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言志四録(4) 言志耋録 (講談社学術文庫) 文庫 – 1981/12/8
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心を苦しめ、思慮分別に悩んで始めて本当の智恵が現われるものであり、安らかに生活している時は、思慮の力が埋れてしまっている。このことは丁度、苦いものは薬になり、甘いものは毒となるようなものである。婦女子を訓戒するには、まず恕即ち思いやりのことばを先にかけ、次に厳格なことばで結ぶようにするがよい。小人を訓戒するには、まず厳格なことばでぴりっとさせ、次に思いやりのことばをかけてやるがよい。(本文より)
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1981/12/8
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104061582771
- ISBN-13978-4061582774
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商品の説明
著者について
1912年栃木県生まれ。1935年東京工業大学電気工学科卒業。東芝を経て、東京工大助教授、教授、横浜国大教授、東京工大学長、長岡技術科学大学長を歴任。専攻は電子工学。工学博士。紫綬褒章受章。昭和57年、文化功労者として顕彰される。著書に『電子回路1〜5』「基礎電気回路1〜3』などがある。1996年5月没。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1981/12/8)
- 発売日 : 1981/12/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 331ページ
- ISBN-10 : 4061582771
- ISBN-13 : 978-4061582774
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 244,780位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 125位日本思想史
- - 313位日本の思想(一般)関連書籍
- - 766位講談社学術文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月14日に日本でレビュー済み
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1巻から全てを通じて、全ての言葉が人生を深く洞察した至言でただただごもっともと言うしかありません。こう言う言葉を紡げる人はどう言う人生を送って来たのか、人そのものに興味を持ちました。この1巻〜4巻全てをこれからも折に触れ読み続けたいと思います。どの言葉にも素直に頷ける。
2019年8月20日に日本でレビュー済み
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待ちに待った文庫本である。他の読者にも通読することを勧めたい。
2014年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人の先祖が書いた修養本を読むべく、多くの人が賞賛する言志四録を購入、著者の年齢に応じて4冊あり、その時期は解説によると、
1)42歳~=言志録
2)57歳~約10年間=言志後録
3)67歳~78歳=言志晩録
4)80歳時起稿=言志耋録(てつろく)
とある。全編にわたり、それぞれの年齢に応じた内容で、本書である4)は、まだまだ至る境地としては、年齢だけでもはるかに先の次元のことだが、ここには、
○欲を無くするのが修養の第一
○幸せを望むな、禍無ければそれが幸せに;栄誉を望むな、恥をかかなければそれが栄誉だ。
○青年の詩を評して蘇東坡は、100点!と言って、詳しく聞かれて「詩は40点、朗吟が60点、合わせて100点」と。
○経験を積むことは生きた書物を読んでいるのと同じ。
○真心から出た言葉が人を動かす。
○家でも公私の区別をつけて、公のことはしゃべらないこと!
○我が体は親の体!(だから、大事にしろ!)
などなど。
全編に共通することとであるが、書き下し文、漢文、訳に加え、ところどころ訳文を書いた川上氏の簡単な解説が施されている。これが良いスパイスで読んでて面白い。「江戸時代の漢学者の中で一番文章がうまいと言われた」とあるが、どうせ漢文を勉強するなら、日本人の書いた本書も使えば、内容とともに勉強になると思う。
最後に、本書の最後に訳者の言葉があるが、素晴らしい訳を完遂した段階でも「誤訳があったら大変。気づきがあったらご教示を」と謙虚な姿勢で書いている。訳をして一斎に一歩お近づきになったのでは?
1)42歳~=言志録
2)57歳~約10年間=言志後録
3)67歳~78歳=言志晩録
4)80歳時起稿=言志耋録(てつろく)
とある。全編にわたり、それぞれの年齢に応じた内容で、本書である4)は、まだまだ至る境地としては、年齢だけでもはるかに先の次元のことだが、ここには、
○欲を無くするのが修養の第一
○幸せを望むな、禍無ければそれが幸せに;栄誉を望むな、恥をかかなければそれが栄誉だ。
○青年の詩を評して蘇東坡は、100点!と言って、詳しく聞かれて「詩は40点、朗吟が60点、合わせて100点」と。
○経験を積むことは生きた書物を読んでいるのと同じ。
○真心から出た言葉が人を動かす。
○家でも公私の区別をつけて、公のことはしゃべらないこと!
