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南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫) 文庫 – 1981/1/7
鶴見 和子
(著)
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南方熊楠は、柳田国男とともに、日本の民俗学の草創者である。この二人は、その学問の方法においても、その思想的出自と経歴においても、いたく対照的なのである。日本の学問のこれからの創造可能性を考えるために、この二つの巨峰を、わたしたちはおのれの力倆において、登り比べてみることは役に立つであろう。そうした意味で、微力ながら、これはわたしの南方登攀記の発端である。(著者まえがきより)〈昭和54年度毎日出版文化賞受賞作〉
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1981/1/7
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104061585282
- ISBN-13978-4061585287
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商品の説明
著者について
1918年東京生まれ。プリンストン大学Ph.D.。上智大学教授を経て、現在上智大学名誉教授。専攻は社会学。主著に『好奇心と日本人』『社会変動と個人』(英文)『標泊と定住と−柳田国男の社会変動論』『内発的発展論』など。なお本書『南方熊楠』(日本民俗文化大系 第4巻)で昭和54年度の毎日出版文化賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1981/1/7)
- 発売日 : 1981/1/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 318ページ
- ISBN-10 : 4061585282
- ISBN-13 : 978-4061585287
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 43,830位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 57位日本の思想(一般)関連書籍
- - 122位講談社学術文庫
- - 2,443位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
”知の巨人”でありながら奇人としての側面が目立ち、「博覧強記であるが理がない」(昭和の有力な知識人である桑原武夫の熊楠評)と考えられていた熊楠に、現代にも先んじた理論体系を見出し南方熊楠研究の転換点となった本です。
社会学が専門の著者自身の関心と合致し、熊楠の思想を”活用”するために、彼の知的活動を「比較学」と見立てて網羅的に分析し、以下4つのテーマに大別して包括的な把握を試みています。
一:大乗仏教を根幹とする、ヨーロッパとアジアとの学問の出会いと対決と、統合への試み
二:社会科学の中で特に民俗学と、自然科学の中で特に粘菌研究との関係について
三:比較の学としての生物学と民俗学の結合
四:生態学的立場からの公害反対
熊楠が粘菌に魅せられた理由を、
①粘菌が植物と動物の境界領域にあり、
②粘菌を調べることで生命の原初形態・遺伝・生死の現象などに手がかりがつかめる
という2点に注目し、
熊楠の粘菌研究の行動原則として
1.それが面白くてたまらない
2.粘菌が植物と動物の境界領域であることに注目
3.粘菌は生命の原初形態であることに着目
4.粘菌はそれが発生し生活しつつある環境=コンテキストの中で見出されなければならない
以上の4点を見出しました。
そしてそれがそのまま民俗学での研究態度と一致するとし、熊楠の広範囲にわたる学問分野の中でも2本柱である粘菌研究と民俗学の相関性・必然性を見抜きました。
社会学が専門の著者自身の関心と合致し、熊楠の思想を”活用”するために、彼の知的活動を「比較学」と見立てて網羅的に分析し、以下4つのテーマに大別して包括的な把握を試みています。
一:大乗仏教を根幹とする、ヨーロッパとアジアとの学問の出会いと対決と、統合への試み
二:社会科学の中で特に民俗学と、自然科学の中で特に粘菌研究との関係について
三:比較の学としての生物学と民俗学の結合
四:生態学的立場からの公害反対
熊楠が粘菌に魅せられた理由を、
①粘菌が植物と動物の境界領域にあり、
②粘菌を調べることで生命の原初形態・遺伝・生死の現象などに手がかりがつかめる
という2点に注目し、
熊楠の粘菌研究の行動原則として
1.それが面白くてたまらない
2.粘菌が植物と動物の境界領域であることに注目
3.粘菌は生命の原初形態であることに着目
4.粘菌はそれが発生し生活しつつある環境=コンテキストの中で見出されなければならない
以上の4点を見出しました。
そしてそれがそのまま民俗学での研究態度と一致するとし、熊楠の広範囲にわたる学問分野の中でも2本柱である粘菌研究と民俗学の相関性・必然性を見抜きました。
2013年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一章「南方熊楠の世界」、第二章「南方熊楠の生涯」、第三章「南方熊楠の仕事」から構成される南方研究の嚆矢。「地球志向の比較学」との副題は、「日本にある程の事はヨーロッパにもあり、逆もまた然り」という考え方を背景とした、地球的規模で固有性と普遍性とをどのように識別・説明するかという南方の民俗学の課題である。これを第一章で次の4つのテーマを掲げ、著者の論考が披歴されている。
(1) 大乗仏教を根幹とするヨーロッパとアジアの学問の出会い、対決及び統合(南方曼荼羅がその象徴)。
(2) 民俗学と自然科学の中で特に力を入れた生物学中の粘菌研究との関係。南方曼荼羅は南方の学問の密教的側面であり、粘菌研究は南方の学問の顕教的側面である事。
