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平家物語(一) (講談社学術文庫) 文庫 – 1979/3/8
杉本 圭三郎
(翻訳)
「おごれる人も久しからず」と物語冒頭に語るように、権力を握り、専横を極めた平清盛の行動は、平氏一門の運命を栄華の座から、滅亡へと回転させた。『平家物語』はこの滅びの過程を、歴史的動乱の全体像として語り、その変革期に固有多様な行動的人間を登場させている。日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩『平家物語』は中世を代表する古典であり、かつ民族的遺産として命長く読みつがれるであろう。(全12巻)
- ISBN-104061583514
- ISBN-13978-4061583511
- 出版社講談社
- 発売日1979/3/8
- 言語日本語
- 本の長さ248ページ
商品の説明
著者について
1927年生まれ。1959年法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。現在、法政大学教授(文学部)。論文「太平記論」(「文学」1959年8月)。「平家物語の変貌」(「文学」1968年10月)。共著、シンポジウム日本の文学『平家物語』。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1979/3/8)
- 発売日 : 1979/3/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 248ページ
- ISBN-10 : 4061583514
- ISBN-13 : 978-4061583511
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,073,860位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
持ち歩いて随時読める文庫本であれば、どこの出版社でもよいと思って注文したが、読みやすい文字、丁寧で充実した、語釈、解説。自然な現代語訳。至れり尽くせり!
2016年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しい古語だけだと意味が分かりづらかったのですが この本は現代語訳もついていて大変読みやすかったです。
2011年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
講談社学術文庫版は原文と訳文とがのっているので早く内容が知りたい方は
現代語訳を、じっくり楽しみたい方は古文をお勧めする。
この作品は多分に仏教要素を含みつつ、儒教や神道(日本的思想)の要素も含んでいる。
清盛、頼朝、義仲、義経、後白河院、忠度、教経、二位尼をはじめとする女性陣。
魅力的な人物が多く登場するなかで月並みではあるが私は小松大臣平重盛をもっとも好きな人物に挙げたい。
「悲しき哉、君の御ために奉公の忠をいたさんとすれば、迷盧八万の頂より猶たかき父の恩、忽ちに忘れんとす。
痛ましき哉、不孝の罪をのがれんと思へば、君の御ために既に不忠の逆臣となりぬべし。進退惟谷れり。」
この発言に続いて彼は自らの首を差し出そうとする。行動は「近代的」ではないにしろ、今の日本に必要なのはこの心ではないだろうか。
今一度さまざまな古典を次の世代に伝えていくべきだと考える。
現代語訳を、じっくり楽しみたい方は古文をお勧めする。
この作品は多分に仏教要素を含みつつ、儒教や神道(日本的思想)の要素も含んでいる。
清盛、頼朝、義仲、義経、後白河院、忠度、教経、二位尼をはじめとする女性陣。
魅力的な人物が多く登場するなかで月並みではあるが私は小松大臣平重盛をもっとも好きな人物に挙げたい。
「悲しき哉、君の御ために奉公の忠をいたさんとすれば、迷盧八万の頂より猶たかき父の恩、忽ちに忘れんとす。
痛ましき哉、不孝の罪をのがれんと思へば、君の御ために既に不忠の逆臣となりぬべし。進退惟谷れり。」
この発言に続いて彼は自らの首を差し出そうとする。行動は「近代的」ではないにしろ、今の日本に必要なのはこの心ではないだろうか。
今一度さまざまな古典を次の世代に伝えていくべきだと考える。
2012年4月6日に日本でレビュー済み
恐らく、古文と銘打っている作品の中で、これほど読みやすい作品は他にない。
高校生の頃に序文だけは覚えたが、ずっとほっぽっておいたものを、このたび平清盛があまりに酷いと言う評判を聞いて、じゃあ、物語の元となっているほんの一つでも読んでみようかと思い再び手に取ってみた。
はっきりいって、古文の中ではもっとも平易なものである。もともと語りで聞かせるものであったため、意味が分からなくてもそのまま進める所は多く、そのためまず古文をざっと読んで、役を読まずに注釈を読む、と言う読み方をぼくは進める。現代語で読むと、そこにある大事な空気が吸えなくなる感じがする。
注釈を読むと、言葉を読んでいるだけでは誰が何をやっているのかはっきりしないなあ、と言うかゆいところに手が届くようになっている。寧ろ分かりやすいところの注釈が省かれている事も良い。(ただし、それ故に注釈を読むだけでは何が起こっているのかが理解出来ない。どうしても分からないときに現代語を読めばよい)
物語は、とにかく清盛が悪人として、重盛がその諫める番人の立場で描かれているため、清盛のドラマに慣れてしまった人にはかなり戸惑う所が多いかも知れない。
しかし、我々の精神文化を育んできた古典はこちらであり、テレビドラマが亜流の歴史であるのは間違いないわけだから、日本の歴史を「正しく」(なぜカギ括弧かというと、それが事実として正しいかどうかはこの際どうでも良く、それが我々の精神文化を育んできた歴史として正しいか否かがこの際「正しい」の根拠だからである。アメリカの歴史と同じ、と言っても良かろう。この物語の中に、我々の文化の真骨頂の一つ、「勧進帳」、また涙無しには語ることが難しい「敦盛最後」が入っているのは何らの偶然ではない。)学びたい、と思っている人は、必読の書と言えるだろう。
たとえば「勧進帳」だけを開いて、そこを古文で読んでみるだけでも良いのだ。そしてテレビでやっているものと見比べればよい。どちらが匂い立つような当時を思い起こさせ、またそれが自分の血になっているかは自分で感じていただきたい。
「ああ、これが自分の血の中に脈々と受け継がれている精神なのか」と誇らしく思える。そう言う作品である。
正直、今の人が忘れてしまっていることでもあるのですけどね。あなた自身が熊谷直実の立場に立ったら、どうすべきだろう?
