著者は本書のほかにも「よくわかる最新量子論」(秀和システム)を出版している。どちらもシュレ猫探偵団が登場し、波動力学や行列力学のほか、D・ボームの理論を詳しく解説している点が同じである。ただ、「図解入門」のタイトルを冠した「よくわかる」に比べれば、本書のほうが説明が丁寧であり、シュレディンガー方程式についての理解は容易に得られると思う。
波動力学にしても、行列力学にしても、音を上げたくなるほど難しい。しかしながらたとえば、量子力学の本質は微分演算子とか行列演算子とかの具体的な演算子の格好にではなく、pxとxpが相違するというところにあるのだ(p192)、という説明に出会うと、難しい説明にも繰り返し食らいついていこうと思えるし、著者のほかの作品も欲しくなってしまう。
pxとxpの問題なんて、所詮素人にわかるものではないのだろうが、ここに本質がある、といわれるとそこを中心にあれこれ思索をめぐらすことができる。大学教授だと、理論や数式の活用を教えるのが仕事だから、わからなくても面白いでしょ、という本はなかなか書けないのではないか。
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ゼロから学ぶ量子力学 単行本(ソフトカバー) – 2001/4/23
竹内 薫
(著)
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かるーく越える、高い壁 量子力学はこわくない! 分かりやすさの新本格、ネコさえ笑う面白さ! 量子力学って、読み進むと記号ばかりで、数学みたいだと思ったことありませんか? でも、大丈夫。本書は数式の意味が逐一説明されているので、たやすく本質がつかめます。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2001/4/23
- 寸法15 x 1.7 x 21 cm
- ISBN-104061546511
- ISBN-13978-4061546516
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
量子力学って、読み進むと記号ばかりで、数学みたいだと思ったことはありませんか? でも、大丈夫。猫のエルヴィンが疑問を代弁して、ゼロから始めて量子力学の妖しい世界を楽しく、わかりやすく解説。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2001/4/23)
- 発売日 : 2001/4/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4061546511
- ISBN-13 : 978-4061546516
- 寸法 : 15 x 1.7 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 206,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 162位理論物理学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。ノンフィクションとフィクションを股にかける 科学作家。小三から小五までニューヨークの現地校に通ったせいで、帰国後、カルチャーショックに悩まされ、学業も落ちこぼれる。現在は妻子とともに裏横浜 に在住(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『思考のレッスン』(ISBN-10:4062165082)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月15日に日本でレビュー済み
竹内さんの著書は、どれも読むと「その先」が知りたくなるのがとてもいいと思う。
この本も例に漏れず、読了後は量子力学をより深く勉強していこうという気になれた。
それというのも、本書には入門ながら量子力学のエッセンスが詰め込まれているからだろう。
記述のひとつひとつもとてもわかりやすい。
ただし、本書はあくまでも副読本である。それは著者も一番最初に言っているし、本文でもなんどか触れられる。
つまり、厳密なテキストを読んでいるなり講義を受けていることを前提にしているのだろう。
実際、そうでない人が本書を読んでも「なんだかよくわからんがすごいなぁ」以上の感想をもてないと思う。
こういう本を「ゼロから学ぶ」と言っていいものかどうか……
一応気を使っていることはわかるのだけれど、そのせいでかえって中途半端になっただけかも。
思わせぶりなタイトルとその実情を加味して、☆3つといったところか。
量子力学を勉強しはじめた人ならば、☆4つ、5つの価値があると思う。
逆に、上級者ないし本当に初心者、という人には得るところがほとんどないかと。
この本も例に漏れず、読了後は量子力学をより深く勉強していこうという気になれた。
それというのも、本書には入門ながら量子力学のエッセンスが詰め込まれているからだろう。
記述のひとつひとつもとてもわかりやすい。
ただし、本書はあくまでも副読本である。それは著者も一番最初に言っているし、本文でもなんどか触れられる。
つまり、厳密なテキストを読んでいるなり講義を受けていることを前提にしているのだろう。
