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猫丸先輩の推測 (講談社ノベルス クK- 2) 新書 – 2002/9/1
倉知 淳
(著)
神出鬼没の童顔探偵現わる!
日常に潜む本格推理の精粋がここに!
『病気、至急連絡されたし』 手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影……。
年齢不詳、神出鬼没、つかみどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする……?
日常に潜む本格推理の精粋がここに!
『病気、至急連絡されたし』 手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影……。
年齢不詳、神出鬼没、つかみどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする……?
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/9/1
- ISBN-104061822721
- ISBN-13978-4061822726
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練…。年齢不詳、神出鬼没、掴みどころのないほのぼの系奇人探偵、猫丸先輩の鋭い推理が冴える、連作短編集。
著者について
■倉知淳(くらちじゆん)
1962年静岡県生まれ。1994年「日曜の夜は出たくない」で東京創元社からデビュー。主な著作に「過ぎ行く風はみどり色」「占い師はお昼寝中」(東京創元社)、「星降り山荘の殺人」(講談社文庫)など。2001年、「壺中の天国」(角川書店)で第1回本格ミステリ大賞を受賞。
1962年静岡県生まれ。1994年「日曜の夜は出たくない」で東京創元社からデビュー。主な著作に「過ぎ行く風はみどり色」「占い師はお昼寝中」(東京創元社)、「星降り山荘の殺人」(講談社文庫)など。2001年、「壺中の天国」(角川書店)で第1回本格ミステリ大賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/9/1)
- 発売日 : 2002/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 318ページ
- ISBN-10 : 4061822721
- ISBN-13 : 978-4061822726
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,133,378位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名探偵?はたまた只のおせっかい屋?。猫丸先輩の行く先々に訪れる数々の事件。この事件がまた素敵です。今日のミステリー小説によく登場するようなおぞましい事件、目を背けたくなるような事件では無く日常誰にでも起こりえるような出来事を猫丸先輩が事件と名を打てるまでにもりたてていきます。ぜひこの小説を実写で見てみたい。私だったら猫丸先輩は野々村真でいきますね。
2021年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事件自体に陰惨さがなく、死体も出ないので軽く読めて、面白い。
ただ、若干首をひねるような話もあります。
以下ネタバレ
一話目の「夜届く」ですが、深夜の電報を配達員に対する嫌がらせという推理でしたが、電報は大体歩合制で、一見配達につきいくらというのが基本ではないか。
すると、嫌がらせでありながら、電報の数が多ければ多いほど配達員の手取りが増えていく。
これって本当に嫌がらせになってるんでしょうか。
救急隊や警察に虚報の出動要請なら嫌がらせでしょうけど(何件現場に出ても基本給料は変わらない)。
ただ、若干首をひねるような話もあります。
以下ネタバレ
一話目の「夜届く」ですが、深夜の電報を配達員に対する嫌がらせという推理でしたが、電報は大体歩合制で、一見配達につきいくらというのが基本ではないか。
すると、嫌がらせでありながら、電報の数が多ければ多いほど配達員の手取りが増えていく。
これって本当に嫌がらせになってるんでしょうか。
救急隊や警察に虚報の出動要請なら嫌がらせでしょうけど(何件現場に出ても基本給料は変わらない)。
2018年2月9日に日本でレビュー済み
失礼しました!! なんと新作はじまってました!!
それで復刊したのか。
帯やあとがきに書いときゃいいのに。
(最近はどこの出版社さんも会社の垣根超えてバーター広告とか載せるのがあたりまえなのに…)
リンクを貼っちゃいけないらしいので
「猫丸先輩の出張」で検索!
それで復刊したのか。
帯やあとがきに書いときゃいいのに。
(最近はどこの出版社さんも会社の垣根超えてバーター広告とか載せるのがあたりまえなのに…)
リンクを貼っちゃいけないらしいので
「猫丸先輩の出張」で検索!
