無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
消失 (講談社ノベルス ナK- 1) 新書 – 1990/10/1
中西 智明
(著)
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1990/10/1
- ISBN-10406181513X
- ISBN-13978-4061815131
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1990/10/1)
- 発売日 : 1990/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 406181513X
- ISBN-13 : 978-4061815131
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,184,609位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新本格ムーブメントの時代に出た隠れた名作、いや迷作か。
個人的には「バカミスもの」と分類したい。
読了後、本を投げつけたくなるくらいの衝撃がある。
いいミステリとは読後に何かしらの衝撃を与えるものだと思っているので、その意味ではすばらしい作品だ。
とにかく3つのトリックが待ち受けている。
1つ目はある程度分かる叙述トリックだが、2つ目はほぼノーガードで騙される。
3つ目に至ってはミステリ界のタブーを犯している(ノックスの十戎)が、ミステリの醍醐味が十分味わえる。
これらのトリックはぜひ読んで味わっていただきたい(本を投げつけないように)。
中西智明氏はこの作品だけを世に出し、それこそ「消失!」してしまった。
次回作をぜひ出してほしいです。
個人的には「バカミスもの」と分類したい。
読了後、本を投げつけたくなるくらいの衝撃がある。
いいミステリとは読後に何かしらの衝撃を与えるものだと思っているので、その意味ではすばらしい作品だ。
とにかく3つのトリックが待ち受けている。
1つ目はある程度分かる叙述トリックだが、2つ目はほぼノーガードで騙される。
3つ目に至ってはミステリ界のタブーを犯している(ノックスの十戎)が、ミステリの醍醐味が十分味わえる。
これらのトリックはぜひ読んで味わっていただきたい(本を投げつけないように)。
中西智明氏はこの作品だけを世に出し、それこそ「消失!」してしまった。
次回作をぜひ出してほしいです。
2018年11月1日に日本でレビュー済み
日本のある街で失踪事件が頻発し・・・というお話。
小説を読む際に殆どの人が持っていると思うある大前提を逆手をとってひっくり返した叙述トリックはなかなかお見事だと思いました。更に最後にも意外な結末が待っていて、デビュー作でここまで創作できたらなかなか凄いと思いました。まぁ人によっては怒るかもしれない仕掛けではありますが・・・。
著者は奇術師だそうで、そういう得意な物を小説に取り入れた感じがしました。長く続けたら泡坂氏くらいになれたかも。
あまり読みませんが、日本の新本格の人は技巧を凝らす方向に行きましたが、欧米の推理小説は小説として深化する方向に行った様で、風土の違いを感じます。
なかなか凄い新本格のミステリ。機会があったら是非
小説を読む際に殆どの人が持っていると思うある大前提を逆手をとってひっくり返した叙述トリックはなかなかお見事だと思いました。更に最後にも意外な結末が待っていて、デビュー作でここまで創作できたらなかなか凄いと思いました。まぁ人によっては怒るかもしれない仕掛けではありますが・・・。
著者は奇術師だそうで、そういう得意な物を小説に取り入れた感じがしました。長く続けたら泡坂氏くらいになれたかも。
あまり読みませんが、日本の新本格の人は技巧を凝らす方向に行きましたが、欧米の推理小説は小説として深化する方向に行った様で、風土の違いを感じます。
なかなか凄い新本格のミステリ。機会があったら是非
2016年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このトリックは感動した。ミッシングリンクの処理の仕方では、一番ではないだろうか?
