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龍樹 (講談社学術文庫) 文庫 – 2002/6/10
中村 元
(著)
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一切は空である。あらゆるものは真実には存在せず、見せかけだけの現象にすぎない。仏教思想の核心をなす「空」の思想は、千八百年前の知の巨人龍樹により理論化された。インド・中国思想に決定的影響を与え、奈良・平安仏教でも「八宗の祖師」と讃えられたその深く透徹した思考が、仏教学・インド哲学の世界的権威の手で、「中論」全文とともに今甦る。
- ISBN-104061595482
- ISBN-13978-4061595484
- 出版社講談社
- 発売日2002/6/10
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.8 x 14.8 cm
- 本の長さ464ページ
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商品の説明
著者について
■中村元(なかむらはじめ)
1912年、島根県松江市生まれ。東京大学印度哲学梵文学科卒業。1954年から73年まで、東京大学教授を務めた。専攻は、インド哲学・仏教学。文化勲章受章。1999年没。編著書に、『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『佛教語大辞典』など多数があるほか、『中村元選集』32巻別巻8巻がある。
1912年、島根県松江市生まれ。東京大学印度哲学梵文学科卒業。1954年から73年まで、東京大学教授を務めた。専攻は、インド哲学・仏教学。文化勲章受章。1999年没。編著書に、『東洋人の思惟方法』『原始仏教』『佛教語大辞典』など多数があるほか、『中村元選集』32巻別巻8巻がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/6/10)
- 発売日 : 2002/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4061595482
- ISBN-13 : 978-4061595484
- 寸法 : 10.8 x 1.8 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 11,260位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1912~1999。東京大学印度哲学梵文学科卒業。インド哲学者、仏教学者。東京大学名誉教授、日本学士院会員。専攻はインド哲学・仏教学。勲一等瑞宝章、文化勲章、紫綬褒章受章(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 バウッダ[佛教] (ISBN-13: 978-4062919739 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー
5 星
ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。
お釈迦様が語らなかったことを解いた人です。中論「空」の思想を理論化しました。当時、理解できた人はいるのでしょうか。いたんでしょうね、こうゆう本をかけるということは。お釈迦様のことを理解できた人は、数えるほどしかいなかったといわれてます。今でいうならば、アインシュタインの相対性理論が発表されたときに、理解できた人は数えるほどしかおらず、ノーベル賞は取れませんでした。ちなみに光工学でノーベル賞を取ってます。現代で、「空」を語るとするとバーチャルですね。あるようで無い。それは全て、人間の脳が考え出されたもの。ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。点は存在しないが確かにある。点が無ければ、円を描けず。線も描けません。じゃあ、それを悟ったからといってその先どうするのか?そうです、すばらしい世界を創るというバーチャルでいいから創造して、皆に広げることです。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月20日に日本でレビュー済み
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仏教を学ぶ上で、中村先生の著作はもっと集めたい。Namo👏なもあみだぶつ👏
2022年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中村元氏が、
サンスクリット語、チベット語、漢語などを駆使する、立派な学者である事は分かりました。
また、龍樹が、
日本の大乗仏教に、
多大な影響を与えた事も分かりました。
さらに、
日本の仏教界が最も重視する、
般若心経が、
龍樹の中論のサマリーのようなモノである、
事が分かりました。
ただ、
私、仲谷が思うには、
龍樹は、
仏陀の様に、
真理を発見した訳ではなく、
空の思想を自己流に拡充して、
当時、
覚醒者を、再生産出来ず、
富裕層に寄り添い、
庶民の救済という、
仏陀の慈悲を、
完全に無視して、
堕落した部派仏教を、
攻撃して、論破する為に、
空論を展開した、
と考えます。
空論の拡充は、
龍樹のオリジナルと言うより、
当時先行していた、
大般若経にも見られていました。
龍樹は、
当時の論敵を論破する為に、
自己流に拡充した、
空論を駆使したのですが、
