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満足死 寝たきりゼロの思想 (講談社現代新書) 新書 – 2007/2/16
奥野 修司
(著)
死ぬまで元気でいたい 自宅でぽっくり死にたい
在宅死亡率70%と医療費削減を実現した老医師の執念。尊厳死とまったくちがう満足死を、大宅賞作家が追う。
自分が望む死こそ「満足死」
3人に1人が高齢者の町で、寝たきり老人が激減した。「全村病院構想」「一生涯一カルテ」「お通夜教室」……未来を先取りしたユニークな医療は、全国に広がる。死を自分で創る時代に、こんな医師がいたらなぁ。
在宅死亡率70%と医療費削減を実現した老医師の執念。尊厳死とまったくちがう満足死を、大宅賞作家が追う。
自分が望む死こそ「満足死」
3人に1人が高齢者の町で、寝たきり老人が激減した。「全村病院構想」「一生涯一カルテ」「お通夜教室」……未来を先取りしたユニークな医療は、全国に広がる。死を自分で創る時代に、こんな医師がいたらなぁ。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/2/16
- ISBN-104061498800
- ISBN-13978-4061498808
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/2/16)
- 発売日 : 2007/2/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4061498800
- ISBN-13 : 978-4061498808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 701,225位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,260位講談社現代新書
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月17日に日本でレビュー済み
普段あまり意識することがない「死」と「生」を
高知県の地域医療を通して見出すドキュメント本です。
この本で紹介されている疋田さんは
最先端でいい予防の医療を目指されています。
しかし日本にはどうしても根強い村文化があり
それが原因で疋田さんのような「出る杭は打たれる」傾向にります。
しかしだからといって「出る杭を打つ」相手を変えることは難しく
わかってもらうとは難しい部分があるのかなと思います。
私も生きることを考える仕事をしていますが
出る杭が打たれているような感じがしますし
本文同様私の周りも予防に関してはあまり積極的でないです。
そうした意味で共感できることがありました。
文章は読みやすく、事例がふんだんに使用されているため
内容もわかりやすいです。
さらにこうした地域医療に興味を持てたという意味で満足ですが
ではどうするかというと課題として残ってしまったため
☆は4つとします。
高知県の地域医療を通して見出すドキュメント本です。
この本で紹介されている疋田さんは
最先端でいい予防の医療を目指されています。
しかし日本にはどうしても根強い村文化があり
それが原因で疋田さんのような「出る杭は打たれる」傾向にります。
しかしだからといって「出る杭を打つ」相手を変えることは難しく
わかってもらうとは難しい部分があるのかなと思います。
私も生きることを考える仕事をしていますが
出る杭が打たれているような感じがしますし
本文同様私の周りも予防に関してはあまり積極的でないです。
そうした意味で共感できることがありました。
文章は読みやすく、事例がふんだんに使用されているため
内容もわかりやすいです。
さらにこうした地域医療に興味を持てたという意味で満足ですが
ではどうするかというと課題として残ってしまったため
☆は4つとします。
2007年3月12日に日本でレビュー済み
心にナイフをしのばせてがロングセラーとなっています奥野さんの最新作です。
高知県佐賀町の80歳を超えた医師 疋田善平先生を4年以上丁寧な取材をしまとめた拘りの本でした。この町では、疋田先生が赴任する前まで、寝たきり老人が50名ほどいた。しかし、赴任して2年の間に、10分の1に激減した。当時寝たきりだったお年よりの方は、がんばれば歩くことも出来たのだが、動くと皆の迷惑になると思ったり、また寝ていた方が楽ということで寝たきりになっていた。しかし先生のリハビリのもと、多くの人が日常生活を送る程度の生活ができるようになったのだ。
また、「満足死」とは読んで字のごとく、満足した死に方をしようというもの。病院で何年も苦しい思いをして、亡くなるより、死ぬ1週間前まで仕事をし、最後を迎えたほうが良いだろうというものだ。非常に感銘する考え方です。
満足死を迎えるにあたっては、本人が生きるための強い意志をもたなければいけない。最後誰しもが弱い意志になりがちだ。それを家族、そして医者が支え、患者に強い意志をもたせる。大変なことだが、理想的な本来あるべき姿だと思えた。
高知県佐賀町の80歳を超えた医師 疋田善平先生を4年以上丁寧な取材をしまとめた拘りの本でした。この町では、疋田先生が赴任する前まで、寝たきり老人が50名ほどいた。しかし、赴任して2年の間に、10分の1に激減した。当時寝たきりだったお年よりの方は、がんばれば歩くことも出来たのだが、動くと皆の迷惑になると思ったり、また寝ていた方が楽ということで寝たきりになっていた。しかし先生のリハビリのもと、多くの人が日常生活を送る程度の生活ができるようになったのだ。
また、「満足死」とは読んで字のごとく、満足した死に方をしようというもの。病院で何年も苦しい思いをして、亡くなるより、死ぬ1週間前まで仕事をし、最後を迎えたほうが良いだろうというものだ。非常に感銘する考え方です。
