とにかく網野さんがこの本を書いてくださったことに感謝。
大変示唆が多い。
日本の東西の違いを端的に知ることができてありがたい。
落合莞爾氏の書籍と網野さんの書籍に出てくる情報を統合すると、これまで解明されていなった歴史の真相が見えてくる。
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東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫 1343) 文庫 – 1998/9/10
網野 善彦
(著)
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日本人は同じ言語・人種からなるという単一民族説にとらわれすぎていないか。本書は、日本列島の東と西に生きた人々の生活や文化に見られる差異が歴史にどんな作用を及ぼしてきたかを考察し、考古学をはじめ社会・民俗・文化人類等の諸学に拠りながら、通説化した日本史像を根本から見直した野心的な論考である。魅力的な中世像を提示して日本の歴史学界に新風を吹き込んだ網野史学の代表作の1つ。
- ISBN-104061593439
- ISBN-13978-4061593435
- 出版社講談社
- 発売日1998/9/10
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- 本の長さ340ページ
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商品の説明
著者について
1928年、山梨県生まれ。東京大学文学部卒業。日本常民文化研究所員、都立北園高校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授・同経済学部特任教授を歴任。主著は『日本中世の非農業民と天皇』『中世再考』『中世の非人と遊女』『日本の歴史をよみなおす』『日本中世の百姓と職能民』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1998/9/10)
- 発売日 : 1998/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 340ページ
- ISBN-10 : 4061593439
- ISBN-13 : 978-4061593435
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,738位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 310位日本史ノンフィクション
- - 339位東洋史
- - 378位地方別日本史の本
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
4 星
色々な要素満載
他の本の網野善彦氏の主張が盛り沢山です。果たしてこの本は最初に読むべき本なのか、それなりに分かってから読むべきものなのか分からなくなりました…代表的な主張は「日本は本当に単一民族か?」というもので、他の本とは明らかに異なるものですが…荘園や武家の組織に交通網や婚姻関係など、よく考えてみると他の本で取り上げられている内容も結構多いのです。私が気付いたのは日本中世の百姓と職能民 (平凡社ライブラリー)里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界 (平凡社ライブラリー)海の国の中世 (平凡社ライブラリー (224))異形の王権 (平凡社ライブラリー)蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)などでしょうか。この本で気になったらその分野を更に調べるのも良し、上記の本を読んだ上で、この本の見方で違った視点から今までの知識を見直してみるのも良し…でも、荘園についての記述は全般的に分かりやすいのではないでしょうか。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年2月4日に日本でレビュー済み
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この本は、網野氏にとって「力不足の本」であったと、原書のあとがきで率直に書いている。彼は中世を専門とする人で、当初は宮本常一に依頼したが宮本が断ったため急遽、この著者に回された。網野は勇んで取り組んだが、「とてもじゃないと感じ、先人や他の研究者の内容を寄せ集めて書くしかなかった」と原書のあとがきで書いている。しかも、この文庫版化はすでに16年の歳月がたっているに及んで、文庫版への前書きを新たに書き、基本的に注意して読んでいただきたいという前説を添えている。例えば、「まず、”日本””日本人”について誠に不用意な使い方をしている。…日本の国号が公式に定められたのは天皇の称号と同様、七世紀末、浄御原令と考えられており、とすると、それ以前に日本も日本人も存在しなかったことは明らかである。倭国と日本国とは異なり、倭人と日本国の人としての日本人はとは重なる部分はあるにしても、本書で述べた東国人の大部分、特に東北人は間違いなく倭人ではない。・・・・・・」と書いる。そして、それらのことを認識したうえで、読み替えて読んでほしいと注記している。学者としての矜持である。そのことを頭に入れたうえで私も読んだ。西国国家(天皇・朝廷勢力)と東国国家(武士の国家・源頼朝の鎌倉幕府)の構図をベースにして、東国(関東)と西国(京都・奈良・近畿)の違いをいろいろ明らかに提示してくれている。東北は外人・北海道は蝦夷であり、南九州は隼人であり、全く勢力の及んでいない地域である。なお、大和政権が他を滅ぼし、侵略していった結果、今日の日本列島の領域となった。ただし、日本及び日本人として意識が明確になるのは、明治維新によってである。このことを踏まえて読めば、非常に参考になる。また、この文庫本の前年に出された『日本社会の歴史・上中下』を挙げているので、注文した。
