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言語・思考・現実 (講談社学術文庫) 文庫 – 1993/4/28

4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

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ウォーフはアズテク、マヤ等のメキシコ古代語や、アメリカ・インディアンのホーピ語を研究し、言語の違いはものの見方そのものに影響することを実証した。言語の型と文化の型の相関関係を先駆的に明らかにして、絶対視されがちだった西欧の言語を諸言語との対比によって相対化したのである。現代の文化記号論に大きな影響を与えた「言語的相対論」の理解に必須の主要論文7篇を精選した必読の書。
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商品の説明

著者について

【ベンジャミン・リー・ウォーフ】
1897〜1941。アメリカの言語学者。イェール大学でE.サピアの教えを受け、メキシコの古代語(アズテク、マヤ)、アメリカ・インディアンのホーピ語を研究。本書は没後の1956年、友人J.B.キャロルの編纂により刊行された。
【池上嘉彦】
1934年京都市生まれ。東京大学英語英文学科卒。イェール大学大学院言語学科Ph.D.(1969年)。現在、東京大学名誉教授。著書に『英詩の文法』『意味論』『ことばの詩学』『記号論への招待』、学術文庫『詩学と文化記号論』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1993/4/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/4/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 346ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061590731
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061590731
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年8月20日に日本でレビュー済み
「サピア・ウォーフの仮説」というものに興味があって出典を探して数十冊の本を読みましたが
やっと見つけました。というより、以下のことを知りました。
(1)サピアは「サピア・ウォーフの仮説」に関係する著作物を一切残していない。(そもそも本は一冊しか書いていない)
(2)「サピア・ウォーフの仮説」と名前がついたのはもともとベンジャミン・リー・ウォーフ が「言語的相対性の原理」とみずから呼称していた原理に対して、この本の編者(ジョン・B・キャロル)が「サピアがこの考えの発展に関係していたことは絶対確実であるからこう呼ぶことにする」と言って名付けたものだった。(編者解説282頁)
(3)したがって「サピア・ウォーフの仮説」は実はウォーフが書いたものがすべてである。
(4)しかもウォーフは44歳でガンで亡くなってしまっているので、その重要な著作のすべてがこの一冊に入っている。

したがって「サピア・ウォーフの仮説」を究極的に理解するにはこの本一冊がその答えだ、ということです。
長い道のりだったが、やっと源泉にたどりついたという感じです。

しかし、なぜいまだに「サピア・ウォーフの仮説」と呼ばれるのか、その後の研究の歴史を知りたくなりました。
何故かというと、自分の家族、子供にはバイリンガル・トリリンガルが多数いて、子供の友達もほぼ全員が
バイリンガルという環境にいると「そのとき喋っている言語に思考が支配される」のは当然の事実だからです。

どうしていまだに「仮説」なのだ?
複数言語話者には仮説ではなくて「当然」なのに。

たとえばプログラム言語が分かる人には当然「言語に思考は支配される」ことは理解できるでしょう?
ツールのできることによって自分が考えたり思いついたりすることは異なります。
オーケストラの奏者だって楽器によって性格がはっきり分かれるという本を書いた人もいます。
オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)
楽器で性格が変わる、当然ではないのか?
キーボードではチョーキングができないからギタリストのパフォーマンスがうらやましい。経験しませんか?
ドイツ語は文法的に理論的で緻密な構文を要求されます。ドイツ語を話すと理屈っぽくなるのは経験しませんか?
中国語で話すと他人のことはどうでもよくなり自己中心的になって「性格が変わった?」と言われませんか?

