この巻はラサにおいて、仏教勉学に励みつつ医者として名声を得たシナ人僧侶と化して潜入した河口慧海がチベット社会を観察者の目で視通した民俗学の一級資料ともいえる前半部と、中国人であることがいよいよ露見してラサ脱出を決意する冒険記である後半部に分けられる。
特に面白いのはチベット人の分析で、あくまでも客観的であり学術的な価値が高く、その国際的な知識や感覚も、対象との距離のとり方も現代でも古くなく、高く評価できる一級品です。
5冊あわせると文庫本とは言え相当のボリュームですが、ともかく読むことをお勧めできます
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チベット旅行記(4) (講談社学術文庫) 文庫 – 1978/9/10
河口 慧海
(著)
仏教の原典を求めたいという求道者の一心から、厳重な鎖国をしくチベットに、あらゆる困難にうちかって単身入国を果たした河口慧海師の旅行記。抜群の面白さをもっているだけでなく、チベットの風俗・習慣等についての的確な記述は、本書をチベット研究のための第一級の基本的文献としている。この巻では、ラサの人々の生活やチベットの外交について述べられるが、ついに素性が露顕しそうになり、慧海師はチベット脱出を決意する。
- ISBN-104061582666
- ISBN-13978-4061582668
- 出版社講談社
- 発売日1978/9/10
- 言語日本語
- 本の長さ209ページ
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商品の説明
著者について
1866年大阪堺生まれ。哲学館などに学び、東京本所の五百羅漢寺の住職となる。のち僧籍を離れ、仏教の原典を求めて1900年チベットに入る。わが国最初のヒマラヤ踏破者。日本チベット学の始祖。その後も中国、インド、ネパール、チベットを訪れ、「在家仏教」を起す。晩年は「チベット語辞典」の編纂にあたる。1945年没。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1978/9/10)
- 発売日 : 1978/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 209ページ
- ISBN-10 : 4061582666
- ISBN-13 : 978-4061582668
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,596位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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