叙述トリックや、物語自体が消失してしまったかのような結末等々、本書の魅力は多いが、やはり何といっても『あの』トリックが一番の見所。
このトリックの原理を「思いつくだけなら」簡単だ。ミッシングリンクに触れたことがある読者なら、誰もが心の奥底で「こんなトリックがあったらいいのに」と思いつく類のトリックだろう。
しかし、まさか実際に小説で、極めて自然に、必然性のある形で実現してしまうとは驚いた。なんたる技術力。こんなにもロマン溢れるミステリは読んだことがない。感動的なトリックだった。大袈裟なようだが、ミッシングリンクの一つの到達点と言っても良いのではないだろうか。
手に入れられるうちに買っておくべし。
叙述トリックや、物語自体が消失してしまったかのような結末等々、本書の魅力は多いが、やはり何といっても『あの』トリックが一番の見所。
このトリックの原理を「思いつくだけなら」簡単だ。ミッシングリンクに触れたことがある読者なら、誰もが心の奥底で「こんなトリックがあったらいいのに」と思いつく類のトリックだろう。
しかし、まさか実際に小説で、極めて自然に、必然性のある形で実現してしまうとは驚いた。なんたる技術力。こんなにもロマン溢れるミステリは読んだことがない。感動的なトリックだった。大袈裟なようだが、ミッシングリンクの一つの到達点と言っても良いのではないだろうか。
手に入れられるうちに買っておくべし。
2006年10月3日に日本でレビュー済み
基本的に、本格ミステリといえども、まず小説としてちゃんと読めるものでなければならない、と思っていますが、それを忘れさせるほどアイデアが卓抜な場合は、小説として弱い面には喜んで目をつぶってしまいます。とはいえ、そんな作品には滅多に出会えません。『消失!』は、その数少ない一つです。
無差別殺戮のミッシング・リンク探しという、一見よくあるストーリーながら、それ自体をミスディレクションにしてしまうトリックは前代未聞ではないでしょうか。あまり詳しく書けないのが残念ですが、僕は素直に驚かされました。
このメインのアイデアの他にも数多くのアイデアが盛り込まれており、この一作に賭けた並々ならない著者の熱気が伝わります。E・クイーンの『九尾の猫』を意識したと思われる箇所も、数多く見受けられますから、マニアックな読者はそういうところを探してみるのも楽しいでしょう。勿論そんな知識がなくても、十分に楽しめます。
小説としては技術が追いついていないため、スリリングにできるはずのストーリーが、甚だ緊迫感に欠けてしまったのが惜しまれます。下手なマンガのようなキャラクター描写にも問題が残ります。しかし、そんな欠点を帳消しにしてもいいと思えるほどのアイデアに出会える喜びは、何物にも換え難いものがあります。この作品には、それがあります。
無差別殺戮のミッシング・リンク探しという、一見よくあるストーリーながら、それ自体をミスディレクションにしてしまうトリックは前代未聞ではないでしょうか。あまり詳しく書けないのが残念ですが、僕は素直に驚かされました。
このメインのアイデアの他にも数多くのアイデアが盛り込まれており、この一作に賭けた並々ならない著者の熱気が伝わります。E・クイーンの『九尾の猫』を意識したと思われる箇所も、数多く見受けられますから、マニアックな読者はそういうところを探してみるのも楽しいでしょう。勿論そんな知識がなくても、十分に楽しめます。
小説としては技術が追いついていないため、スリリングにできるはずのストーリーが、甚だ緊迫感に欠けてしまったのが惜しまれます。下手なマンガのようなキャラクター描写にも問題が残ります。しかし、そんな欠点を帳消しにしてもいいと思えるほどのアイデアに出会える喜びは、何物にも換え難いものがあります。この作品には、それがあります。
2004年5月18日に日本でレビュー済み
奇抜なトリックで有名な、知る人ぞ知る作品です。
現在では入手困難ですが、運良く読むことができました。
当然トリックが命の作品ですから、ネタバレせずにレビューを
書くのは難しいのですが、終盤の二転三転の急展開はなかなか
でした。フェアかアンフェアかの論争はさておき、頭にくるこ
ともありませんでしたし、私は許容できました。
多少文章が稚拙かもしれませんが、押し切るだけのトリックの
アイデアと、怖いもの知らずな自信が感じられます。
確かに、本格好きな方ならば一度読んでおいたほうが良いかも
しれませんが、私個人的には、島田荘司の「占星術~」あたり
のトリックの方が優れていると思います。
しかし、これ一冊だけで後が続かなかったのも、ある意味ミス
テリーですね。作中の登場人物に作者自身の名前をつけてしま
うのもちょっと寒いかも。
現在では入手困難ですが、運良く読むことができました。
当然トリックが命の作品ですから、ネタバレせずにレビューを
書くのは難しいのですが、終盤の二転三転の急展開はなかなか
でした。フェアかアンフェアかの論争はさておき、頭にくるこ
ともありませんでしたし、私は許容できました。
多少文章が稚拙かもしれませんが、押し切るだけのトリックの
アイデアと、怖いもの知らずな自信が感じられます。
確かに、本格好きな方ならば一度読んでおいたほうが良いかも
しれませんが、私個人的には、島田荘司の「占星術~」あたり
のトリックの方が優れていると思います。
しかし、これ一冊だけで後が続かなかったのも、ある意味ミス
テリーですね。作中の登場人物に作者自身の名前をつけてしま
うのもちょっと寒いかも。