○我が体は親の体!(だから、大事にしろ!)
などなど。
全編に共通することとであるが、書き下し文、漢文、訳に加え、ところどころ訳文を書いた川上氏の簡単な解説が施されている。これが良いスパイスで読んでて面白い。「江戸時代の漢学者の中で一番文章がうまいと言われた」とあるが、どうせ漢文を勉強するなら、日本人の書いた本書も使えば、内容とともに勉強になると思う。
最後に、本書の最後に訳者の言葉があるが、素晴らしい訳を完遂した段階でも「誤訳があったら大変。気づきがあったらご教示を」と謙虚な姿勢で書いている。訳をして一斎に一歩お近づきになったのでは?
2008年3月22日に日本でレビュー済み
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佐藤一斎先生の80歳から起稿した語録で「言志耋録」と呼ばれるものである。流石、西郷隆盛が「言志四録」(この文庫本シリーズ1−4)から101項目を選び出し座右の銘としていただけのことはあり、人生のチャートとして、おもしろく読ませて頂いた。よくこれだけの分量の語録が出来たものだとつくづく感心させられる。
自分としては、今後も「論語」や「菜根譚」と同様座右の銘として、そばに置いておきたい本である。
自分としては、今後も「論語」や「菜根譚」と同様座右の銘として、そばに置いておきたい本である。
2022年3月18日に日本でレビュー済み
〇 言志四録の最後の巻。幕末の儒者佐藤一斎が80歳から82歳までの間に書き付けた心覚え340条を収める。その語るところは基本的に前の3巻と変わらないが、老人としての心掛けるべきことの記述が多くなる。
〇 具体的には、老人としての自覚、心身の健康維持法、若い人への接し方などであるが、このほか、組織での振る舞い方、人生における成功と不遇についてどう考えるかなど、思いのほか現実的なことを多く書いている。
■ わたしは、よく分からない条は読み飛ばし(小難しい専門的な話)、理解できた条には〇を、特に気に入った条には★を付けて読み進んだ。わたしが★を付けた条をいくつか拾ってみるとこんな感じ。
・・ 学問を修めるにあたっては、ただ本を読むのではなく、まず立派な人になろうという志がなくてはならない。
・・ 学ぶにあたって、志は大きく持ち、工夫は細かくすることが肝要だ。
・・ 得意のことが多く失意のことが少ないと、真剣に考えないから思慮分別が付かない。
・・ 人の欲のなかで飲食の欲ほど執着の深いものはない。
・・ 太陽のありがたさ、大空の爽快さを知れるか否か、自身の心の状態による。
・・ 立派な人が腰を低く振る舞うとき、誰もこれを侮ろうとは思わないものだ。
・・ しばらく静座した後に人に会うと筋道だった話ができる。
・・ 禍がなければ幸福だ、恥がなければ名誉なことだ、と考えよ
・・ 人を戒めるときは、簡明にズバリと言え。早口や罵りはいけない。
・・ 物知りであることを誇るのは浅はかだ、過度に謙遜するのはこびへつらいだ。
・・ 風流事は実生活に関係ないからこれに没頭してはいけない
・・ 古人を批評するのは良いが、現存の人を批評してはいけない。思わぬ恨みを買うことになる。
・・ 老人は若い者を侮ってはいけない
・・ 老人は思い違いをすることが多いので、それをそのまま話さないように慎むべし
・・ 老人は気が短くじっくりと考えなくなる、またみだりに人の話を信用しがちである。注意せよ。
・・ 老人は威張らず若い人に譲るべし
・・ 老人は養生に託けて勝手気ままや怠惰になってはいけない。自身の戒めとして記す。
〇 具体的には、老人としての自覚、心身の健康維持法、若い人への接し方などであるが、このほか、組織での振る舞い方、人生における成功と不遇についてどう考えるかなど、思いのほか現実的なことを多く書いている。