この本にはその理由がちゃんと書いてありました。凄いことです。
ヨーロッパの言語にはみんな「主語」がある。この構造のため、本来「主語が必要ないもの、あるはずのないもの」にも
主語(It)をつけてしまう。・・・これは日本人が最初に英語を習う時に感じる違和感のひとつであると同時に、
超えると後が楽なハードルです。すなわち、「主語」が何かをはっきり考えられると、あとの文がスラスラでてくる。
英会話のコツは「まず主語をさがす」です。経験しませんでしたか?
日本語には主語がありません。金田一先生の有名な言葉があります。
「ボクはうなぎ」
日本人なら意味が分かるが、西洋語ではこれは意味が通らない。

常々、西洋語同士のバイリンガルと日本語と西洋語のバイリンガルには異なる壁がある、と感じていましたが
その理由をウォーフは知っていた。西洋語の主語は動詞と一対のものだが、
「日本語には資格を異にする二つの主語があってよいということがある。二つの主語が
同時に一つの叙述部に合流するという形(われわれはおそらく考えてもみなかった考え方)になる」
としてあげた例がこれだ。
「日本は山が多い」<<<これは西洋語では一文で言うことはできないのである。(224頁)

面白い。知的興奮とはこういう本から得られるものである。
私の論考はどうでもよい。「喋っている言語に思考は支配される」という事実を知っている人は
その理由を探すのにこれほど優れた著作はないと申せます。(これもわざと日本語的に書いてみました)
64人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月3日に日本でレビュー済み
本書『言語・思考・現実』は、
規則として<言語の形態化・体系化/その使用>を用いる印欧語(SAE言語)や中国語的な世界観と、
時制といった概念が存在しないホーピ語を用いる民族の世界観、
すべて動詞、あるいはほぼ動詞で表現するクラス区別がないヌートカ語の世界観、
といった様々な民族的・前-民族的な違いを述べながら、
その言語体系の前段階にある思考・思想の枠組み的な範疇を比較考察できるような書となっている。

また、その派生としての、
文化記号学としての言述-ディスクール的な連鎖——あとがきを引用すると、
「暗示的範疇 covert category」あるいは「潜在型 cryptotype」と呼んでいる概念——といった、
言語体系内での潜在的な連鎖としての副次的な現象(偶発的事象/静態的状態)の流れの一部を、
考察できるような内容となっている。
 (あとがき)
 ・ウォーフが強い関心を寄せていた
  「暗示的範疇 covert category」あるいは「潜在型 cryptotype」と呼んでいる概念
  ① 暗示的範疇/潜在型 <不定 indefinite><定 definite>
  ② 動詞 <完了 perfective><不完了 imperfective>
  ③ 名詞 <単数singular><複数 plural>

 ・「マヤ象形文字の書記法におけるある文字の音声学的価値 1933」
 ・「ホーピ語の動詞における瞬間相と分節相 The punctual and segmantative aspects in Hopi 1935」
 ・「ホーピ語のいくつかの動詞範疇 Some verbal categories of Hopi 1938」
  『アメリカの土着の言語の構造』

 ・ウォーフが考えている言語の文化の統合体という発想は、現在の
  文化記号学 cultual semioticsの基本テーゼになっているし(~)
  <言語的特徴の背後にある思考体系と関連づけられるべきもの>
  ホーピ語における時制の欠如ということと直接関連されるものではなくて、
  時制の欠如を生み出している思考体系と関連させられるべきもの
 ・「言語はそれ(精神)の働きに対して軌道と形式を定める」(313)

印欧語(SAE言語)で用いられる<時間>といった概念は、ホーピ語では、
変動する相としての過去時制的な事実として、ゆえに、
印欧語で使用される<期待/法則性/記憶>といった概念は、
その妥当性が即自的に認められないことから、
<客観の不在>とされた<事実に反する別の類のもの>とされている。
(印欧語での<数を数える>といった概念も同様の扱い、即時的な事実/形相/状態の延長不可性)

(諸方法)
 ① ホーピ語と西欧諸語と比較など
 ② 経験の解釈としての文法的パターン・構造の解体/前-記号学に還元可能か
------------------------------------------------------------------------------------
 1 アメリカ・インディアンの宇宙像
 2 原始共同体における思考の言語学的な考察
 3 文法的範疇
 4 習慣的な思考および行動と言語との関係
 5 科学と言語学
 6 言語と論理
 7 言語と精神と現実
------------------------------------------------------------------------------------
(前-記号学)
(ホーピ語)
 ① 相と様態 modeと呼ばれる形式
 ② 瞬間的な・継続的な・反復的なできごとを区別している
 ③ 運動の動詞/強度の・大変な
 (速さ/時間を含まない記号形式)