2017年7月3日に日本でレビュー済み
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日本の歴史を東と西の民俗、文化のせめぎあいとして語っており、非常にエキサイティングな内容となっている。専門家である歴史学者がこれについてどう評価しているのかはわからないが、歴史好きのシロウトが読む分には文句なしの面白さである。日本の歴史をいわゆる西高東低(西が優位)のように感じ、西に対していささか劣等感をもっているわたしのような関東人にとっては、そんな劣等感を覆してくれるような内容でもある。裏を返せば関西の人には多少受け入れがたいところがあるかもしれない。著者は山梨県の出身。三十代で名古屋勤務を経験した時、非常な違和感を感じたという。それが東と西の差異に着目した日本史を論ずる遠因ともなったようだが、本書では東と西だけではなく、さらに一歩踏み込んで関東と九州、関西と東北の親和性について語られている。実はわたし自身、社会人となっての初めての赴任地が九州であったが、九州の人たちに非常な親近感を感じたのを今でも覚えている。わたしの周囲にはほぼ全国各地からの出身者がいたが、関東出身の人たちがおおむね九州人に好意的だったのに対し、関西の人たちは九州の地にあまりなじまないようであった。これは当時、わたしがぼんやり感じていたことではあったが、それが本書の第十四章で説かれている「東国と九州、西国と東北」という日本の歴史に根差した地域の結びつきの結果なのではないかと、あれから三十年近く経った今になって驚いた次第である。著者は果たして日本人は単一民族なのか?という疑問を投げかけてはいるが、決して日本人が多民族から成り立っているということを主張しているわけではない。むしろ東と西という地域の視点を日本史に持ち込んだことにより、とかく連関性のない歴史的事実の連続に陥りがちな日本通史をダイナミックなうねりを感じるものとして読者の前に提示してくれたことは間違いないと思う。
2011年9月24日に日本でレビュー済み
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他の本の網野善彦氏の主張が盛り沢山です。
果たしてこの本は最初に読むべき本なのか、それなりに分かってから読むべき
ものなのか分からなくなりました…
代表的な主張は「日本は本当に単一民族か?」というもので、他の本とは明らかに
異なるものですが…
荘園や武家の組織に交通網や婚姻関係など、よく考えてみると他の本で取り上げ
られている内容も結構多いのです。
私が気付いたのは
日本中世の百姓と職能民 (平凡社ライブラリー)
里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界 (平凡社ライブラリー)
海の国の中世 (平凡社ライブラリー (224))
異形の王権 (平凡社ライブラリー)
蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)
などでしょうか。
この本で気になったらその分野を更に調べるのも良し、
上記の本を読んだ上で、この本の見方で違った視点から今までの知識を見直してみる
のも良し…
でも、荘園についての記述は全般的に分かりやすいのではないでしょうか。
果たしてこの本は最初に読むべき本なのか、それなりに分かってから読むべき
ものなのか分からなくなりました…
代表的な主張は「日本は本当に単一民族か?」というもので、他の本とは明らかに
異なるものですが…
荘園や武家の組織に交通網や婚姻関係など、よく考えてみると他の本で取り上げ
られている内容も結構多いのです。
私が気付いたのは
日本中世の百姓と職能民 (平凡社ライブラリー)
里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界 (平凡社ライブラリー)
海の国の中世 (平凡社ライブラリー (224))
異形の王権 (平凡社ライブラリー)
蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)
などでしょうか。
この本で気になったらその分野を更に調べるのも良し、
上記の本を読んだ上で、この本の見方で違った視点から今までの知識を見直してみる
のも良し…
でも、荘園についての記述は全般的に分かりやすいのではないでしょうか。
他の本の網野善彦氏の主張が盛り沢山です。
果たしてこの本は最初に読むべき本なのか、それなりに分かってから読むべき
ものなのか分からなくなりました…
代表的な主張は「日本は本当に単一民族か?」というもので、他の本とは明らかに
異なるものですが…
荘園や武家の組織に交通網や婚姻関係など、よく考えてみると他の本で取り上げ
られている内容も結構多いのです。
私が気付いたのは
[[ASIN:4582764681 日本中世の百姓と職能民 (平凡社ライブラリー)]]
[[ASIN:4582765122 里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界 (平凡社ライブラリー)]]
[[ASIN:4582762247 海の国の中世 (平凡社ライブラリー (224))]]
[[ASIN:4582760104 異形の王権 (平凡社ライブラリー)]]
[[ASIN:409405071X 蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)]]
などでしょうか。
この本で気になったらその分野を更に調べるのも良し、
上記の本を読んだ上で、この本の見方で違った視点から今までの知識を見直してみる