それを考えるだけでも、この本の価値はある。そして、読み終わったとき、あなたは「ああ、私は日本人とはなんであるか、実は知らなかったのだ」と思えるはず。この作品を元に、我々の精神文化の広い範囲が育まれていったのだから。
お勧め、というよりは必読の書だと思う。読むだけで、他の人よりもあなたのなかで「日本」がはっきり見えてくる。方向性のないファシズムが国全体を席巻する今、「日本人らしいとはそもそもなんだろう?」と言う事を考えたい人は、是非読んで欲しい。
読めば、必ずその人なりの答えは見えてくるだろう。まあ、実は、それって序文に全て書いてあるんですけどね。
問題は、そこにポジティブなメッセージを見いだせるか、でしょうね。読めばきっと、分かりますよ。
あ、読まない人のために、一つだけ。
祇園精舎の鐘って、ガラスで出来ているんですよ。(本文の解説には書いてありますが、見落としかねないところです。現代語訳には書いてないです)
ここを間違えると、物語のイメージが全部変わってしまいますからね。読まない人も読む人も、知っておいて欲しいところです。つーか、これぐらい学校で教えろよ、とぼくは本気で思いました。
高校生の頃に序文だけは覚えたが、ずっとほっぽっておいたものを、このたび平清盛があまりに酷いと言う評判を聞いて、じゃあ、物語の元となっているほんの一つでも読んでみようかと思い再び手に取ってみた。
はっきりいって、古文の中ではもっとも平易なものである。もともと語りで聞かせるものであったため、意味が分からなくてもそのまま進める所は多く、そのためまず古文をざっと読んで、役を読まずに注釈を読む、と言う読み方をぼくは進める。現代語で読むと、そこにある大事な空気が吸えなくなる感じがする。
注釈を読むと、言葉を読んでいるだけでは誰が何をやっているのかはっきりしないなあ、と言うかゆいところに手が届くようになっている。寧ろ分かりやすいところの注釈が省かれている事も良い。(ただし、それ故に注釈を読むだけでは何が起こっているのかが理解出来ない。どうしても分からないときに現代語を読めばよい)
物語は、とにかく清盛が悪人として、重盛がその諫める番人の立場で描かれているため、清盛のドラマに慣れてしまった人にはかなり戸惑う所が多いかも知れない。
しかし、我々の精神文化を育んできた古典はこちらであり、テレビドラマが亜流の歴史であるのは間違いないわけだから、日本の歴史を「正しく」(なぜカギ括弧かというと、それが事実として正しいかどうかはこの際どうでも良く、それが我々の精神文化を育んできた歴史として正しいか否かがこの際「正しい」の根拠だからである。アメリカの歴史と同じ、と言っても良かろう。この物語の中に、我々の文化の真骨頂の一つ、「勧進帳」、また涙無しには語ることが難しい「敦盛最後」が入っているのは何らの偶然ではない。)学びたい、と思っている人は、必読の書と言えるだろう。
たとえば「勧進帳」だけを開いて、そこを古文で読んでみるだけでも良いのだ。そしてテレビでやっているものと見比べればよい。どちらが匂い立つような当時を思い起こさせ、またそれが自分の血になっているかは自分で感じていただきたい。
「ああ、これが自分の血の中に脈々と受け継がれている精神なのか」と誇らしく思える。そう言う作品である。
正直、今の人が忘れてしまっていることでもあるのですけどね。あなた自身が熊谷直実の立場に立ったら、どうすべきだろう?
それを考えるだけでも、この本の価値はある。そして、読み終わったとき、あなたは「ああ、私は日本人とはなんであるか、実は知らなかったのだ」と思えるはず。この作品を元に、我々の精神文化の広い範囲が育まれていったのだから。
お勧め、というよりは必読の書だと思う。読むだけで、他の人よりもあなたのなかで「日本」がはっきり見えてくる。方向性のないファシズムが国全体を席巻する今、「日本人らしいとはそもそもなんだろう?」と言う事を考えたい人は、是非読んで欲しい。
読めば、必ずその人なりの答えは見えてくるだろう。まあ、実は、それって序文に全て書いてあるんですけどね。
問題は、そこにポジティブなメッセージを見いだせるか、でしょうね。読めばきっと、分かりますよ。
あ、読まない人のために、一つだけ。
祇園精舎の鐘って、ガラスで出来ているんですよ。(本文の解説には書いてありますが、見落としかねないところです。現代語訳には書いてないです)
ここを間違えると、物語のイメージが全部変わってしまいますからね。読まない人も読む人も、知っておいて欲しいところです。つーか、これぐらい学校で教えろよ、とぼくは本気で思いました。
2018年3月7日に日本でレビュー済み
段組のせいか 本文、訳、注釈という流れがよかったのか、読みやすく第一巻読み切り、第二巻の到着を待っています。今まで読んだ古典の中で最も読み進めやすい構成だとおもいます。私の古文を読む力は今昔物語程度で、今平家物語に挑戦しようと思わせてくれたこの版に感謝。
2012年2月7日に日本でレビュー済み
NHK大河ドラマで『平清盛』が始まったので、あらためて、読んでみることにした。古典の中でも一番好きなのが、この『平家物語』だ。
本書は、原文と注釈と現代語訳が並んでおり、わかりやすい。
第十二巻に、年表や系図や地図があるので、第十二巻を横に置いて、読むのがお勧め!
本書は、原文と注釈と現代語訳が並んでおり、わかりやすい。
第十二巻に、年表や系図や地図があるので、第十二巻を横に置いて、読むのがお勧め!