・ホーピ語「時間」
 ① 無時間的な言語(心理的時間/ベルクソンの持続)
 ② 個々の観察者によって異なる
 ③ ゼロ次元/同時性は許さず
 (次元的な時間の概念に頼ることなく宇宙を記述することができる)

 ・後期(後に起こること)〜初期(の期待)
 ・「分割」という動詞から派生された午後
 ・〈飛ぶもの部類 flying-〉マイナス<鳥>
 ・動詞「いなずま、波、焔、流星、煙を出すこと、波動」
 ・継続タイプいかんという点から分節/一時的なできごと、動作

(ホーピ語_2)
・抽象概念の前提
 ① 動詞に時制の区別がない
 ② 主観性の表現としての解釈(神話的時代・推測)
 ③ 拡がり・操作・習慣的過程
 ④ 出来事についての命題としての命題の概念
 ⑤ 妥当性(過去・強度・蓄積・近似的方法)
 ⑥ 原因作用 tunaya(望まれて実現する・思想・欲望)(客/主二分)
 ⑦ 始動→停止(原因作用/客観的な結果面)
 ⑧ 始動 inceptiveという動詞
 ⑨ 未来とは顕現に向かって志向するということ
 ⑩ 顕現された、顕現されつつある、まだ顕現されていない(客観/主観的)
 ⑪ 推定に基づく証拠もない

・「顕現の始まろうとするこの極限のところから逆方向に」(20)
・「それは食べられることが止む」
・「未来とは、生命的な心的な形ですでにわれわれと共にある動態的なもの」
・「主観的なものから客観的であるような結果へ向かって、
  しだいしだいに、運動を伴うことなく進んでいく」

・ホーピ語「視点」
 ① 弁別的三人称 obviative
 ② 二つの三人称(事物に先立つ視点、視点があってはじめて創造される事物)(221) 
 ③ 2つの過去時制(現在に結果影響/non-)
 ④ 客観の場の空白(過去時制/期待/法則性/記憶)
 ⑤ 妥当性の種類の差異(英語の時間上における差異)
 ⑥ 事実の陳述

・運動の概念の、比喩的な類推としての「速度」の概念
・ホーピ語 walalata(複数の波動を生じる)/波動の中にある一点に、注目することもできる
・弾力的な総合的な新しいもの
 
(ホーピ語_3)
・ホーピ語「持続」
・① 生命と形式の差異
 ② 全体としての意識と意識の中の空間的要素の差異の様式
 ③ 二元論にする必要がない

・ホーピ語「時間」
 ① かつてなされたこと全てが「のちになって行く」(運動ではない)
 ② 繰り返しは浪費ではなく蓄積
 (時間に相当するような形のない項目には存在の理由がない)(111)

・ホーピ語「空間)
 ① 無定形を想定されたものの一つを指して「空間」という表現は外的な概念と混ざっていない
 ② 現実空間と思考空間とが切り離されていない
 ・形があろうがなかろうが、それがとにかく持っているものは強度と持続性で、
  これらは非延長的なものであり根底においては同一のものである
 ・言語に関係なく、経験上、本質的に同一の形

・ホーピ語「できごと(=起こること)」
 ① 位相の強度が諸要素によっておのおのに不定に変化する(準備されている最中)
 ② 絶えずあとになって行く「持続して行く」
 ・感覚・記憶・予見、すべて意識に共存している
 ・「朝という相が起こりつつあるとき」=「朝であるとき」
 ・「熱気がやってくるとき」=「夏的」

・ホーピ語「諸現象の持続・強度・傾向」
 ① 動詞の相(持続期間中の、時制というものはなあ)
 ② 「態」のあるものは現象を生ぜしめる原因・力の強度・
 ③ テンソル詞(強度の性質、固い、平たい、柔らかいなど)
 ④ 語る主体の報告(過去時制)
 ⑤ だんだん遅くなる、のちになる
 ・「妥当性・節を結びつけるような様態」(前-非空間的意識)
 ・非空間的意識(思考、心的イメージ、聴覚イメージ)
 ・空間的意識(光、色、視覚、触覚)

