エソラ創刊号から半年。楽しみにしていた第2号は、期待に違わず、すごく刺激的だった。創刊号もよかったけれど、さらに進化、パワーアップしている。
伊坂幸太郎が売りなのはもちろん納得した上で(「呼吸」はほんとに面白い)、小説では宮下奈都「新しい星」、柴崎友香「夢見がち」、漫画では安彦麻理絵「これがわたしのいきるみち」、こうの史代「手紙」、と女性作家の作品が特にいい。それぞれのカラーがはっきりと出て、イキイキとしている。
雑誌にしては高いけれど、装丁もきれいで、お得感はいっぱいである。
買って決して損はないと思う。次号が早くも待ち遠しいくらいだ。
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エソラvol.2 (講談社MOOK) ムック – 2005/6/26
前作「魔王」の対となる、伊坂幸太郎の
摩訶不思議な代表作「呼吸」ほか、
若く独創性あふれる才能の傑作揃い。
新作書き下ろし一挙掲載!!
[小説]伊坂幸太郎 柴崎友香 沙藤一樹 渡辺球 宮下奈都
[漫画]こうの史代 中野シズカ すぎむらしんいち 真鍋昌平
五十嵐大介 小田ひで次 杉村藤太 安彦麻理絵
漫画も、小説も、ぜんぶ読み切り、書き下ろし13作品。
シンプルで新しい単行本型「物語雑誌」、いよいよ加速中!
ようこそ、想像力とインスピレイションの宇宙が織りなす物語世界へ。
摩訶不思議な代表作「呼吸」ほか、
若く独創性あふれる才能の傑作揃い。
新作書き下ろし一挙掲載!!
[小説]伊坂幸太郎 柴崎友香 沙藤一樹 渡辺球 宮下奈都
[漫画]こうの史代 中野シズカ すぎむらしんいち 真鍋昌平
五十嵐大介 小田ひで次 杉村藤太 安彦麻理絵
漫画も、小説も、ぜんぶ読み切り、書き下ろし13作品。
シンプルで新しい単行本型「物語雑誌」、いよいよ加速中!
ようこそ、想像力とインスピレイションの宇宙が織りなす物語世界へ。
- 本の長さ573ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/6/26
- ISBN-104067195740
- ISBN-13978-4061795747
登録情報
- ASIN : 4061795740
- 出版社 : 講談社 (2005/6/26)
- 発売日 : 2005/6/26
- 言語 : 日本語
- ムック : 573ページ
- ISBN-10 : 4067195740
- ISBN-13 : 978-4061795747
- Amazon 売れ筋ランキング: - 902,951位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.9つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月29日に日本でレビュー済み
伊坂氏の「呼吸」が読みたくてこの雑誌を購入し、実際に「呼吸」しか読んでいないので、そのレビューを書かせて頂く。
この作品は、エソラ1に掲載された「魔王」の5年後の世界を描いたものである。
魔王(エソラ1)のレビューには「政治的なメッセージ性が強すぎて、違和感を覚えずにはいられなかった。」と書いたが、実際、「魔王」という単行本が出版されるにあたり、政治家・犬飼(呼吸の中では首相)の政治的なメッセージが強い箇所がカットされて出版されていた。やはり、編集者も、ここに違和感を覚えたのだろう。本作は魔王と比べかなり政治色が弱くなっているが、それでもやはり「自衛隊」「憲法改正」の問題など、作者の政治的な強いメッセージが込められている(前作ほど押しつけがましくなく、登場人物同士で賛否を議論させてはいるが)。
率直に言って、私は伊坂氏にこのような作品を期待していない。政治や憲法に関する主義主張を書いた本、あるいはHPは巷にあふれかえっており、情報を得ようと考えれば、どこからでも(それが正しいかどうかは別にして)得ることができるし、本書の中での作者の主張は、決して斬新なものではない。この作品終わり方は、続編を予感させるものであるが、伊坂氏が違う方向を向いて進んでしまっているような気がしてならない。伊坂氏にしか書けない小説を読みたい。
この作品は、エソラ1に掲載された「魔王」の5年後の世界を描いたものである。
魔王(エソラ1)のレビューには「政治的なメッセージ性が強すぎて、違和感を覚えずにはいられなかった。」と書いたが、実際、「魔王」という単行本が出版されるにあたり、政治家・犬飼(呼吸の中では首相)の政治的なメッセージが強い箇所がカットされて出版されていた。やはり、編集者も、ここに違和感を覚えたのだろう。本作は魔王と比べかなり政治色が弱くなっているが、それでもやはり「自衛隊」「憲法改正」の問題など、作者の政治的な強いメッセージが込められている(前作ほど押しつけがましくなく、登場人物同士で賛否を議論させてはいるが)。
率直に言って、私は伊坂氏にこのような作品を期待していない。政治や憲法に関する主義主張を書いた本、あるいはHPは巷にあふれかえっており、情報を得ようと考えれば、どこからでも(それが正しいかどうかは別にして)得ることができるし、本書の中での作者の主張は、決して斬新なものではない。この作品終わり方は、続編を予感させるものであるが、伊坂氏が違う方向を向いて進んでしまっているような気がしてならない。伊坂氏にしか書けない小説を読みたい。
2005年7月15日に日本でレビュー済み
これは漫画誌?文芸誌? いずれにしても高水準で、これだけの作品が載っていながらハズレがないのがすごい。
漫画はどれもすごく丁寧で、驚いた。なにか、この雑誌にかける意気込みみたいなものが伝わってくる。こういう志が集えば、次号はもっともっとレベルアップするに違いない。今からそれが楽しみだ。
小説も、かなりイイ。あまり有名でない人の、いい作品を読むと、得をした気分になる。個人的には宮下奈都の「新しい星」がよかった。地味なんだけど、静かな力があるというか。読んでいて、いいな、と素直に思える小説は貴重だ。
漫画はどれもすごく丁寧で、驚いた。なにか、この雑誌にかける意気込みみたいなものが伝わってくる。こういう志が集えば、次号はもっともっとレベルアップするに違いない。今からそれが楽しみだ。
小説も、かなりイイ。あまり有名でない人の、いい作品を読むと、得をした気分になる。個人的には宮下奈都の「新しい星」がよかった。地味なんだけど、静かな力があるというか。読んでいて、いいな、と素直に思える小説は貴重だ。
2005年7月24日に日本でレビュー済み
すべて読みきりなので、それぞれの作品を一気に楽しめます。作品それぞれが、それぞれの雰囲気を醸し出す中、特にお奨めするのは、宮下奈都の「新しい星」。読んだあとに、じわりと、やさしい気持が染み出でてきました。疲れていた自分に、効きました。