仏陀は、
無常から、
執着を捨てることを説いたので、
空にこだわり過ぎれば、
執着を捨てる事が、
出来なくなります。
覚醒者を目指しても、
慈悲の心さえ忘れなければ、
庶民の救済は、
出来ます。
空にこだわり過ぎて、
覚醒者への道を塞いでしまった龍樹、
龍樹の中論を、
思想の骨組みとした、
大乗仏教、
いずれも、
悟りとは、縁遠い、
宗教として、
仏教と言っても、
覚醒者となる事は、
諦めた新興宗教として、
再出発した、
と言えると思います。
サンスクリット語、チベット語、漢語などを駆使する、立派な学者である事は分かりました。
また、龍樹が、
日本の大乗仏教に、
多大な影響を与えた事も分かりました。
さらに、
日本の仏教界が最も重視する、
般若心経が、
龍樹の中論のサマリーのようなモノである、
事が分かりました。
ただ、
私、仲谷が思うには、
龍樹は、
仏陀の様に、
真理を発見した訳ではなく、
空の思想を自己流に拡充して、
当時、
覚醒者を、再生産出来ず、
富裕層に寄り添い、
庶民の救済という、
仏陀の慈悲を、
完全に無視して、
堕落した部派仏教を、
攻撃して、論破する為に、
空論を展開した、
と考えます。
空論の拡充は、
龍樹のオリジナルと言うより、
当時先行していた、
大般若経にも見られていました。
龍樹は、
当時の論敵を論破する為に、
自己流に拡充した、
空論を駆使したのですが、
仏陀は、
無常から、
執着を捨てることを説いたので、
空にこだわり過ぎれば、
執着を捨てる事が、
出来なくなります。
覚醒者を目指しても、
慈悲の心さえ忘れなければ、
庶民の救済は、
出来ます。
空にこだわり過ぎて、
覚醒者への道を塞いでしまった龍樹、
龍樹の中論を、
思想の骨組みとした、
大乗仏教、
いずれも、
悟りとは、縁遠い、
宗教として、
仏教と言っても、
覚醒者となる事は、
諦めた新興宗教として、
再出発した、
と言えると思います。
2022年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お釈迦様が語らなかったことを解いた人です。
中論「空」の思想を理論化しました。当時、理解できた人はいるのでしょうか。いたんでしょうね、こうゆう本をかけるということは。お釈迦様のことを理解できた人は、数えるほどしかいなかったといわれてます。
今でいうならば、アインシュタインの相対性理論が発表されたときに、理解できた人は数えるほどしかおらず、ノーベル賞は取れませんでした。ちなみに光工学でノーベル賞を取ってます。
現代で、「空」を語るとするとバーチャルですね。あるようで無い。それは全て、人間の脳が考え出されたもの。
ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。点は存在しないが確かにある。点が無ければ、円を描けず。線も描けません。
じゃあ、それを悟ったからといってその先どうするのか?
そうです、すばらしい世界を創るというバーチャルでいいから創造して、皆に広げることです。
中論「空」の思想を理論化しました。当時、理解できた人はいるのでしょうか。いたんでしょうね、こうゆう本をかけるということは。お釈迦様のことを理解できた人は、数えるほどしかいなかったといわれてます。
今でいうならば、アインシュタインの相対性理論が発表されたときに、理解できた人は数えるほどしかおらず、ノーベル賞は取れませんでした。ちなみに光工学でノーベル賞を取ってます。
現代で、「空」を語るとするとバーチャルですね。あるようで無い。それは全て、人間の脳が考え出されたもの。
ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。点は存在しないが確かにある。点が無ければ、円を描けず。線も描けません。
じゃあ、それを悟ったからといってその先どうするのか?
そうです、すばらしい世界を創るというバーチャルでいいから創造して、皆に広げることです。
お釈迦様が語らなかったことを解いた人です。
中論「空」の思想を理論化しました。当時、理解できた人はいるのでしょうか。いたんでしょうね、こうゆう本をかけるということは。お釈迦様のことを理解できた人は、数えるほどしかいなかったといわれてます。
今でいうならば、アインシュタインの相対性理論が発表されたときに、理解できた人は数えるほどしかおらず、ノーベル賞は取れませんでした。ちなみに光工学でノーベル賞を取ってます。
現代で、「空」を語るとするとバーチャルですね。あるようで無い。それは全て、人間の脳が考え出されたもの。
ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。点は存在しないが確かにある。点が無ければ、円を描けず。線も描けません。
じゃあ、それを悟ったからといってその先どうするのか?
そうです、すばらしい世界を創るというバーチャルでいいから創造して、皆に広げることです。
中論「空」の思想を理論化しました。当時、理解できた人はいるのでしょうか。いたんでしょうね、こうゆう本をかけるということは。お釈迦様のことを理解できた人は、数えるほどしかいなかったといわれてます。
今でいうならば、アインシュタインの相対性理論が発表されたときに、理解できた人は数えるほどしかおらず、ノーベル賞は取れませんでした。ちなみに光工学でノーベル賞を取ってます。
現代で、「空」を語るとするとバーチャルですね。あるようで無い。それは全て、人間の脳が考え出されたもの。
ユークリッド幾何学でゆう、点の理論と同じです。点は存在しないが確かにある。点が無ければ、円を描けず。線も描けません。
じゃあ、それを悟ったからといってその先どうするのか?