(ヌートカ語、バンクーバー)
 ① 全ての言語が動詞(一元論的な自然観)
 ② クラス一、クラス二といった区別がない
 ・「家する」「家が生じる」(「焔が出る」「燃える」と同じようなもの)
 ・継続・時制の意味合いに従って屈折変化するため
 ・長らく存在する家、一時的な家、未来の家、かつて家、家になりそうだったもね

(ヌートカ語_2(品詞の区別がない「叙述=文」))
 ① 直説法三人称
 ② 外界は個体よりなるものという描き方をしない

・「彼、または誰かが、誰かに料理された食物を食べる人を求める」=「彼は人々を宴会に招く」
・「その場所は白い、澄んでいる。切り開かれた場所、平原」=「それは水のしたたり落ちる泉だ」
・「彼らは選ばれた者からなる乗組員としてボートにのる」

(ショーニー語)
 ① 「話し手の言語的な背景によって(〜)」
 ② 話し手→動的な記号を用いて合理的に秩序づける(168)

(_静態的_切り取られた「できごと」)
・いかなる個人といえども自然を絶対的な中立的な立場から描写することができず、
 自分では全然そうでないと思っていても、
 実はある種の解釈の仕方を強いられるということである(155)
・「できごと」とは「われわれの言語で動詞として分類されるところのもの」
・「できごと、もの、対象、関係」などをそのものの本性から定義するのは不可能
・定義とは言語の文法的範疇へ戻り循環するトートロジー(158)
・かくして、われわれは新しい一つの相対性原理へと導かれていくこととなる
・すべての観察者は、その言語的背景が同じであるが、
 同一の物理的現象から出発しても同一の宇宙像を描くとは限らない、という主張である
・音楽は語彙過程を発達させないで、
 もっぱらパターン構成にのみ依存する疑似言語なのである(232)
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学)
・われわれは自然の中にあるもの分離し、(主語-述語)のような言い方をする
・運動と色彩と形態の変化という点でとどまるところを知らぬ自然のおもてを
 異なる言語がどのように扱うのであろうか。
 雲とか、海岸とか、かなたの飛ぶ鳥の群はどうだろうか。
 分節するかに応じて、宇宙についての(〜)の姿も切り取られる

・少なかれ別個の項(語彙素)によって、
 われわれは経験各部分をなかば虚構的に分離するのである。
・英語のsky(空)、hill(丘)、swamp(沼)といった項は、
 限りなく多様な自然の捉え難い特徴を、
 まるでテーブルとか椅子のように一つの区別された「もの」と考えるよう、
 われわれを仕向けるのである
(明確に区別されたものや出来事の集まりであるという錯覚に陥りやすい)

・自然・経験の流れを分解/命題の対象や存在に落とし込む(記号学の方法)
・時制がないということ自体と関係があるのではなくて、
 われわれの時制とは異なった範疇が当然とこととなっている思考体系というものと関係がある(4)
・化学変化の速度(強度)の、真意が何であるか、
 われわれに理解させるのが難しいと考えるだろう(163)

・アパッチ族は動詞を中心にして表現を作る
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学_言語学)
(西欧・印欧型/文法/英語のパターン)
 ① 実詞/動詞型(実詞+動詞=動作主+行為)
 ② 主語/述語、対象とその属性、量、作用、文法(181)
 ③ 相対的な純粋の連続体を、分節し名称を与えている(サイズなど)
 ④ 相対的な価値で位置づけられる(213)
 ⑤ われわれが作り上げる論理や数学の組織の中の構造上の特徴という形で反映されている(170)
 ・命令文ではない限り動詞の前に実詞が必要(規則)
 ・動作主と動作という暗黙の前提
 ・「状態」という名詞
 ・動詞の名前に名詞を置かなくてはいけないというただそれだけの理由からして、
  自然の中に虚構の動作主を読み込む(185)
 ・hold〈かかえている〉はどうみても行為ではなく状態で、相対的な位置関係にあるということである
 ・定立されている(あの波をみる、あの家を見る

