正義よりも共通善を志向する政治思想。中道左派に相当します。
宮台真司が社会学の社会システム理論を援用して、日本ではシステム(市場、行政etc)が生活世界(共同体)を浸食していると指摘していますが、その指摘の背景にコミュニタリアニズムがあると知って読んだものです。
第一章では多くの学者名とその批判が列挙されています。ですが、初読者にとっては混乱の元だと感じます。構成的に後回しでも良かったのではないでしょうか。
玉野井芳郎(マル経学者)の名前を見かけて懐かしい気持ちになりました。
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日本を甦らせる政治思想~現代コミュニタリアニズム入門 (講談社現代新書) 新書 – 2007/1/19
菊池 理夫
(著)
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今の日本政治論議に欠けている思想はこれだ。欧米では現在、実効性のある思想として評価されながら、なぜか日本では古い保守思想として誤解されてきたコミュニタリアニズムの思想を紹介する入門書。(講談社現代新書)
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/1/19
- ISBN-104061498754
- ISBN-13978-4061498754
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/1/19)
- 発売日 : 2007/1/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 214ページ
- ISBN-10 : 4061498754
- ISBN-13 : 978-4061498754
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2007年9月12日に日本でレビュー済み
コミュニタリアニズムに関する最良の入門書であると思います。
著名なコミュニタリアンであるマッキンタイアやサンデル、テイラー
などだけでなく、多くの論者も紹介しています。
著者が言うようにコミュニタリアニズムについては大きな誤解が大きく
それを解くためにもよいタイミングで出たと思います。
様々な事例を挙げながらコミュニタリアニズム思想の有用性を説いています。
日本においても農村問題やヤクザの存在、五人組、天皇、宮本常一など具体例を
挙げつつ述べています。
わかりやすい書物であるといえましょうし、哲学、政治哲学、政治思想に感心のある方には
是非おすすめです。
著名なコミュニタリアンであるマッキンタイアやサンデル、テイラー
などだけでなく、多くの論者も紹介しています。
著者が言うようにコミュニタリアニズムについては大きな誤解が大きく
それを解くためにもよいタイミングで出たと思います。
様々な事例を挙げながらコミュニタリアニズム思想の有用性を説いています。
日本においても農村問題やヤクザの存在、五人組、天皇、宮本常一など具体例を
挙げつつ述べています。
わかりやすい書物であるといえましょうし、哲学、政治哲学、政治思想に感心のある方には
是非おすすめです。
2020年9月3日に日本でレビュー済み
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多くの文献を引用していることから見ても、著者はコミュニタリアニズム(共同体主義)について深く研究されたのだろう。著者の具体的政策提言には共感できるものが少なくない。
しかし、本書には共同体主義の概観的な説明がなく、入門書としては役に立たない。文献引用は未整理でむしろ読者の理解の障害になっている。また、著者の提言は確かに共同体主義風味だが、その導出過程を示さないので著者の主観以上の説得力を持たない。
しかし、本書には共同体主義の概観的な説明がなく、入門書としては役に立たない。文献引用は未整理でむしろ読者の理解の障害になっている。また、著者の提言は確かに共同体主義風味だが、その導出過程を示さないので著者の主観以上の説得力を持たない。
2010年11月29日に日本でレビュー済み
コンパクトにまとめられたコミュニタリアニズムの入門書。
対になっていると考えても良い森村進『自由はどこまで可能か』
でもそうであったが、一種敵対(?)する思想や政策に対しての反論で
自己の拠って立つ思想を擁護するという形の構成となっている。
もう少し自信を持って論を進めてもいいのではないか。
また経済分野の説得力が弱いのは思想的に致し方ないが
前近代的なコミュニティを、わが国においてどうやって
現代的なコミュニティに変換していくのか?そしてそれは
筆者の推す道州制で達成できるのか?という点についても
もう少し説得力のある論が欲しいところ。
とまあ色々と不満に感じる点はあるが、さくっと
コミュニタリアニズムの全容を掴むには良し。
対になっていると考えても良い森村進『自由はどこまで可能か』
でもそうであったが、一種敵対(?)する思想や政策に対しての反論で
自己の拠って立つ思想を擁護するという形の構成となっている。
もう少し自信を持って論を進めてもいいのではないか。
また経済分野の説得力が弱いのは思想的に致し方ないが
前近代的なコミュニティを、わが国においてどうやって
現代的なコミュニティに変換していくのか?そしてそれは
筆者の推す道州制で達成できるのか?という点についても
もう少し説得力のある論が欲しいところ。
とまあ色々と不満に感じる点はあるが、さくっと
コミュニタリアニズムの全容を掴むには良し。
2010年7月7日に日本でレビュー済み
