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発売元 古書かいた
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: カバー角に少し傷みがあります。三辺に点状の変色があります。1998年発行。 店頭でも販売しております。売り切れの場合は申し訳ありませんがご容赦ください。
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古典の読み方 (講談社学術文庫) 文庫 – 1998/2/10

4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

現代人が日本古典を読む方法を平易に解説。日本的なるものの失われつつある現代こそ、日本古典に取り組むべき時だ。物語や和歌を読みこなすための基本的な知識と技術をわかりやすく解説した最良の入門書。
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商品の説明

著者について

1942年東京生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了。日本古代文学専攻。東京大学教養学部に勤務、教授。詩人。著書に『源氏物語の始原と現在』『物語の結婚』『古文の読みかた』『物語文学成立史』『新日本古典文学大系・源氏物語(共編)』『日本〈小説〉原始』『物語の起源』、詩集に『大切なものを収める家』『明るいニュース』『正・続 藤井貞和詩集』など。学術文庫に『釋迢空』『源氏物語入門』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1998/2/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/2/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 282ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061593153
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061593152
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

著者について

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藤井 貞和
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年9月29日に日本でレビュー済み
本書のタイトルは「古典の読み方」となっていますが、高校生が大学入試を念頭に日本の古典文学の読み方を知ろうとするにはやや高度すぎるところがあります。古典文法について網羅的に解説がなされているわけではないし、入試によく出そうな古典文学作品の読みどころを滋味豊かな語り口で紹介しているわけでもありません。

 まあ本書はいってみれば、大学で日本文学科に入って古典文学を専攻にしようかと考える学生にむけた内容の本という感じで、専門的な研究を視野に、古典文学をより深く読むための勘どころを、著者独自というかかなり個性をつよく押しだした観点から語ったものです。

 著者は、物語発生論のような文学の原理論にもとりくみながら、いっぽうで『日本文法体系』(ちくま新書)のような本を上梓しているひとだけあって、古典文法についても、品詞分解中心の教室文法的な索然としたものではなく(もちろん本書でも品詞分解がしばしばなされています)、古典文学を長く、そして丹念に読みこんできた経験にもとづく、定説にとらわれない著者独自のとらえかたが本書のあちこちにちりばめられています(ややアットランダムな文法の拾い方とみえなくもありませんが、著者が古典文を精密に読み解く上で重要と思える文法ポイントを拾っているのでしょう)。

 もう少しいうと、古典文学を精密正確に読むためには、文法理解を無味乾燥と敬遠するのではなく、ことばを成りたたせている文法が同時にことばの微妙なニュアンスやそのちがいを生みだすということ、その当たり前のことを著者は、さまざまな古典テキストの読みの具体的実践でもって示してくれています。

 小説好きが源氏物語を読む場合、たぶんストーリー重視の観点から、だいたいの意味さえ分かればいいという感じで、原文のことばの微妙なニュアンスなど二の次のような読み方をするのかもしれません。
 いっぽう著者は詩人としてもよく知られているひとで、だからこそというわけでは必ずしもありませんが、源氏のテキストの読み方を例示するさいも、まず原文のことばの姿への注意深くこまやかな注視から、登場人物たちの人間関係、その心理の綾など物語の肌理を浮かびあがらせるというところがあります。
 評者もこんなふうに源氏を読みたいと思うばかりです。

 萩原朔太郎、吉本隆明、北川透など、文学の原理論をやるひとは同時に文学のすぐれた読み手であり、文学の魅力が語れるひとである、という評者なりのテーゼは、この著者にも当てはまるところがあります。
 まあ文学の原理論をやるひとなんぞは、文学のわからぬ頭でっかちのひとと一般に思われがちですし、原理論なんぞ索漠とした観念論、抽象論にすぎず、ことばへの繊細な感受性を要求する文学そのものとは無関係、とハナから敬遠され、ときには馬鹿にされることが多いですが、けっしてそうではないということを強調しておきたいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年2月19日に日本でレビュー済み
受験生向けでない古典文法や読解の本を探していた時に、書店で目にしたのが、この本だった。「はじめに」を読んで「具体的に日本語で書かれた古典文学を一通り読みこなせるようになるまでの、必要な知識は何々か、習熟すべき技術はどれどれかを読者とともに考えてゆく。」と書いてあったので、この本を購入した。読んでみたが、一言で言うと、まとまりに欠ける。文法の説明は受験参考書の方がはるかに体系的でわかりやすい。2章の最後に「夏と女性」という節があり、興味深い内容だったが、なぜこの本のここに入っているのか、つかみかねた。その他の章もすべて、興味深いのだが、全体に章や節ごとの関連に欠け、一冊の本としてのまとまりがあまりない。発表済みの文章をここに一冊にまとめたようで、それがまとまりに欠ける理由らしい。この本の題や「はじめに」や裏表紙にあることを見ると、古典を読む方法を、体系的につかめる、あるいは具体的な知識や技術が得られるかのような印象を受けるが、実際の内容は少し違う。読み物として読むには面白い本であるので、題名や裏表紙から想像する内容と、実際の内容が異なるのが残念だ。とにかく体系性に欠けるので入門書という言い方は当たらないが、入門レベルの本ではあると思う。ただし、入門の定義は何なのか、という疑問が残る。私は一般読者としてこれから古典作品を読んでいこう、という意味での入門、と理解していた。実際、体系性に欠けるものの、この本の1章から4章までは、この意味での入門者むけの記述であると思う。ところがこの本の5章は、これから作品研究を志す入門者へのアドバイスとなっている。そういう意味で等質性に欠け、対象が定まらず、本全体の評価を落としている。残念である。
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