実際、そうでない人が本書を読んでも「なんだかよくわからんがすごいなぁ」以上の感想をもてないと思う。
こういう本を「ゼロから学ぶ」と言っていいものかどうか……
一応気を使っていることはわかるのだけれど、そのせいでかえって中途半端になっただけかも。
思わせぶりなタイトルとその実情を加味して、☆3つといったところか。
量子力学を勉強しはじめた人ならば、☆4つ、5つの価値があると思う。
逆に、上級者ないし本当に初心者、という人には得るところがほとんどないかと。
2011年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数式満載でシュレディンガーの波動方程式を解説しています。(少なくとも高校の)物理学と大学レベルの微積分(偏微分は知っている程度)や複素数(オイラーの公式くらい)を知らないと、全く何をしているかの見当もつきません。なぜこんなレベルの高い内容で「ゼロから」シリーズなのでしょうか?ところどころ小説風の対話が入りますが邪魔です。また著者自ら「副読本」を気取っているようで、教科書が示されていないので、意味不明です。本文中にも「試験にでるから暗記しろ」みたいなことが書いてあって、大学の試験対策ですか?と言いたくなる。別に試験対策で読んでるわけではないのに。大学レベルの数学を要求するなら、その簡単な予備知識の確認でもしてくれれば救いようがあるけど、それもない。どんな読者を対象に書かれた本なのでしょうか。
2004年4月6日に日本でレビュー済み
専門家を目指す学生はもう少し系統立った教科書を繰り返し読み進めたほうがよいだろう。ブルーバックスよりちょっと背伸びをしたい文系読者にはちょうどよいと思う。
2005年4月20日に日本でレビュー済み
量子力学の啓蒙書は多く出されている。「数式なしでも」というやつである。それらを何冊か読んで、よし、これで学部レベルの教科書でマスターだと誰しも思う。しかし、さすがに物理専攻生のための本は敷居が高い。ああ、素人にはここまでかと悲しくなってしまう。でも、大丈夫。救世主がちゃんと居る。それが本書である。ゼロから学ぶシリーズなので安心して取り組める。量子力学の肝の一つはシュレディンガー方程式であるが、それを解けるところま導いてくれる。「隊長」「シュレ猫」などのキャラクターが登場するので子供向きかと誤解される面もあるが、どうして、どうして、彼らがちゃんと量子力学のポイントを案内してくれるのである。ちゃんと読んだ人でシュレ猫ファンにならない人はいないはずだ。本書は良い意味で専門教科書への「つなぎ」である。端折るべき所は端折り、他の参考文献への道筋を必ずつけてくれる。そのような良書は案外ないものである。最新研究の成果も時折入っており、トレンドに敏感なサンエンスライターならではである。科学は本来庶民のものである。専門家に独占させることはない。本書を読んで21世紀型科学思考を身につけよう。
2017年5月6日に日本でレビュー済み
0から学ぶという事で購入してみたのですが、読んでみた感じ、これから学ぼうとしている者にとっては難しい内容でした。いきなり難しい方程式が出てきたりと、とても初心者向けに書かれているとは思えない内容でした。
2013年3月13日に日本でレビュー済み
量子力学を勉強するときの副読本、と言っているが、そういう使い方には不向きだと思う。文系の人が雰囲気を感じるくらいなら、良いかもしれないが。
また、口語調のため、かなり余計な言葉がたくさん入っていて(コホン、等)、それでページ数を稼いでいる印象がある。
説明も量子力学の本からとりわけわかりやすい印象があるわけでもなく、それだったら、ちゃんとした専門書を途中がわからずとも斜め読みした方がよっぽど有意義。
ある程度後半まで読んでから、上記の事実に気づき、がっかりした。
また、口語調のため、かなり余計な言葉がたくさん入っていて(コホン、等)、それでページ数を稼いでいる印象がある。
説明も量子力学の本からとりわけわかりやすい印象があるわけでもなく、それだったら、ちゃんとした専門書を途中がわからずとも斜め読みした方がよっぽど有意義。
ある程度後半まで読んでから、上記の事実に気づき、がっかりした。
2004年3月7日に日本でレビュー済み
副読本としてなら良いと思います。
しかし、言うまでもない事でありますが、もしあなたが物理学科の学生、あるいは量子力学の知識を必要とする研究者等であるならば、より本格的な本(sakurai,猪木等)を手に取られる事を進めます。月並みな表現ですが、学問に王道は無いということだと思います。やはり真の理解はこのような本を読む事ではなく、本格的に書かれた本の数式を自分で一つ一つ追って行く地道な作業によってのみ得られるというのは、自身の体験からも実感しているところです。
しかし、言うまでもない事でありますが、もしあなたが物理学科の学生、あるいは量子力学の知識を必要とする研究者等であるならば、より本格的な本(sakurai,猪木等)を手に取られる事を進めます。月並みな表現ですが、学問に王道は無いということだと思います。やはり真の理解はこのような本を読む事ではなく、本格的に書かれた本の数式を自分で一つ一つ追って行く地道な作業によってのみ得られるというのは、自身の体験からも実感しているところです。