満足死を迎えるにあたっては、本人が生きるための強い意志をもたなければいけない。最後誰しもが弱い意志になりがちだ。それを家族、そして医者が支え、患者に強い意志をもたせる。大変なことだが、理想的な本来あるべき姿だと思えた。
2007年4月8日に日本でレビュー済み
この本には2つの魅力があります。まず、高知の山村で「満足死」に住民を導く為に後半生を捧げている老医師を見事に描いているという内容の面。 ついで、長年の丹念な取材によって事実に裏打ちされ、しかも客観的ながら老医師への尊敬と愛情を感じさせる著者の筆力です。どうやったら自分も、家族も満足して死を受け入れることができるのか? 山奥の村の村医の取り組みが、具体的エピソードを中心に語られています。しかし、圧巻は最後の部分で、彼の努力がどう地元行政に映っているか、結局どう住民に受け入れられているかの所です。その結末はあまりにも悲しい。しかし、老医師はそれでも歩みを続けようとする。 大きな疑問を投げかけてこの本は終わりますが、それだけ人の死に方と医療の関わり方は難しい問題だからでしょうか? これから医療に進む若い人たちに是非読んで、考えるよすがにして頂きたい本です。また、著者の努力と誠意にも脱帽。ひょっとしてこの手の本のモデルになるのではと思わせる出来でした。
2010年7月16日に日本でレビュー済み
高知山間部の佐賀町で地方医療を実践する疋田医師が実践する医療を紹介したルポです。
疋田氏が実践する「満足死」とは尊厳死と似ていますが、患者自身の満足に焦点を当てた物で、在宅死と密接に関連しています。
そのために医師の往診が前提となるのですが、疋田氏は「全村病院構想」を打ちたて、精力的に往診をこなし、その一方で老人が活力を取り戻し介護の人材難を補うための「老人による老人の介護」なども推奨します。
結果、医療費を劇的に下げ、寝たきり老人の数を減少させるなど多大な効果も上げますが、根回しが得意でないためか行政の理解を得られず孤軍奮闘することを余儀なくされます。
特にこの構想は「往診体制」が大前提になるのですが、疋田氏は診療時間後や土日もボランティアで往診をこなしていて、一人の医師の犠牲的精神によって支えられている制度ということには、そのあり方について疑問を感じました。
また地域医療や現代医療の問題点を網羅して統合する可能性のある「満足死」という概念は興味深いものがありましたが、後に続く人が少ないことが残念に思いました。
疋田氏が実践する「満足死」とは尊厳死と似ていますが、患者自身の満足に焦点を当てた物で、在宅死と密接に関連しています。
そのために医師の往診が前提となるのですが、疋田氏は「全村病院構想」を打ちたて、精力的に往診をこなし、その一方で老人が活力を取り戻し介護の人材難を補うための「老人による老人の介護」なども推奨します。
結果、医療費を劇的に下げ、寝たきり老人の数を減少させるなど多大な効果も上げますが、根回しが得意でないためか行政の理解を得られず孤軍奮闘することを余儀なくされます。
特にこの構想は「往診体制」が大前提になるのですが、疋田氏は診療時間後や土日もボランティアで往診をこなしていて、一人の医師の犠牲的精神によって支えられている制度ということには、そのあり方について疑問を感じました。
また地域医療や現代医療の問題点を網羅して統合する可能性のある「満足死」という概念は興味深いものがありましたが、後に続く人が少ないことが残念に思いました。
2007年7月27日に日本でレビュー済み
尊厳死の先を行く“満足死”、私も死ぬ時はこうでありたいと願うし、賛同する人も多いと思う。 しかし、現状での(将来は変わるかもしれぬ)自宅をホスピスになぞらえて最後を迎えるやり方は、'@積極的に介護する人がいる 'A充分な医療支援がある 'Bホームヘルパーの訪問や移動入浴サービスなど福祉支援がある の3点が必要不可欠であり、家族の介護負担を考えて、最後の寝たきりの時間をできる限り短くするには、予防の取り組みを保健士・医師の力を借りて本人が行ない、健康寿命を延ばす必要もある。
それらに取り組んだ疋田医師であったが、“正しい事は、控え目に行なわなければ成し遂げられないが、当事者はそれが正しい事と思っているので、どうしてもそれを達成させる為の根回しなどの努力に欠ける”とのよくある話の如く、行政と歩調をそろえられず、邪魔をされる。
それより何より悲しいのは、何歩も先を行く疋田氏のやり方に理解を示しながらも、今の問題に眼を向けるあまり、診療所にかかるのではなく、近隣の「都会」から差し向けられる民間医療機関の送迎バスに買い物がてら乗ってしまう住民の姿だ。 おかげで診療所は赤字となり、「将来受け取れるはずだった医療サービスを切り売り」するように結果的になってしまっている点だ。
今の個の利益より、将来の全体に眼を向けた行動をとることは難しいだろうが、個人個人がそれを考えて行動せねば、そのしっぺ返しは必ず自分に跳ね返ってくるのだ・・・
それらに取り組んだ疋田医師であったが、“正しい事は、控え目に行なわなければ成し遂げられないが、当事者はそれが正しい事と思っているので、どうしてもそれを達成させる為の根回しなどの努力に欠ける”とのよくある話の如く、行政と歩調をそろえられず、邪魔をされる。
それより何より悲しいのは、何歩も先を行く疋田氏のやり方に理解を示しながらも、今の問題に眼を向けるあまり、診療所にかかるのではなく、近隣の「都会」から差し向けられる民間医療機関の送迎バスに買い物がてら乗ってしまう住民の姿だ。 おかげで診療所は赤字となり、「将来受け取れるはずだった医療サービスを切り売り」するように結果的になってしまっている点だ。
今の個の利益より、将来の全体に眼を向けた行動をとることは難しいだろうが、個人個人がそれを考えて行動せねば、そのしっぺ返しは必ず自分に跳ね返ってくるのだ・・・