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赤緑黒白 (講談社ノベルス) 新書 – 2002/9/6
Vシリーズもいよいよクライマックスへ!
深夜、マンションの駐車場で発見された死体は、全身を真っ赤に塗装されていた。数日後保呂草(ほろくさ)は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。解明の糸口が掴めないまま発生した第二の事件では、色鮮やかな緑の死体が……!
美しくも悽愴な連続殺人! 快調Vシリーズもクライマックスの第10弾!
- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/9/6
- ISBN-104061822713
- ISBN-13978-4061822719
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/9/6)
- 発売日 : 2002/9/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 382ページ
- ISBN-10 : 4061822713
- ISBN-13 : 978-4061822719
- Amazon 売れ筋ランキング: - 611,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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謎は多く、そして深く。
解き明かそうとする人、謎を作る人、謎を残すことにする人。その人という生き物の感情。交差する人と感情。
読者の私の予想とその先にある予感。
次のシリーズへ読み進み謎に触れたいと思う私の感情は好奇心、そして読み進めたらそれを満たしてくれる予感がある。
S&Mシリーズの次に読んだVシリーズ。昔読んだ若い私は感じられなかった謎と感情と予感を、心の芯から揺さぶりどうする?と問われるように震えさせる。
自己の存在を定義すること、そして自己の行動を定義すること。基準を設ける上での線引きは、曖昧性を伴うものであり、そこには主観的なものも客観的なものも余り差がないのかもしれません。
「どんなに正常な人間でも、あるいは、どんなに規則正しい生活をしている人間でも、ときとして、自分の生き方、自分の人生、さらには、人間の歴史、人間の将来に目を向けるときがある。まるで自然を見つめるように、自分を見つめ、そして、その中にいる小さな存在として、自分位置を感じる一瞬がある。そういったとき、その圧倒的な孤独感から、自分の生命も含めて、あらゆる存在を、宇宙的な視野から見下ろしてしまう感情が生まれる。ごく自然のことだ。つまりは、タイミングの問題でもある。そのときに、たまたま、手に拳銃を持っていれば、それでなにかを破壊してみようと思いつくかもしれない。あるいは、ペンキを持っていれば、めちゃくちゃに色を塗りたくなるかもしれない。なにも持っていなければ、酒でも飲んで寝てしまうだけかもしれない。違うかね?そもそもが、我々人間は、そういった揺れ動く存在なのだ。今までレールの上を走ってきたからといって、ずっとレールから外れないと思う方が、どうかしている。そちらの方が不可解だ」
わかりづらい書き方をされてるので、知らない人はそのままスルーしてしまうだろう。
もっとわかり易いものを期待していただけになんとも残念。
今回のトリックそのものはもはやS&Mシリーズや「魔剣飛翔」のような驚愕トリックは出てこない。
どちらかというとミステリーとしては地味過ぎというか、そもそも本格ミステリーとも呼べない
ようなものだ。犯人像の推測についてもわかるようなわからないような説明なので、釈然としない
まま終わった。
逆に他のレビューにあるとおり、人間ドラマ(といったら大げさだが)の方は結構ページを割いてい
る。S&Mとは違う方向性でキャラの描き方に重点を置いたのがVシリーズだったんだな、と感じた。
最後でいろいろ集結して,でももう会えない人もいっぱいいそう。
そのどちらでも良いと思う。
ただ、「やられた!」「そおか!」と、私は思った。
是非、『すべてがFになる』以来の森ミステリィを読み返して欲しい。