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孫子 (講談社学術文庫 1283) 文庫 – 1997/6/10
浅野 裕一
(著)
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「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武(そんぶ)が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。
■中田敦彦のYouTube大学で大推薦、大反響!■
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- 本の長さ316ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1997/6/10
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104061592831
- ISBN-13978-4061592834
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商品の説明
著者について
1946年仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。島根大学を経て、現在、東北大学大学院国際文化研究科教授。中国哲学専攻。主な著書に『黄老道の成立と展開』『中国の古典 孫子』『孫子を読む』『鑑賞 中国の古典 孟子・墨子』(共著)、『孔子神話』など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1997/6/10)
- 発売日 : 1997/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 316ページ
- ISBN-10 : 4061592831
- ISBN-13 : 978-4061592834
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 19,234位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9位中国の思想(一般)関連書籍
- - 14位戦略・戦術
- - 16位その他戦争関連書籍
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孫子兵法を学ぶならこれ。原文はわずか6000文字。その中でも孫子曰くの主題は80文字程度。つまり残りは説明や解説に過ぎない。孫子兵法を「解く」なら80文字の言わんとしてる事を読み解けねば読者にとって孫子兵法は意味を成さない。世界で何人が読み解けるのだろう。そして実践して活かす人間が何人いるだろか?ハッキリ言ってこれを読み解けた人間は全てにおいて「勝つ事多く負ける事は限りなく減る」ほぼ100戦100勝も有り得る。
ここで簡単に解説すると「情報の収集能力」「仲間の起用法」「自己分析と客観的視野」さらに歴史や心理学や天候や天文、また地形に有利不利「地政学」など勉強してて当然の書である。さて貴方が読み解くには「他のあらゆる勉強」が必要になる。しかし!「兵は軌道なり」「敵を知り己を知れば百戦危うからず」この2つを的確に実践していけば必ず紐解けるはず。私は紐解いた。孫子兵法オタクである。全ての哲学書は捨てた。「孫子兵法」があればもはや無用の長物だ。これは最高の「哲学書」である(笑)
ここで簡単に解説すると「情報の収集能力」「仲間の起用法」「自己分析と客観的視野」さらに歴史や心理学や天候や天文、また地形に有利不利「地政学」など勉強してて当然の書である。さて貴方が読み解くには「他のあらゆる勉強」が必要になる。しかし!「兵は軌道なり」「敵を知り己を知れば百戦危うからず」この2つを的確に実践していけば必ず紐解けるはず。私は紐解いた。孫子兵法オタクである。全ての哲学書は捨てた。「孫子兵法」があればもはや無用の長物だ。これは最高の「哲学書」である(笑)
2024年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
じっくりかみしめながら読めばためになる。
2003年6月18日に日本でレビュー済み
約二千一百年前の竹簡に書いたテキストを底本にした孫子というので期待したのですが、その点では失望しました。1972年に出土した竹簡は完全ではなく、壊れたりして失われた部分が非常に多い。謀攻篇など70字ぐらいしかありませんし、全く無い篇もあります。同時に出土した竹簡は斉の孫子の兵法を初め兵法書が主でしたから、かなり信頼できるテキストだと思うので残念です。したがって、この竹簡を底本にすると、断片の集まりになってしまい、テキストの形になりません。結局、半分以上を宋以来の印刷本などから補っていますが、補った部分が明示されていないので読者はどの部分が竹簡本なのかわかりません。また、「形篇」の竹簡が2セットあることが明示されていません。これじゃ「竹簡を底本とした」と!はいえず、「浅野本」だと思います。
翻訳にはかなり原文を補った部分があって直訳ではないが、読み易いようです。ただ、用語の解釈に訳者の解釈が強く出ているところがあるので、決定版という見方はしないほうがいいでしょう。一節ごとについている解説と翻訳を読んで、間の書き下し文と白文は読まないという読み方になりがちですが、それは少し危険な気がします。訳者=解説者が個性的過ぎるので、つい手の内にのせられてしまうからです。また孫子の書き下し文の中には調子のいい名言や諺とされている有名な部分も多いので、ちょっと読んでみるのもいいと思います。詳細な解説は面白いのですが、ちょっとついていけないなと感じる議論も散見します。