そうです、すばらしい世界を創るというバーチャルでいいから創造して、皆に広げることです。
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2020年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
決してわかりやすくはないです。誰かに向けて書いたというより、中村先生の考えををまとめた研究論文という位置づけな印象です。
2020年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで気がついた事。
空性とは、有でもなく、無でもなく、
この世のあらゆる事象には実体がなく、
蜃気楼のようなものであり、幻想である。
空性とは、非有非無であり、虚空のようなものである。
ただし、虚空のようなものと「とらわれ」を起こすなら、空を実体視する過ちを犯すことになる。
よって、いかなる認識も思考も停止した時にのみ、空性は把握される。
空性とは、有でもなく、無でもなく、
この世のあらゆる事象には実体がなく、
蜃気楼のようなものであり、幻想である。
空性とは、非有非無であり、虚空のようなものである。
ただし、虚空のようなものと「とらわれ」を起こすなら、空を実体視する過ちを犯すことになる。
よって、いかなる認識も思考も停止した時にのみ、空性は把握される。
2022年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
龍樹菩薩の生涯、思想、仏教における扱いを詳しく説明した本です。解釈なしには中々理解できない中論の本文と詳しい解釈があります。やはり中村元は国宝です。
4🌟にしたのは、文調がかなり学問的で論文っぽいからです。所々少し堅苦しくてうとうとしました。
4🌟にしたのは、文調がかなり学問的で論文っぽいからです。所々少し堅苦しくてうとうとしました。
2019年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
〈空〉の思想は本書をおさえるべきです。有名な『般若心経』以前に般若経という経典群に〈空〉が説かれていました。本書は、この〈空〉の思想を哲学的に基礎づけた『中論』などを著した龍樹(ナーガールジュナorナーガルジュナ)の解説書です。
私は、本書の“はじめに”の〈空〉の思想の解説で、ほぼ満足してしまいました。新しい実在論のマルクス・ガブリエル、思弁的実在論のグレアム・ハーマン、それとドゥルーズの哲学を合わせると、〈空〉の思想になるのではと勝手に思っております。〈空〉の思想は認識論ではなく、存在論であるからです。
・ニヒリズムの否定
「何ものも真に実在するものではないp.16」を字義通りに解釈すると、そう言っているあなたも存在しないということになります。ならば、あなたは存在するが、あなた以外は存在しないという矛盾になります。この時、私以外の存在は私の認識によって存在するという認識論に到達することがあります。恐らく〈空〉の思想は、このことを否定したのでしょう。ガブリエルは、世界は存在しないが、意味のある一角獣は存在すると主張しました。ガブリエルも〈空〉の思想も、「この世に真実はない」というニヒリズムと相対主義を否定したいのだと思います。
・存在は隠れている
「あらゆる事物は、見せかけだけの現象にすぎない....その本質を欠いているのであるp.16」は、ハーマンの退隠(withdrawal)の思想に似ています。目の前にあるものは、必ずそれ以上のものです。いくら言葉を尽くしても、その特性をいくら束ねても、それ以上のものです。本質は常に隠されているのです。硬直した論理を厳密に積み上げたとしても到達できないのです。実在する対象は常に隠れているのです。
ガブリエルとハーマンを合わせると、存在するといったり隠れているといったり、〈空〉の思想に似てきます。
・事物の依存関係
「空とは、あらゆる事物の依存関係にほかならないp.17」は、ドゥルーズの「リゾーム」そっくりです。一本一本の草木の根ではなく、地下茎(リゾーム)で繋がった植物の集合体のイメージです。人と物の区別なく、決まった構造もない。全ては縁で結ばれていると言い換えれば、〈空〉の思想に似てきます。
私は、本書の“はじめに”の〈空〉の思想の解説で、ほぼ満足してしまいました。新しい実在論のマルクス・ガブリエル、思弁的実在論のグレアム・ハーマン、それとドゥルーズの哲学を合わせると、〈空〉の思想になるのではと勝手に思っております。〈空〉の思想は認識論ではなく、存在論であるからです。
・ニヒリズムの否定
「何ものも真に実在するものではないp.16」を字義通りに解釈すると、そう言っているあなたも存在しないということになります。ならば、あなたは存在するが、あなた以外は存在しないという矛盾になります。この時、私以外の存在は私の認識によって存在するという認識論に到達することがあります。恐らく〈空〉の思想は、このことを否定したのでしょう。ガブリエルは、世界は存在しないが、意味のある一角獣は存在すると主張しました。ガブリエルも〈空〉の思想も、「この世に真実はない」というニヒリズムと相対主義を否定したいのだと思います。
・存在は隠れている
「あらゆる事物は、見せかけだけの現象にすぎない....その本質を欠いているのであるp.16」は、ハーマンの退隠(withdrawal)の思想に似ています。目の前にあるものは、必ずそれ以上のものです。いくら言葉を尽くしても、その特性をいくら束ねても、それ以上のものです。本質は常に隠されているのです。硬直した論理を厳密に積み上げたとしても到達できないのです。実在する対象は常に隠れているのです。
ガブリエルとハーマンを合わせると、存在するといったり隠れているといったり、〈空〉の思想に似てきます。
・事物の依存関係
「空とは、あらゆる事物の依存関係にほかならないp.17」は、ドゥルーズの「リゾーム」そっくりです。一本一本の草木の根ではなく、地下茎(リゾーム)で繋がった植物の集合体のイメージです。人と物の区別なく、決まった構造もない。全ては縁で結ばれていると言い換えれば、〈空〉の思想に似てきます。