(イデール・ロゴス的/ラング体系)
 ① マナス(manas 意、心)
 ② アルーパ(文構造の図式/体系的・結合的構成)(無形相)
 ③ ルーパ(形の分節)(形相)
 ④ ナーマ(語彙/音声)(語彙過程)

・マナスはそれ自身のパターンの一部を経験上に投影する
・語というもの純粋なパターン構成(アルーパ)の変数記号と、
 真の特定の大きさをもつ量の中間に位置づけられる(文法的パターン)

(体系 systēme__2)
・ラテン・ギリシャ語由来(共同体主観文化・歴史的継承)
・アリストテレス(理性の法則/体系化)
・言語社会の言語使用への絶対的服従(非選択的な規定)
・規則体系によるデータ体系化や分類に従うことなしには、われわれは話すことすらできないのである(153)
・言語的な過程によって到達されるものとして記号学の分野〈科学という方法〉(152)
・形づくられた体系・ことがらを単に「表す」だけ(言語)
・言語というものは語彙過程を通じて話し手にある種の漠然とした心的な感覚を、
 もっと明確に意識させることである(231)

(_下部集合 sous ensemble/連鎖 chaīnon)
・言語的な装置(ラング/パロール的) 
・形態音韻論的構造の公式(子音プラス子音)
 ① 名称を与えるが優位/支配する(212)
 ② 言語は自分の社会的な必要を述べるだけである
 ③ 形態論(音素/形態素)統辞論(名称)
 ④ 形相的・規定/系列・パターン構成・秩序

・すでにパターンに合わされた材料を厳密に使用する
・歴史言語/意識の深い層での過程の表面を覆う刺繍のようなもの
・言語「パターン構成」「語彙過程(ナーマ)」/疑似不連続な存在
・われわれには全て特定の言語に見られる言語的な関係を、
 知らず知らずのうちに宇宙に投影し、それらをそこに「認める」のである(221)
・伝達の体系として言語的に十分である
・伝達行為に向かわしめる必要(198)
・古い時代から伝えられてきた言語によって形成された自然観のいくつかをただ弄んできたにすぎない(164)

・場面がそれを「実現」し、物差しでは調べがつかないような構造がそれを支配する(235)
・受動態(連鎖/ディスクール的/連辞・連合関係)
 ① 分類的 taxonomic(受動態・目的格。/態・格)
 ② 記述的 descriptive
 ③ 係数的範疇 modulus(格、時制、相、法、態)
 ④ 配置の仕方が文法での支配権を握り
 ⑤ 語彙的範疇 lexemic=選択的範疇 selective category(品詞)
 ⑥ 文法的潜在型 cryptotype(受動態と使役、連辞的説明)
 ⑦ 無意識的な構造として体系といった前提が隠れている
 ⑧ 顕在型 phenotype(形態論的範疇)
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学_言語学_2)
・歴史の中での〈意味〉
・SAE(標準ヨーロッパ語)諸語のパターン
・ラテン語〜中世〜スコラ哲学〜科学・数学(機械・測定・産業etc)
 ① 文化全般と密接に統合されていることがある「好まれる言い回し」によって固定
 ② 典型的分類によってまたがる(語彙、形態論、統語論に属する手段および体系手段とその派生)
 ③ 単純性・規則性・身振りによる指示
 ④ 無意識的反応もパターンに埋め込む
 ⑤ 生活の機械面に合うように行動する
 ⑥ 「のちになる」という主観的な経験とは切り離される時間という概念
 ⑦ 数えられる量として時間「客体化された」「客体化に想像的な」
 ⑧ 周期性は集合は類義語(十日という周期的連続は客観的に経験することができない)
 ⑨ 回数 times(記憶・想像からの集合)

・SAE
・① 共同体の言語習慣がある種解釈を前もって選択させる
 ② 特定の言語に無意識的に多く支配されている
 ③ 「物資」「材料」/存在するには形態と結びつかなければならない
 ④ 推定に基づく証拠はない
 ⑤ 言語/陳述が報告を保証する
 ⑥ 特殊な延長・過去の剽窃者/平均人氏的