のも良し…
でも、荘園についての記述は全般的に分かりやすいのではないでしょうか。
果たしてこの本は最初に読むべき本なのか、それなりに分かってから読むべき
ものなのか分からなくなりました…
代表的な主張は「日本は本当に単一民族か?」というもので、他の本とは明らかに
異なるものですが…
荘園や武家の組織に交通網や婚姻関係など、よく考えてみると他の本で取り上げ
られている内容も結構多いのです。
私が気付いたのは
[[ASIN:4582764681 日本中世の百姓と職能民 (平凡社ライブラリー)]]
[[ASIN:4582765122 里の国の中世―常陸・北下総の歴史世界 (平凡社ライブラリー)]]
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などでしょうか。
この本で気になったらその分野を更に調べるのも良し、
上記の本を読んだ上で、この本の見方で違った視点から今までの知識を見直してみる
のも良し…
でも、荘園についての記述は全般的に分かりやすいのではないでしょうか。
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2017年12月10日に日本でレビュー済み
本書は、1980年頃に「そしえて」から刊行されたものを、学術文庫に収録したものです。
本書の目的は、日本人が単一民族であるという歪められた歴史館を正すため、
日本列島の東と西に生きた人々の生活・文化・社会の違いに注目し、
その差異が歴史にどんな作用を及ぼしたかを明らかにすることにあるようです。
内容は、縄文時代から江戸時代までを取り上げていますが、こじつけ感が否めなく、ピンときませんでした。
焦点を絞り、もっと掘り下げて欲しかったです。
本書の目的は、日本人が単一民族であるという歪められた歴史館を正すため、
日本列島の東と西に生きた人々の生活・文化・社会の違いに注目し、
その差異が歴史にどんな作用を及ぼしたかを明らかにすることにあるようです。
内容は、縄文時代から江戸時代までを取り上げていますが、こじつけ感が否めなく、ピンときませんでした。
焦点を絞り、もっと掘り下げて欲しかったです。
2013年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の本州は単一民族であったと思っていたが、どうやらその理解は誤りだとわかった。
東日本と西日本では文化面からかなりの差があったようだ。かなりの違いがある東日本と西日本だが、それらがどう日本という一つの国に形成されていったのかがよくわかる。日本人なら理解しておきたい。
東日本と西日本では文化面からかなりの差があったようだ。かなりの違いがある東日本と西日本だが、それらがどう日本という一つの国に形成されていったのかがよくわかる。日本人なら理解しておきたい。
2012年1月12日に日本でレビュー済み
網野さんの本にはいつも刺激があふれていて、違う視点から物事を見る大切さを思う。
うまく学会を泳いで主流にいたい人にはなかなか書けないだろう、明治以降の官製歴史
(単一民族国家論や水稲栽培国土発展論)から外に飛び出すのが常なんですね彼は。
日本人は例えば缶入りのミックスナッツのようなもので、色々なものが混ざってできて
いるんだが、一番量の多いピーナッツが大手を振って大きな顔をしているってことなん
でしょうよきっと。他のナッツも忘れないようにというのが網野さんの書きたいことだ
と思うのだけど、ピュアが好きな日本人には好き嫌いがはっきり出るでしょうね。
私には好みです。例えば松本清張とちょっとニュアンスは異なるけれど同質なものを
感じます。現地に立ち・現物を確認して肌の感覚を大事にするという気がして。
読んで、知的なわくわく感を覚えます。
復旧・復興の遅れが、この本に書かれたような「東国」に対する考え方の微妙な傾き
でなければいいのですが。
うまく学会を泳いで主流にいたい人にはなかなか書けないだろう、明治以降の官製歴史
(単一民族国家論や水稲栽培国土発展論)から外に飛び出すのが常なんですね彼は。
日本人は例えば缶入りのミックスナッツのようなもので、色々なものが混ざってできて
いるんだが、一番量の多いピーナッツが大手を振って大きな顔をしているってことなん
でしょうよきっと。他のナッツも忘れないようにというのが網野さんの書きたいことだ
と思うのだけど、ピュアが好きな日本人には好き嫌いがはっきり出るでしょうね。
私には好みです。例えば松本清張とちょっとニュアンスは異なるけれど同質なものを
感じます。現地に立ち・現物を確認して肌の感覚を大事にするという気がして。
読んで、知的なわくわく感を覚えます。
復旧・復興の遅れが、この本に書かれたような「東国」に対する考え方の微妙な傾き
でなければいいのですが。
2005年10月18日に日本でレビュー済み
学術書というよりは一般向けのわかりやすい内容で読んでいて楽しめる。もともとの発想は著者の独創というわけではなく、先人により示唆された東日本と西日本の違いをさまざまな観点から見たものだ。もともと日本はおおきくフォッサ・マグナでふたつに分かれており、吉本興行文化圏(西)と吉本漫才で笑えない圏(東)、あるいは心付け先渡し圏(西)と後渡し圏(東)に分類して考えていたわたくしにはとても納得のゆく内容であった。特に著者の指摘で面白かったのは、文化的にも軍事的にも、関東は九州と、近畿は東北と、それぞれ結びついていたという内容である。そして、日本はもともと一国文化圏というよりは、日本海を挟んだ環日本海文化圏という環状の文化圏に属する、という著者の主張からは、国家の切断点とは別の文化の切れ目が見えてくる。そしてハンチントン的な「文明の衝突」では割り切れない、文化間の混交がこの列島上でなされてきたことになろう。そう考えると、ナショナリスティックな日本文化論にも一石を投じている本だといえる