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風土の構造 (講談社学術文庫 819) 文庫 – 1988/2/1
鈴木 秀夫
(著)
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1988/2/1
- ISBN-104061588192
- ISBN-13978-4061588196
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商品の説明
著者について
1932年横浜市に生まれる。東京大学理学部地学科地理学課程卒業後、エチオピアの大学で教える。地理学専攻、理学博士。現在、清泉女子大学教授。東京大学名誉教授。著書『エチオピア標準語入門』『エチオピア標準語辞典』『超越者と風土』『氷河時代』『氷河期の気候』『森林の思考・砂漠の思考』など多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1988/2/1)
- 発売日 : 1988/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 245ページ
- ISBN-10 : 4061588192
- ISBN-13 : 978-4061588196
- Amazon 売れ筋ランキング: - 681,761位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 315位地理学・地誌学
- - 1,836位講談社学術文庫
- - 55,249位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気候が文明に与える影響が詳しく述べられている。特に風については勉強になりました
2011年2月13日に日本でレビュー済み
この本は,気候学の入門書となる地球の自然環境に関する内容と,我々の生活,文化としての風土を合わせて論じている.いまでこそ,自然科学と文化現象を合わせて論ずる本は散見されるが,初版がだされた1975年当時に,一人の研究者の論考としてまとめられているものは多くない.自然科学者と人文・社会科学者が書いたものをあわせて1冊にするものはいつの時代もあり,多くは無難な結論しか導きだせないが,一人の研究者の思考の中で構成されているものは,大変ユニークであり,それを紡ぎだす労力は大変なものであるが故に貴重なものである.
鈴木秀夫は現代の科学の枠組みで言えば,地理学者であり気候学者であるが,彼の研究対象範囲は,気候学にとどまらず地球上のあらゆる事象に及んでいる.いうなれば風土学者であろうか.それは,この後1980年に「森林の思考・砂漠の思考」で文明を論じ,1990年に「気候の変化が言葉をかえた」で言語を論じていることからわかる.
この本の中の離婚の論考は,鈴木の思考の柔軟性と面白さが凝縮されているものである.我々は,日常の出来事を,個人的な感情,理性に基づいた意思決定により営まれていると思い込んでいるが,これは勘違いであることが多い.それは人間の生活より遥かにスケールの大きな現象を認識できないためである.この本は,このような人間が直感的に認知できないスケールで起こっている現象を,伝統的な地理学の手法を用いて示し,我々の認識の境界を押し広げてくれる.様々なスケールを自由に行き来し,比較,相対化し,明快に論じていく思考を,この本から学びたい.
鈴木秀夫は現代の科学の枠組みで言えば,地理学者であり気候学者であるが,彼の研究対象範囲は,気候学にとどまらず地球上のあらゆる事象に及んでいる.いうなれば風土学者であろうか.それは,この後1980年に「森林の思考・砂漠の思考」で文明を論じ,1990年に「気候の変化が言葉をかえた」で言語を論じていることからわかる.
この本の中の離婚の論考は,鈴木の思考の柔軟性と面白さが凝縮されているものである.我々は,日常の出来事を,個人的な感情,理性に基づいた意思決定により営まれていると思い込んでいるが,これは勘違いであることが多い.それは人間の生活より遥かにスケールの大きな現象を認識できないためである.この本は,このような人間が直感的に認知できないスケールで起こっている現象を,伝統的な地理学の手法を用いて示し,我々の認識の境界を押し広げてくれる.様々なスケールを自由に行き来し,比較,相対化し,明快に論じていく思考を,この本から学びたい.
2010年4月9日に日本でレビュー済み
世界の風系、世界の気候区分、日本の気候区分については、地球科学系の教科書として大いに利用できる。気候の違いによる人間生活への影響なども大変わかりやすい。ただ、その中で、「主張についてはただちに異議が唱えられるだろう」とした上で書かれた日本海側の離婚率の高さと気候の関係については、やはり首をかしげざるを得ない。その一部分をのぞけば、全体としては大変参考になる1冊。