巻末の解説は、春秋戦国時代の戦争の状況、兵学の歴史!にも説き及んだ非常に興味深いもので、読ませます。
翻訳にはかなり原文を補った部分があって直訳ではないが、読み易いようです。ただ、用語の解釈に訳者の解釈が強く出ているところがあるので、決定版という見方はしないほうがいいでしょう。一節ごとについている解説と翻訳を読んで、間の書き下し文と白文は読まないという読み方になりがちですが、それは少し危険な気がします。訳者=解説者が個性的過ぎるので、つい手の内にのせられてしまうからです。また孫子の書き下し文の中には調子のいい名言や諺とされている有名な部分も多いので、ちょっと読んでみるのもいいと思います。詳細な解説は面白いのですが、ちょっとついていけないなと感じる議論も散見します。
巻末の解説は、春秋戦国時代の戦争の状況、兵学の歴史!にも説き及んだ非常に興味深いもので、読ませます。
2023年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
¶孫子はこれまでに何冊か読みましたが、この本がこれまでに読んできた本の中では最も優れていると思います。一般的な孫子の底本とされている文書(もんじょ)は、本書が底本としている文書より一千年以上も時代を下った文書を底本としているのに対して、本書が底本としている文書は1972年に前漢時代の墓から発見された竹簡に記された孫子を底本としていることは、オリジナルにより近い・・・一千年以上近いという意味で読む価値は十二分にあると考えられます。時を経れば経るほどに、書き写されていく毎に、コピーで像がぼやけていくように書き写しの際のミスや、書き写した者による意図的な加筆修正や削除などが入り込む余地が大きくなり、孫子が最初に著わしたものとは違ってくるのは必然といえるでしょう。そういった意味で、本書が従来底本としていた文書より一千年近く時代を遡った竹簡文書を底本としているのは大変意義深いものだと思います。また定番の文書を底本にしていないということは解説を書く者にとっても、長い歴史の中で積み上げられてきた範がない部分が当然のこととしてあるわけですから、解説を執筆するにあたって相当な労力を要したものと推察できます。
¶Amazonで調べただけに過ぎませんが、著者が孫子に関して著わしているのは本書一冊だけであり、他の著者(あるいは日本語訳の解説者)のように使いまわしをしていない点は評価できます(別の言い方をすると、内容を少し変えただけの本を出版して読者からお金をむしり取っていないのは評価できます)。著者の孫子に対しての渾身の一冊であるということからも読むべき書籍であると考えます。
¶孫子に限らず、様々な古典や名著が解説本という名目で、漫画に落とし込んでみたりとか、会社経営などに無理やり結び付けたりとかしたものが世の中に大量に出回っていますが、そういった二次、三次制作物は一切無視して原著(翻訳および本書の様な形式の書籍を含む)を一冊読みさえすれば十分です。所謂解説本に分類される書籍を購入するような読者、あるいはそのような本からでないと孫子を理解することができないような読者は、そもそも孫子を読む資格はないのかもしれません。孫子は状況に応じた臨機応変を読む側に求めていますから、敢えて固定化したものの見方を定着させてしまうような解説本との相性はよくないと考えます。臨機応変を読む側に要求しているからこそ、わずか六千文字程度の簡潔な文章にまとめられているということなのでしょう。個別の事案に落とし込んで解説されたものを読む意味はないと考えます。
¶本書はマキャベリの君主論と並んで組織の上の方にいる人が読んでおくでき書籍でしょう。原著を訳したものを読めば応用範囲が広がります。当たり前の話ですが書かれた時代が遠い過去の時代ですから、書かれていることのかなりの部分はそのままでは現代には通用しません。しかし優れたものの見方や考え方は時代に左右されないものであり、現代社会でも通用します。
¶ところで、本書の中で個人的に非常に興味を引く部分があったので特記しておきます。中国史に関心のある方なら先刻ご承知のことなのでしょうが、斉の孫臏と魏の龐涓の一件ですね。漫画や小説などのフィクションでは書きたくても書けない結末かもしれません。それほどきれいにでき上がったストーリーです。正に事実は小説より奇なり・・・。この話の元となった「擒龐涓」の竹簡文書も1972年に前漢時代の墓から発見されたもののようです。
¶最後に、大人は歴史書と古典を読みましょう。勝者はだいたいにおいて歴史と古典から学んでいます。他人が一生かかって成し遂げた成功や陥った失敗、賢い奴が考えたことを文庫ならわずか千円ちょっとで手に入れることができるのですから。最近の言葉でいうならコスパとタイパの両方が滅茶苦茶高いと思いますよ。
¶本書の評価は、オリジナルにより近い孫子を読むことができるということで、★五つです。
¶Amazonで調べただけに過ぎませんが、著者が孫子に関して著わしているのは本書一冊だけであり、他の著者(あるいは日本語訳の解説者)のように使いまわしをしていない点は評価できます(別の言い方をすると、内容を少し変えただけの本を出版して読者からお金をむしり取っていないのは評価できます)。著者の孫子に対しての渾身の一冊であるということからも読むべき書籍であると考えます。
¶孫子に限らず、様々な古典や名著が解説本という名目で、漫画に落とし込んでみたりとか、会社経営などに無理やり結び付けたりとかしたものが世の中に大量に出回っていますが、そういった二次、三次制作物は一切無視して原著(翻訳および本書の様な形式の書籍を含む)を一冊読みさえすれば十分です。所謂解説本に分類される書籍を購入するような読者、あるいはそのような本からでないと孫子を理解することができないような読者は、そもそも孫子を読む資格はないのかもしれません。孫子は状況に応じた臨機応変を読む側に求めていますから、敢えて固定化したものの見方を定着させてしまうような解説本との相性はよくないと考えます。臨機応変を読む側に要求しているからこそ、わずか六千文字程度の簡潔な文章にまとめられているということなのでしょう。個別の事案に落とし込んで解説されたものを読む意味はないと考えます。