(3) 比較学としての生物学と民俗学の"学際的(interdiscipline)な"統合。具体的には、各々の地域には各々の自然生態系と、それと関連した人間の生態系があり、それらを全体として把握しながら、異なる地域の民族・風習を比較するという立場。今日で言えば、エコロジカル・アプローチであり、南方が日本における生態学の元祖である事。
(4) 生態学的立場からの公害反対(そのハイライトが神社合祀反対運動)。
そして、何と言っても貴重なのが第三章中の南方の原典の紹介と(部分的)掲載である。私は南方の原典を読んだ経験が無かったので、思わず惹き込まれた。含まれる原典は「十二支考」、「邪視について」、「小児と魔除」、「人柱の話」、「猫一匹の力に憑って大豊となりし人の話」及び「西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語(異なれる民族間に存する類似古話の比較研究)」である。どれを取っても面白く啓発的だが、驚異の博覧強記が単なる衒学趣味に陥っておらず、ユーモア味さえ漂わせ著者の論考を裏付けている感があった。(1)との関連で土宜法竜宛書簡の原典、(4)との関連で神社合併反対意見の原典も掲載されている。即ち、これらの原典を導入するがための著者の論考であり、また、原典を読む事によって著者の論考を首肯出来るという、まさに曼荼羅的構成の妙である。
的確な分析・位置付けと原典の掲載とにより、南方に興味を持つ方にとって必読の名著と言えるのではないか。
(1) 大乗仏教を根幹とするヨーロッパとアジアの学問の出会い、対決及び統合(南方曼荼羅がその象徴)。
(2) 民俗学と自然科学の中で特に力を入れた生物学中の粘菌研究との関係。南方曼荼羅は南方の学問の密教的側面であり、粘菌研究は南方の学問の顕教的側面である事。
(3) 比較学としての生物学と民俗学の"学際的(interdiscipline)な"統合。具体的には、各々の地域には各々の自然生態系と、それと関連した人間の生態系があり、それらを全体として把握しながら、異なる地域の民族・風習を比較するという立場。今日で言えば、エコロジカル・アプローチであり、南方が日本における生態学の元祖である事。
(4) 生態学的立場からの公害反対(そのハイライトが神社合祀反対運動)。
そして、何と言っても貴重なのが第三章中の南方の原典の紹介と(部分的)掲載である。私は南方の原典を読んだ経験が無かったので、思わず惹き込まれた。含まれる原典は「十二支考」、「邪視について」、「小児と魔除」、「人柱の話」、「猫一匹の力に憑って大豊となりし人の話」及び「西暦九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語(異なれる民族間に存する類似古話の比較研究)」である。どれを取っても面白く啓発的だが、驚異の博覧強記が単なる衒学趣味に陥っておらず、ユーモア味さえ漂わせ著者の論考を裏付けている感があった。(1)との関連で土宜法竜宛書簡の原典、(4)との関連で神社合併反対意見の原典も掲載されている。即ち、これらの原典を導入するがための著者の論考であり、また、原典を読む事によって著者の論考を首肯出来るという、まさに曼荼羅的構成の妙である。
的確な分析・位置付けと原典の掲載とにより、南方に興味を持つ方にとって必読の名著と言えるのではないか。
2015年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人は奇異で不可思議な人です。今の時代にあった生き方では、読み解いても読み取れず、弾かれるかもしれずこの国に豊かさがあったのかも。
近代日本國の中で数多の人と面識を持つ人ですね。面白い。
近代日本國の中で数多の人と面識を持つ人ですね。面白い。
2020年4月9日に日本でレビュー済み
南方熊楠という名前だけは聞いたことがありますが、何をした人かはよく知りません。本書より引用:
「学位をうけず、自分で本を読み、本を写し、植物を採取し、観察し、文章を書いて、生涯を終えた。」
「権威に頼らず、自分の眼で見、耳できいてたしかめる。本は自分で読んで考える、という実証主義…」
好奇心あふれる自由人。権力による自然破壊、生態系破壊、人間破壊に対する反対運動。宗教心に篤い在野の学者、という人物像が浮かびます。そのために、日本の官製学者やインテリには無視(敬遠)されてきたのかもしれません。
「学位をうけず、自分で本を読み、本を写し、植物を採取し、観察し、文章を書いて、生涯を終えた。」
「権威に頼らず、自分の眼で見、耳できいてたしかめる。本は自分で読んで考える、という実証主義…」
好奇心あふれる自由人。権力による自然破壊、生態系破壊、人間破壊に対する反対運動。宗教心に篤い在野の学者、という人物像が浮かびます。そのために、日本の官製学者やインテリには無視(敬遠)されてきたのかもしれません。
2011年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自然科学(粘菌学)と社会学(民俗学)に通じた南方の総説であるが、著者の鶴見和子が免疫学者の多田富雄との書簡集で述べているように、現代では癒合した学問が求められている。正に一人で両面の学者であった南方の全体像を論じてあり、大学生がこれらから感化されることを期待する。
2007年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
南方熊楠の残した思想と学問に真正面から取り組んだ本。熊楠と言えば奇行や博覧強記が有名ですが、本書ではそういった部分は捨象され、在野の学者・思想家としての熊楠の実績を中心として議論が進められていきます。本文200ページ余りの文庫本ですが、本書を読めば熊楠の学問の壮大さ、思想の深遠さに触れることができます。熊楠への興味が益々わいてくる、そんな良書です。
2012年2月18日に日本でレビュー済み
良質な本ではない、書かれてゐることは陳腐で論述もどんな意味であるか不明なエコロジーなどといふ流行語で処理され杜撰なアナロギーだけで一切具体的には書かれて居ない。熊楠の思想は勿論、何処が偉いのか彼女の知識も不足のために曖昧にされてゐる。熊楠を扱つた神坂次郎などの小説の方が遥かに面白いしためになる。
粘菌研究が大切ならば、昭和天皇のウミウシや相模湾魚類の生物学研究はもっと貴重だらう。
粘菌研究が大切ならば、昭和天皇のウミウシや相模湾魚類の生物学研究はもっと貴重だらう。