2013年9月16日に日本でレビュー済み
殺人などは起こらない、いわゆる日常の謎的ミステリが大目の連作短編集
ミステリとして面白いのは伏線があっさりとしていて分かりにくい難点もある
商店街のものぐらいで、他はかなり平凡な内容
ただ猫探しのラストシーンは中々悪くなかった
目を引く要素はないが、それなりに面白みもある作品かもしれない
ミステリとして面白いのは伏線があっさりとしていて分かりにくい難点もある
商店街のものぐらいで、他はかなり平凡な内容
ただ猫探しのラストシーンは中々悪くなかった
目を引く要素はないが、それなりに面白みもある作品かもしれない
2002年10月18日に日本でレビュー済み
推理ものは読みたいけれど、血を見るのも、人が死ぬのもいや、そういう人にお勧めです。
日常の何気ない一コマに、『あれ?』っておもうこと、それを猫丸先輩はいとも簡単に解決しちゃいます。
すげぇ、すげぇ。童顔探偵最高(コ○ンじゃないです)。
イラストもいい味出してます。
日常の何気ない一コマに、『あれ?』っておもうこと、それを猫丸先輩はいとも簡単に解決しちゃいます。
すげぇ、すげぇ。童顔探偵最高(コ○ンじゃないです)。
イラストもいい味出してます。
2011年6月7日に日本でレビュー済み
この唐沢イラストとのマッチングは最高だ。
特に、「桜の森の〜」の孤独感と焦燥感が、大笑いになっちゃうんだからね。
「クリスマス〜」のサンタクロースなんか、自分でイメージしちゃったよ。
本シリーズは、みんなタイトルがミステリ作品等のパロディになっているんだけど、内容は特に関係があるというわけではない。
だから、元ネタが分かっていなくても、作品を楽しむのにはちっとも問題ない。
そして本書は、猫丸先輩の半ば強引なロジックを楽しむためのものだ。
読者が猫丸と勝負するためのものではない。
でも、著者は本当に暖かい目を持っているね。
そして、短編が似合う。
長編だとだれるし、著者の作風ではとてもライトウェイトに見られて損をするけど、短編ならそんなことはない。
切れも良いしね。
楽しく読める、良い作品集だ。
特に、「桜の森の〜」の孤独感と焦燥感が、大笑いになっちゃうんだからね。
「クリスマス〜」のサンタクロースなんか、自分でイメージしちゃったよ。
本シリーズは、みんなタイトルがミステリ作品等のパロディになっているんだけど、内容は特に関係があるというわけではない。
だから、元ネタが分かっていなくても、作品を楽しむのにはちっとも問題ない。
そして本書は、猫丸先輩の半ば強引なロジックを楽しむためのものだ。
読者が猫丸と勝負するためのものではない。
でも、著者は本当に暖かい目を持っているね。
そして、短編が似合う。
長編だとだれるし、著者の作風ではとてもライトウェイトに見られて損をするけど、短編ならそんなことはない。
切れも良いしね。
楽しく読める、良い作品集だ。
2006年9月28日に日本でレビュー済み
2002年の講談社ノベルスの文庫化。
猫丸先輩ものの短編が7つ収められている。このシリーズも4冊目ということで、かなり作風が固まってきた。それに応じて魅力も高まってきたようだ。読み手の側(私)が、どうやって楽しめば良いのか、わかってきたからかも知れないが。
本短編集での一押しは「失踪当時の肉球は」。もちろんヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のパロディ。その「作風」が巧妙にパロディ化されている。笑ってしまう。よく出来ている。謎はひどい。つまり、ミステリとしてではなく、パロディ化の手法そのものを楽しむのがコツだと思うのだ。いっそのこと、謎の部分もギャグにしてしまえばよいのに。
猫丸先輩ものの短編が7つ収められている。このシリーズも4冊目ということで、かなり作風が固まってきた。それに応じて魅力も高まってきたようだ。読み手の側(私)が、どうやって楽しめば良いのか、わかってきたからかも知れないが。
本短編集での一押しは「失踪当時の肉球は」。もちろんヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のパロディ。その「作風」が巧妙にパロディ化されている。笑ってしまう。よく出来ている。謎はひどい。つまり、ミステリとしてではなく、パロディ化の手法そのものを楽しむのがコツだと思うのだ。いっそのこと、謎の部分もギャグにしてしまえばよいのに。
2005年10月6日に日本でレビュー済み
一風変わったおもしろさがあると思います.
まず,主人公がなかなか姿を現しません.
短篇集なのでさまざまお話ごとにいろんな人が登場し,
みなそれ相応に悩んだり困ったりしているわけですが,
前半部分はこれら被害者中心の視点でお話が進みます.
で,中盤以降に偶然通りかかったりで姿を見せる活躍を見せます.
極端な話,そのまま主人公が登場しなかったとしても,
ひとつのお話として完結してしまいそうな感じすらあります.
また,タイトルが『推理』ではなく『推論』となっているように,
主人公は結果的に事件を解決するにまでは至りません.
「こういうことなんじゃない?」とひとつの『推論』を立てるだけです.
取り扱われる事件も人が死んだとかそういう血生臭いものはいっさいなく,
身の回りで起きた些細な疑問や,犯罪だとしてもちょっとしたものばかり.
最後もビシッと終わるのではなく,フェイドアウトしていくような感じです.
それでも導き出される『推論』は「なるほど」とか「ほぉ」とうなるものばかり.
よく考えれば強引だとか無茶な『推論』もないことはないですが,
上にあるように生々しいお話ではないので「それもありか」と思えます.
ほのぼのとしたイラストも,主人公をはじめ作風によくマッチしていると思います.
まず,主人公がなかなか姿を現しません.
短篇集なのでさまざまお話ごとにいろんな人が登場し,
みなそれ相応に悩んだり困ったりしているわけですが,
前半部分はこれら被害者中心の視点でお話が進みます.
で,中盤以降に偶然通りかかったりで姿を見せる活躍を見せます.
極端な話,そのまま主人公が登場しなかったとしても,
ひとつのお話として完結してしまいそうな感じすらあります.
また,タイトルが『推理』ではなく『推論』となっているように,
主人公は結果的に事件を解決するにまでは至りません.
「こういうことなんじゃない?」とひとつの『推論』を立てるだけです.
取り扱われる事件も人が死んだとかそういう血生臭いものはいっさいなく,
身の回りで起きた些細な疑問や,犯罪だとしてもちょっとしたものばかり.
最後もビシッと終わるのではなく,フェイドアウトしていくような感じです.
それでも導き出される『推論』は「なるほど」とか「ほぉ」とうなるものばかり.
よく考えれば強引だとか無茶な『推論』もないことはないですが,
上にあるように生々しいお話ではないので「それもありか」と思えます.
ほのぼのとしたイラストも,主人公をはじめ作風によくマッチしていると思います.