■ わたしは、よく分からない条は読み飛ばし(小難しい専門的な話)、理解できた条には〇を、特に気に入った条には★を付けて読み進んだ。わたしが★を付けた条をいくつか拾ってみるとこんな感じ。
・・ 学問を修めるにあたっては、ただ本を読むのではなく、まず立派な人になろうという志がなくてはならない。
・・ 学ぶにあたって、志は大きく持ち、工夫は細かくすることが肝要だ。
・・ 得意のことが多く失意のことが少ないと、真剣に考えないから思慮分別が付かない。
・・ 人の欲のなかで飲食の欲ほど執着の深いものはない。
・・ 太陽のありがたさ、大空の爽快さを知れるか否か、自身の心の状態による。
・・ 立派な人が腰を低く振る舞うとき、誰もこれを侮ろうとは思わないものだ。
・・ しばらく静座した後に人に会うと筋道だった話ができる。
・・ 禍がなければ幸福だ、恥がなければ名誉なことだ、と考えよ
・・ 人を戒めるときは、簡明にズバリと言え。早口や罵りはいけない。
・・ 物知りであることを誇るのは浅はかだ、過度に謙遜するのはこびへつらいだ。
・・ 風流事は実生活に関係ないからこれに没頭してはいけない
・・ 古人を批評するのは良いが、現存の人を批評してはいけない。思わぬ恨みを買うことになる。
・・ 老人は若い者を侮ってはいけない
・・ 老人は思い違いをすることが多いので、それをそのまま話さないように慎むべし
・・ 老人は気が短くじっくりと考えなくなる、またみだりに人の話を信用しがちである。注意せよ。
・・ 老人は威張らず若い人に譲るべし
・・ 老人は養生に託けて勝手気ままや怠惰になってはいけない。自身の戒めとして記す。
2013年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言志四緑は人生の指南書としてすばらしいものです。対応は迅速でした。
2011年7月18日に日本でレビュー済み
まさに老、円熟の言葉の重みが伝わって参ります。
人口の減少、高齢者、高齢社会、
わが国が向かっているところの社会変化や時代の趨勢を思うとき、
人としての人生観、社会観、死生観等その人の「考え」が大切です。
国家の義務教育に頼ることではありませんが、
佐藤一斎、訳者・川上氏のような大人いわゆる、
学ぶ者がめずらしくなったのではないでしょうか。
「古の学者は己の為にす」P182にあるように、
自己の修養に生きる人が大切です。
みんなとは言いませんよ。
「修身」自体が死語かしているのではと危惧される今日、
世相も原子力発電所、産業、経済、
くらしぶりだけが声高にもっともらしく議論されています。
欲得の騒がしい、実のない議論に終始しています。
これでは、いけません。
“来たときよりも、美しく”
この標語が妙に有り難く感じられるようになりました。
「耄録」、これから行く生き方を指し示していただいたように拝読。
人口の減少、高齢者、高齢社会、
わが国が向かっているところの社会変化や時代の趨勢を思うとき、
人としての人生観、社会観、死生観等その人の「考え」が大切です。
国家の義務教育に頼ることではありませんが、
佐藤一斎、訳者・川上氏のような大人いわゆる、
学ぶ者がめずらしくなったのではないでしょうか。
「古の学者は己の為にす」P182にあるように、
自己の修養に生きる人が大切です。
みんなとは言いませんよ。
「修身」自体が死語かしているのではと危惧される今日、
世相も原子力発電所、産業、経済、
くらしぶりだけが声高にもっともらしく議論されています。
欲得の騒がしい、実のない議論に終始しています。
これでは、いけません。
“来たときよりも、美しく”
この標語が妙に有り難く感じられるようになりました。
「耄録」、これから行く生き方を指し示していただいたように拝読。
2014年4月10日に日本でレビュー済み
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コメントを削除して原典と書き下し文、現代語訳のみにしてほしい