・SAE「時間」(時間比例性)
 ① 客体化された時間が過去へ延びているのと同様に未来にへも延びていると考える
 ② 空間的単位が形式的に等しいと考える
 ③ 割合に比例した形で時間に言語的な価値を与えている
 ④ 歴史的態度、過去に自己を投入する態度
 (時間給、信用利子など)

・SAE「空間」
 ① 空間的な形式(容器)
 ② その形式と関係する空間的無定形の連続体(容器の中の)
 ③ 言語制度内での空間とその延長
 ④ 周期的な相の客体化
 ⑤ 翻訳不可な境界の形態区別

・言語的に条件づけられている
・われわれの空間の概念は、無定形な空所としての非空間的代用としての
 「時間」「強度」「傾向」「質量」が厳密に限定された/物理的指示が比喩的に用いられた
・リボン、巻物、それぞれの場所に何かが書き込まれるという形
------------------------------------------------------------------------------------
2016年8月24日に日本でレビュー済み
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英文を持っていたので、日本語訳がほしくて、購入しました。英文と日本語を比較してみたかったです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月28日に日本でレビュー済み
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「話すこと自体が複雑な文化的体系を利用することである(略)」との指摘は大変有用である。

コミュニケーションが、親近感を持たせるメリットがある反面で、通用する言語を持つことで、共通したカルチャーをもち、同等の能力があると誤解させるデメリットもあるのではないだろうか。

また本書を読んでの思いつきだが、言語によって思考が異なるように、言語によって能力も異なるのではないだろうか。ここでいう能力とは倫理や論理など、思考能力に関するものである。

たとえば、プログラミング言語は、その言語によって構成できるものに限界がある(実際的に言えば、作りたいものによってプログラミング言語を使い分けるのだが)。

類推解釈として、各人の言語によって、思考能力も変わるのではないだろうか。あるいは、言語が文化的体系の一部である限り、文化相対的主義的な観点から、それを能力と呼ぶことは許されないのかもしれない。
2010年6月6日に日本でレビュー済み
ウォーフは44歳で夭折しているが真に天才と呼ぶにふさわしい。
アメリカ・インディアンの言語研究を通して「言語とは何か」について独創的な仮説を提示した。
言語学の訓練を受けていないのが幸いしたのであろう。

平均的ヨーロッパ言語(印欧語族)には、主語(虚構の動作主)・述語がある。
現象(出来事、つまり働き)を対象化・実体化し、二分法により世界(働き)を切り取り(本来、分割できないものを分割する)名詞化するのを特徴とする。
また、空間を三次元の無限空間、時間を動的で一次元の均質で永遠に流れ続ける時間(ニュートン力学は直観でなく、この文化の中から生まれた)、そしてそれは過去(記憶)・現在(感覚的なもの)・未来(信念とか直観、不確定の分野)という三つに区分される。
また、その結果想像的空間(バーチャルリアリティ・脳の中のうつしえ)を必要とする。(宇宙像・世界観として静的・抽象的・部分)

これに対し、ホーピ語は世界を対象でなく出来事として捉え一体化(一元論的)する。必然的に動詞化するのを特徴とする。(主語は必要としない)
時間の概念はない。(従って、同時という概念もない)
世界は顕現された(現在と過去の区別はない)、顕現されつつある(われわれが未来と呼ぶところのもの、魂・心の中に現れたり、存在したりするものが含まれる)で区分される。(無生物・生物・自然のあらゆるものに魂・心がある)
そしてそこには、生命・力・潜在性が漲っている。
その顕現については、多くの抵抗や遅延はあるが何らかの形で実現不可避なものである。
現在の空間から切り離された想像的空間はない。(宇宙像・世界観として動的・具体的・全体。仏教でいう父母未生以前か)

以上、大雑把に紹介したが興味をそそる具体論も多数ある。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年10月8日に日本でレビュー済み
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とは何かという説明がなされている訳ではないです。理論を掴むキッカケになるとは思います
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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