「ハーフリース保育園推理日誌」シリーズの第1弾。続編に『白昼蟲』(2004年)がある。
保育園を舞台としたミステリ。ちょっと珍しい趣向といえるだろう。ただ、ほのぼのテイストというよりは、黒田氏らしい味付けが濃いので、コージー、コミカル、プリティといった要素をお求めの読者は、手を出さない方が賢明かも知れない。
ミステリとしては、なかなかの出来と思う。誘拐事件に殺人、さらにプラスαが加わって、けっこう複雑でトリッキーな作品となっている。ちょっとバランスが悪いので、ラストはちょっと納得いかないが、意外性もあり、するすると謎が解ける爽快感もあり、面白い作品と言えるのではないか。
登場人物も一癖ある者たちばかり。園長、保母さんたち、園児、保護者、出入りの業者などが入り乱れて、「保育園の裏側」がのぞき込める。
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笑殺魔 (講談社ノベルス クM- 4 ハーフリース保育園推理日誌 1) 新書 – 2002/6/1
黒田 研二
(著)
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/6/1
- ISBN-104061822543
- ISBN-13978-4061822542
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「私の笑顔は呪われているんです」 過去の悲劇に囚われたまま、笑顔を封印した一人の女。保母でありながら子供達に笑みを見せられない彼女にまたしても事件が…。ハーフリース保育園を舞台にした園児誘拐事件。
著者について
■黒田研二(くろだけんじ)
1969年1月13日三重県桑名市生まれ。信州大学経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーターをする傍ら執筆した『ウェディング・ドレス』(講談社ノベルス)で第16回メフィスト賞を受賞。最近、急に白髪が増え始め、染めるべきか、それとも思いきって坊主頭にするべきか、とあれこれ思案中。
1969年1月13日三重県桑名市生まれ。信州大学経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーターをする傍ら執筆した『ウェディング・ドレス』(講談社ノベルス)で第16回メフィスト賞を受賞。最近、急に白髪が増え始め、染めるべきか、それとも思いきって坊主頭にするべきか、とあれこれ思案中。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/6/1)
- 発売日 : 2002/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 270ページ
- ISBN-10 : 4061822543
- ISBN-13 : 978-4061822542
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,045,788位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月7日に日本でレビュー済み
保育園が舞台。笑えなくなったヒロイン。
そんなわけで、黒田節ともいうべき大技は炸裂しない。
そのかわり、「ちゃんと考えたら分かる」という、日常的なレベルでの推理力が試される。
それは心地よいものだ。
黒田研二という作家は、推理小説にも必ずドラマ性を取り入れているように思う。
シリーズモノであるこの作品では、ようやくその効果が現れている、と感じた。
人間関係の行方が気になってしょうがない。
そんなわけで、黒田節ともいうべき大技は炸裂しない。
そのかわり、「ちゃんと考えたら分かる」という、日常的なレベルでの推理力が試される。
それは心地よいものだ。
黒田研二という作家は、推理小説にも必ずドラマ性を取り入れているように思う。
シリーズモノであるこの作品では、ようやくその効果が現れている、と感じた。
人間関係の行方が気になってしょうがない。
2006年2月23日に日本でレビュー済み
私自身あまり小説を読まない人間なので参考になるかは分かりませんが、そんな私が読んでもかなり楽しく読ませていただきました!
最初は保育園が舞台と言うことで、何気に文字を追っていたのですが、
この小説の本題の部分に入っていくにつれて、先が気になってしょうがなくなってしまいます。
私は小説を読みながらその風景を想像するのですが、その想像が具体的に想像できる部分に驚きました。
ミステリーとしてはあまりらしくないかも知れませんが、と言うか、私が本格のミステリーを読んだことがないからかもしれませんが、楽しく読む部分では、すごく良い1冊だと感じました。
最初は保育園が舞台と言うことで、何気に文字を追っていたのですが、
この小説の本題の部分に入っていくにつれて、先が気になってしょうがなくなってしまいます。
私は小説を読みながらその風景を想像するのですが、その想像が具体的に想像できる部分に驚きました。
ミステリーとしてはあまりらしくないかも知れませんが、と言うか、私が本格のミステリーを読んだことがないからかもしれませんが、楽しく読む部分では、すごく良い1冊だと感じました。
2008年4月25日に日本でレビュー済み
地味でありがちなミステリ、といった印象。
デビュー作みたいな大掛かりなトリックがあるのかと思い、期待して読んでいたのだが、今回はそういうんじゃないのね。
地味に解決に繋がる伏線がたくさん詰め込まれており、解決編で一つずつ丁寧に伏線が回収されていった。
おお!という驚きはなかったね。
こういう系のミステリはわたしはあんまり好きじゃないかも。やっぱり唸るようなトリックで魅せて欲しいよ。
あと、全体的に展開がベタだよね。起承転結すぎるというか、無理やり感動させようとしているかのような印象を受けた。ある意味、ハリウッド映画的な。入り込んで読めなかったんだよね。
あと、アクションシーン?の描写がいまいちかなと。
デビュー作みたいな大掛かりなトリックがあるのかと思い、期待して読んでいたのだが、今回はそういうんじゃないのね。
地味に解決に繋がる伏線がたくさん詰め込まれており、解決編で一つずつ丁寧に伏線が回収されていった。
おお!という驚きはなかったね。
こういう系のミステリはわたしはあんまり好きじゃないかも。やっぱり唸るようなトリックで魅せて欲しいよ。
あと、全体的に展開がベタだよね。起承転結すぎるというか、無理やり感動させようとしているかのような印象を受けた。ある意味、ハリウッド映画的な。入り込んで読めなかったんだよね。
あと、アクションシーン?の描写がいまいちかなと。