると、

国によって教育に対する考え方やとらえ方が違う、ということや、

日本の学校は、あらゆる意味で子どもの将来まで丸抱えして

頑張っているのではないか、ということを改めて感じました。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006 年に書かれた本だが,「ゆとり教育」 改革がうまくいっていないこと,フィンランドの教育にまなぶべきことがあるが,そのまま日本に導入すればよいわけでないことなどを,対話のなかで語っている.フィンランドの教育については,うすい本のわりにはいろいろおしえられる. しかし,日本の教育をどうすればよいかは,あまりみえてこない.
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年3月28日に日本でレビュー済み
小学校英語、総合学習から始まって
現在の日本の教育需要について
対談を通して詳しく述べられた一冊。

キーワードは「ポジティブリスト」。
つまり、日本に求められる過剰な期待のおかげで
相対的に最低限果たすべきことに力が割けなくなる、
そういった実態が、この本でリアルに述べられている。
この書の最大のメッセージはまさにそこで、
いち学者といちジャーナリストの対談とは思えない
リアルさが窺える。

思えば、教育予算や授業時間は削減されているのに
教育に求められていることはどんどん増えている。
そしてできなければどんどん責任追及が始まる。
冷静に考えれば非常に酷な話であろう。

この本は教育の理想ばかりを語った結末を指摘する
極めて現実味のある論が展開されている。
教育改革を考える上で、是非とも読んで欲しい本の1つ。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィンランドの教育は見習わなければならない。
決して大国とはいえない国だが、PISAで世界一を獲得、Nokiaのような世界的企業を有し、Windowsの最大の対抗馬ともいえるLinuxの大本を考えたのもフィンランド人。
低迷している日本にとってはお手本にすべき国であるようだ。

しかし、日本の教育はそんなにも悪いのか?
フィンランドのよい点は教育からもたらされたものなのか?
そもそも国情の異なるフィンランドの教育をどのように日本に導入するのか。
そういった視点もないフィンランド礼賛の風潮には疑問を感じる。

そんな疑問に真っ正面から答えてくれるのが本書である。
前半は日本の教育を主題に論じ、後半はフィンランドの教育を主題に論じている。

教育とはその社会の有り様を写している。
日本には日本にあった教育の在り方あるし、フィンランドにはフィンランドの教育の在り方がある。勿論、よいところは参考にすべきであるが、早くから進路の決断を迫り、大学進学コースでは過酷な勉学を高校時代から課されるフィンランド(ヨーロッパの全般的な傾向であるが)、将来の決定を早い時期に下すことなく、のびのびと青年時代を送ることのできる日本、青少年問題の大半を抱え込むことにより社会との摩擦を減らす日本、教育の範囲を狭く囲い込むことにより学習の問題に専念するフィンランドといった在り方は優劣をつけられるものではないし、それぞれが参考とすべきものでもないような気がする。

日本の教育、そして教育の背景となる日本の社会には本書の前半で述べられているように様々な問題や課題がある。
社会の不安を背景に、効果のありそうなものは何でも取り入れてみる。
誰もができるわけでない先進的な実践をすべての学校で義務化する。
教育さえうまくいけば、社会の問題は解決する。
教育は魔法の杖ではないので教育を完璧にしても社会の問題は解決しない。教育には限界があるし、教育という範囲の中でもいつでもうまくいっているわけでもない。
そろそろ計算通りの完璧さを教育に求めるのはやめた方がいいような気がする。

ただ、対談部分とそれぞれの著述部分を分けているのはいいが、著述部分が明朝体で書かれているのは正直読みにくい。対談と著述の対比をつけようとの試みであると思うが、やはりゴシックのほうが断然読みやすい。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主にフィンランド教育と比較しながら対談を進め日本教育を見つめ直していく。話がスライドしていくので広い範囲を見つめ直すことができる。例えば日本教育において、少年犯罪は社会問題ではなく教育問題に、職業訓練についても企業問題ではなく教育問題に、自立に関しても家庭問題ではなく教育問題において語られやすいといった話は僕にとって日本教育を見つめ直す良い機会になった。はじめのうちは二人の対話がかみ合ってないように感じたが、徐々に弾みのある面白いものに変わっていったように感じた。脳に程よい刺激を与えてくれる本であった。
2012年7月27日に日本でレビュー済み
この本のメインのメッセ−ジを一言で言うと「情報に振り回されないで下さい!」でしょうか。フィンランドとの比較がたびたび出てきますが、フィンランドも教育の「天国」ではないことがありありとわかります。近年、フィンランドの教育は成功例として日本での「失敗」の教育と対をなすものとされてきましたが、「そんなにうまい話があるかな」と疑問に思っていたので、「専門家だと(やはり)フィンランドの教育自身、またそれに対する日本の反応をこう見るのか」と、興味深かったです。昔は日本の現状を批判する方法として「欧米ではこうしている」という論法がメインでしたが、欧米が経済が悪化したり、それに伴いいろいろと社会問題を抱えているのが公になってきたので、そのレトリックが使えなくり、モデルとして提案されてきたのが「フィンランド」もしくは「北欧」だったと思うので、やはり冷や水を被せられた心境でした。

