「神麻嗣子」シリーズ中の一作。作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で論理的に謎を解くというロジカル・ミステリの大家。本シリーズは事件関係者(犯人とは限らない)の中に超能力者がいて不可思議な状況を作るという前提で話が進む。また、チョーモン委員会(読まないと分かりません)の嗣子、美人警部能解さん、売れない作家保科の3人が織り成すハーモニーも楽しみの一つ。
本作のお題は「他人の見た風景がそのまま見えてしまう能力」。この能力を持つために他人が犯した犯罪の風景が見えてしまって悩む女性の相談を受けた3人が事件解決に乗り出す。風景を発信する側にも(無意識の)能力がいるのだが、なかなか探知できない。そんな中、保科も何者かに襲われてしまう。果たして3人は真相に辿り着けるのか ?
作者のデータの挿入の仕方が巧妙なため、ある人物が風景発信能力を持っていると気付かなかった。真相を初め、作品の諸要素が良く考えられており、作者の長編を代表する傑作だと思う。
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実況中死 (講談社ノベルス ニG- 11) 新書 – 1998/9/1
西澤 保彦
(著)
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1998/9/1
- ISBN-104061820281
- ISBN-13978-4061820289
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
他人の風景がそのまま見えてしまう「怪能力」を得たばっかりに、殺人やストーカー行為をそのまま体験してしまう。そんな訴えに神麻嗣子らが調査と推理を巡らすと…。見習超能力者相談員シリーズ第2弾。
著者について
昭和35年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大助手などを経て執筆活動に入る。第1回鮎川哲也賞で『聯殺』が最終候補作に。大胆な設定とめくるめく謎、それを緻密な論理で解決していく本格ミステリを偏愛し、こだわりに満ちた作風で新境地を切り拓いている。著書に『解体諸因』『完全無欠の名探偵』『七回死んだ男』(以上、講談社ノベルス)『彼女が死んだ夜』(角川書店)『ストレート・チェイサー』(カッパ・ノベルス)『猟死の果て』(立風書房) ほかがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1998/9/1)
- 発売日 : 1998/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 312ページ
- ISBN-10 : 4061820281
- ISBN-13 : 978-4061820289
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,600,506位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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