本著の主題であるコミュニタリアニズムとリベラリズムとリバタリアニズム、それぞれの思想的位置関係については仲正昌樹氏の『 集中講義!アメリカ現代思想 』(08年,NHKブックス)がベターであると考える。そして先ず、日本人が筆述したリバタリアニズムのハンドブックとしては、森村進氏の『 自由はどこまで可能か 』(01年,講談社現代新書)が優れていると思料するけれど、この菊池理夫氏の著書も現代コミュニタリアニズム(厳密には、著者はリベラル・コミュニタリアニズムに立脚している)の思想的沿革やエッセンスなどを凝縮した格好の入門的解説書と言えよう。
とりわけ最近、当書でも紹介されている米国の著名な政治哲学者、マイケル・サンデル教授の『 これからの「正義」の話をしよう 』(10年,早川書房)がベストセラーとなっているようだが、「ハーバード白熱教室」でお馴染みのサンデル教授も、「正義(=権利)」より「共通善」を重視するコミュニタリアンの系譜に属するとされる(本書pp.42‾44)。この「共通善の政治学」とは、菊池氏によれば「人間のつながりや共通性を強調し、コミュニティにおける自由で平等な成員がともに熟慮して議論して、共通の目的を実現していく民主主義の政治を主張するもの」(同p.58)としている。
アリストテレスを淵源とする「共通善」という概念は、日本人にとって判りにくいものがあるが、そのキーワードは「コミュニティ」である。そういった文脈で、当著にも登場する 広井良典氏 をはじめ、私としては 三浦展氏 や 服部圭郎氏 などもコミュニタリアンに括っても良いような気がする。さらに、当著では「ソーシャル・キャピタル(社会資本)」(ロバート・D・パットナム)を「共通善」とニアリーイコールとする考えを示している。確かに、「社会資本の構築は容易ではないが、社会資本は、民主主義がうまくいくための鍵となる重要な要素である」(『 哲学する民主主義 』p.231)からだ。
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本著の主題であるコミュニタリアニズムとリベラリズムとリバタリアニズム、それぞれの思想的位置関係については仲正昌樹氏の『 集中講義!アメリカ現代思想 』(08年,NHKブックス)がベターであると考える。そして先ず、日本人が筆述したリバタリアニズムのハンドブックとしては、森村進氏の『 自由はどこまで可能か 』(01年,講談社現代新書)が優れていると思料するけれど、この菊池理夫氏の著書も現代コミュニタリアニズム(厳密には、著者はリベラル・コミュニタリアニズムに立脚している)の思想的沿革やエッセンスなどを凝縮した格好の入門的解説書と言えよう。
とりわけ最近、当書でも紹介されている米国の著名な政治哲学者、マイケル・サンデル教授の『 これからの「正義」の話をしよう 』(10年,早川書房)がベストセラーとなっているようだが、「ハーバード白熱教室」でお馴染みのサンデル教授も、「正義(=権利)」より「共通善」を重視するコミュニタリアンの系譜に属するとされる(本書pp.42‾44)。この「共通善の政治学」とは、菊池氏によれば「人間のつながりや共通性を強調し、コミュニティにおける自由で平等な成員がともに熟慮して議論して、共通の目的を実現していく民主主義の政治を主張するもの」(同p.58)としている。
アリストテレスを淵源とする「共通善」という概念は、日本人にとって判りにくいものがあるが、そのキーワードは「コミュニティ」である。そういった文脈で、当著にも登場する 広井良典氏 をはじめ、私としては 三浦展氏 や 服部圭郎氏 などもコミュニタリアンに括っても良いような気がする。さらに、当著では「ソーシャル・キャピタル(社会資本)」(ロバート・D・パットナム)を「共通善」とニアリーイコールとする考えを示している。確かに、「社会資本の構築は容易ではないが、社会資本は、民主主義がうまくいくための鍵となる重要な要素である」(『 哲学する民主主義 』p.231)からだ。
2014年9月25日に日本でレビュー済み
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入門書としてすごくいいと思います
他の専門書のように分厚くなくてとっつきやすかったです
他の専門書のように分厚くなくてとっつきやすかったです
2008年2月1日に日本でレビュー済み
これは面白い本です。共同体主義がいかに誤解にさらされているか。
そして共同体主義にいかに可能性があるかがわかります。
どうしても共同体主義を批判する人は自分の都合のいいように解釈する人が
多いようで、その誤解を解いてくれます。
沖縄についてそして地方分権化についても書いてあります。広井良典さんを
引用しながら福祉や経済についても述べています。
ドイツには存在しない「講」についてシーボルトの息子などからも引用しています。
開かれたコミュニティについて考えたい人に是非。
そして共同体主義にいかに可能性があるかがわかります。
どうしても共同体主義を批判する人は自分の都合のいいように解釈する人が
多いようで、その誤解を解いてくれます。
沖縄についてそして地方分権化についても書いてあります。広井良典さんを
引用しながら福祉や経済についても述べています。
ドイツには存在しない「講」についてシーボルトの息子などからも引用しています。
開かれたコミュニティについて考えたい人に是非。
2018年5月6日に日本でレビュー済み
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自分の勉強不足がたたり内容が理解できないままとなった。自分には読みにくい本だった。