英語教育に関しても、やはり個人的にもともと「行き過ぎ」の印象がありました。母国語がおろそかになったまま、それを他の言語で埋める事無く成長してしまった人の苦労は周りでさんざん見ていますので、本当に「なんでそんなに英語に執着するのか?」という苅谷氏の疑問提起に共感しました。

テレビ、インターネットに依存している社会であればあるこそ、情報に振り回されることが多いと実感します。健康への注意喚起(◯◯の検査を受けましょう)などには便利なものですが、本来はじっくり時間をかけるべきもの、また時間をかけないと判断できないもの、に対しては害が多いように感じます。私自身はアラフォーの子持ちですが、子育て全般に対して「もっとでんと構えてて大丈夫です!」と言われた気分でした。対談もので、増田ユリヤさんのほうは研究内容に対して中立を保つというか、あまり「主張」めいたことはおっしゃらないんですが、日頃からいわゆる「◯歳までにやっておきたい××」「こどもを◯◯にしたいなら」のような文句に踊らされている気がしたり「(過度の)教育熱心さ」に違和感のある親御さんには「あなたの違和感は間違っていませんよ」と言ってもらえる貴重な1冊です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月23日に日本でレビュー済み
 敬愛する、東大⇨オックスフォード大の苅谷先生。私の憧れでもあります。その言動には常に注目しています。ほんの小さな原稿でも、先生のが掲載されていたらその雑誌すぐに買います。

 しかし、この本はいかん。聞き手が力不足だとこうなってしまうのか、という見本のよう。聞き手の増田さんはジャーナリストとして世界各国の教育事情を取材し、一時話題になったフィンランドのそれにも詳しい。

 でも、詳しいイコール理解している、ではないところが悲しいところ。そのため、二人の議論がところどころ上滑りしているのが大変残念。

 色んなことを知っている、というのは必ずしも偉いことじゃないんだなあ、少ない情報でも本質を捉える力が大事なんだなあ、と改めて気付かせてくれる。その意味ではとてもよい本だった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年10月8日に日本でレビュー済み
本書は、教育学者として著名な苅谷剛彦氏と、ジャーナリストとしてインター
ナショナルスクール等の取材や著書をお持ちの増田ユリヤ氏の対談形式を
中心に書かれた本である。対談は、日本で行われたものと、イギリスのオッ
クスフォードで行われたものであり、対談内容は日本の教育改革を中心に、
フィンランドの教育、インターナショナルスクールの教育、英語教育、絶対
評価の厳しさ、総合学習等にも及んでいる。なお、一部、苅谷氏と増田氏
一人によるエッセイも含まれている。

苅谷氏の本書での一番の主張は、タイトルにも表されているように、日本の
教育予算や一教室の生徒数といったハード面の改革をせず、教育の現状を
正確に把握することなく、理想論の下に提言される様々な欲張った「ポジ
ティブリスト」が、日本の教育を悪化させている、というものである。

現状を冷静に見据えた苅谷氏のこの主張は、あれこれ欲張り、要求ばかり
を付きつけ、まるで教育を「魔法の杖」とみなして過熱している感のある
教育論議と、説得力のあるかたちで対峙している。次々と「改善につながるか
分からない改革」を押し出す日本の教育政策の現状において、苅谷氏のこの
主張は、非常に高い価値と説得力を感じる。

しかし、である。他のレビューとは違う評価のようだが、本書の「本」として
の価値は、対談形式にしたことで下がっていると言わざるを得ない。
苅谷氏のこういった主張が、増田氏との対談を通してほとんど深まっていか
ないのである。教育問題に対する増田氏の視点の付け方が苅谷氏とは違い、
その点を苅谷氏も「示唆」する場面もあるのだが、増田氏の主張は、ご自身の
一部の取材から得た印象論からあまり発展を見せないのである。そう考えると、
対談の意義とは何なのだろうか、と感じざるを得ないのである。

総じて言えば、苅谷氏の主張の深さが、対談形式にすることで伝わりにくく
なっている印象を受けてしまった。その意味では、苅谷氏1人によるエッセイ
の箇所が一番興味深く読めた。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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