¶本書はマキャベリの君主論と並んで組織の上の方にいる人が読んでおくでき書籍でしょう。原著を訳したものを読めば応用範囲が広がります。当たり前の話ですが書かれた時代が遠い過去の時代ですから、書かれていることのかなりの部分はそのままでは現代には通用しません。しかし優れたものの見方や考え方は時代に左右されないものであり、現代社会でも通用します。
¶ところで、本書の中で個人的に非常に興味を引く部分があったので特記しておきます。中国史に関心のある方なら先刻ご承知のことなのでしょうが、斉の孫臏と魏の龐涓の一件ですね。漫画や小説などのフィクションでは書きたくても書けない結末かもしれません。それほどきれいにでき上がったストーリーです。正に事実は小説より奇なり・・・。この話の元となった「擒龐涓」の竹簡文書も1972年に前漢時代の墓から発見されたもののようです。
¶最後に、大人は歴史書と古典を読みましょう。勝者はだいたいにおいて歴史と古典から学んでいます。他人が一生かかって成し遂げた成功や陥った失敗、賢い奴が考えたことを文庫ならわずか千円ちょっとで手に入れることができるのですから。最近の言葉でいうならコスパとタイパの両方が滅茶苦茶高いと思いますよ。
¶本書の評価は、オリジナルにより近い孫子を読むことができるということで、★五つです。
2022年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原文が漢文の本は原文を日本の文語文に読みかえた訓読文と、それをさらに仮名混じり文にした
書き下し文で載せているものが多いのですが、本書は英語などの翻訳文に近い形で紹介されて
います。
本書の内容に関するレビューは他の方にお任せし、ここでは本書の構成をお伝えしたいと思います。
各節の構成は以下の通りです。
1.現代語による翻訳文(英語の翻訳書と同じスタイルの訳文)
2.書き下し文(昔の日本人が読んでいた訳文)
3.原文(旧字による漢文で、送り仮名・レ点・一二点・上下点などの訓点は付いていません)
4.白文(原文)中にある用語解説(文法的なもの、用語の時代的背景など、理解を助ける説明)
5.訳者による解説(1.の翻訳文についての詳しい解説)
「孫子」はかなり前に岩波文庫で読みました。今回一般に出回っている翻訳の元になっている
宋時代のテキストより、千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づいていると言うことで、
改めて読んでみることとしました。宋時代のものと竹簡文との相違点が示されているので、興味
深かったです。同時に翻訳が上に述べたように工夫されているので、理解しやすい点にも好感が
持てました。
始めて「孫子」を読んでみようと言う方にお薦めです。超訳とかビジネス向けに意訳されたもの
を読むくらいなら、本書を読みましょう。孫子の真意を掴めると思います。
【追加情報1】
訳者による解説は西洋の軍事戦略(例えばクラウゼヴィッツ)との対比も行われていて、読み応え
があります。また軍事力が無ければ戦を避けながら外交で自国の利益を守ることは出来ない、との
指摘もありました。平和ボケしている人達への警鐘とも思えました。
【追加情報2】
巻末にある翻訳者の解説が面白いです。世に複数存在する孫子のテキストと本書の元になっている
竹簡本との比較、孫子の原作者である孫武と後継者とも言える孫臏の思想の違い(騎兵が登場する
かどうか)の時代背景からの解明、孫武と孫臏の経歴等々、為になる記述が満載でした。
書き下し文で載せているものが多いのですが、本書は英語などの翻訳文に近い形で紹介されて
います。
本書の内容に関するレビューは他の方にお任せし、ここでは本書の構成をお伝えしたいと思います。
各節の構成は以下の通りです。
1.現代語による翻訳文(英語の翻訳書と同じスタイルの訳文)
2.書き下し文(昔の日本人が読んでいた訳文)
3.原文(旧字による漢文で、送り仮名・レ点・一二点・上下点などの訓点は付いていません)
4.白文(原文)中にある用語解説(文法的なもの、用語の時代的背景など、理解を助ける説明)
5.訳者による解説(1.の翻訳文についての詳しい解説)
「孫子」はかなり前に岩波文庫で読みました。今回一般に出回っている翻訳の元になっている
宋時代のテキストより、千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づいていると言うことで、
改めて読んでみることとしました。宋時代のものと竹簡文との相違点が示されているので、興味
深かったです。同時に翻訳が上に述べたように工夫されているので、理解しやすい点にも好感が
持てました。
始めて「孫子」を読んでみようと言う方にお薦めです。超訳とかビジネス向けに意訳されたもの
を読むくらいなら、本書を読みましょう。孫子の真意を掴めると思います。
【追加情報1】
訳者による解説は西洋の軍事戦略(例えばクラウゼヴィッツ)との対比も行われていて、読み応え
があります。また軍事力が無ければ戦を避けながら外交で自国の利益を守ることは出来ない、との
指摘もありました。平和ボケしている人達への警鐘とも思えました。
【追加情報2】
巻末にある翻訳者の解説が面白いです。世に複数存在する孫子のテキストと本書の元になっている
竹簡本との比較、孫子の原作者である孫武と後継者とも言える孫臏の思想の違い(騎兵が登場する
かどうか)の時代背景からの解明、孫武と孫臏の経歴等々、為になる記述が満載でした。