【ややネタバレ注意】
犯人当てのアンフェアさ・難しさに文句を言ってる人もいるようですが、叙述トリックなんだから多少アンフェアで当然(難しい!と言ってる人は読解をもう少し頑張っては?)。物理トリックも意図ありきで設計されていたし、何より読んでいてずっとゾクゾクできた。最後の2転3転もいい。中盤のスリルとトリックの整合性がトレードオフになりがちな中、スリルの種を撒き散らしつつ割と全部回収してくれたバランスのいい作品だと思います。
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「アリス・ミラー城」殺人事件 (講談社ノベルス キI- 3) 新書 – 2003/5/1
北山 猛邦
(著)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104061823094
- ISBN-13978-4061823099
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ルイス・キャロルの作品にちなんだ不可解な城に探偵たちが集められた。館内のチェス盤からは殺人のたびに駒がひとつずつなくなっていく。不可能犯罪に込められた驚くべき思念とは?
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 298ページ
- ISBN-10 : 4061823094
- ISBN-13 : 978-4061823099
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,240,373位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月26日に日本でレビュー済み
ネタバレあります。
クローズドサークル、漫画チックな喋り方のキャラクター、そして彼らが次々と…という、個人的に好き系のミステリでした。
中盤からはどうなるのかハラハラして一気に読みました。
ただトリックに関しては…やや、アンフェアかな?と。
途中で犯人を見たと名指しで言っているにも関わらず、その人物に疑いがほとんど向けられていない、というのが、トリックのためとはいえあまりに不自然です。なので、スッキリとはしません。
あとは、やられる順番を気にするタチなので、そのへんについても説明があったらよかったなと。
スリラーぽく読んだらいいのかもしれません。
クローズドサークル、漫画チックな喋り方のキャラクター、そして彼らが次々と…という、個人的に好き系のミステリでした。
中盤からはどうなるのかハラハラして一気に読みました。
ただトリックに関しては…やや、アンフェアかな?と。
途中で犯人を見たと名指しで言っているにも関わらず、その人物に疑いがほとんど向けられていない、というのが、トリックのためとはいえあまりに不自然です。なので、スッキリとはしません。
あとは、やられる順番を気にするタチなので、そのへんについても説明があったらよかったなと。
スリラーぽく読んだらいいのかもしれません。
2024年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了直後、「どういう事?犯人は???」という情けない状態だった。が、後から思い返せば、ちゃんとヒントは書かれていた。誰も信じない形で明示されてもいた。でも、見事に騙された。これぞ叙述トリックの魅力である!!
…と読了直後は興奮した。
でも、ふと考えてみれば、よく似たトリックどこかで見たなぁ。似すぎかも。等と後からじわじわと不穏な感情が沸き上がってくる。
このように、読了後にいろいろ考えさせる作品であり、作者から読者への挑戦状といえるかもしれない。ただ、これは確かに好みは分かれるかと。
フェアかアンフェアかと言われれば、フェアだとは思うが。
…と読了直後は興奮した。
でも、ふと考えてみれば、よく似たトリックどこかで見たなぁ。似すぎかも。等と後からじわじわと不穏な感情が沸き上がってくる。
このように、読了後にいろいろ考えさせる作品であり、作者から読者への挑戦状といえるかもしれない。ただ、これは確かに好みは分かれるかと。
フェアかアンフェアかと言われれば、フェアだとは思うが。
2022年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公不在のため、登場人物に感情移入できずに最後まで進みます。
密室の内容や建物のつくりなども、非常に分かりづらいし、図がないと分からない
それは編集も分かっていたのか、図が何度も出てくる。
とりあえず作者が鏡の国のアリスが好きなのは、伝わってきました。
クローズドサークル好きや密室好きの方でも特に読む必要は無いと思います。
なんかよくわからず終わりました。
密室の内容や建物のつくりなども、非常に分かりづらいし、図がないと分からない
それは編集も分かっていたのか、図が何度も出てくる。
とりあえず作者が鏡の国のアリスが好きなのは、伝わってきました。
クローズドサークル好きや密室好きの方でも特に読む必要は無いと思います。
なんかよくわからず終わりました。
2018年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何の作品にも言えることだが、作品の知名度が上がると有象無象が群がって来る。
トリックの切れ味が鋭すぎると、理解が追い付かない読者層が難癖をつけるのはお決まりのパターン。
意味が判らないというのはもはや読解力の問題なので論外とするにしても、
最低限のステップを踏んでいることを前提とした内容で、結果的にそのターゲット向けに書かれている。
読者の中で一旦''折り返す''からこそ成立する作品。
それが理解できなければどこに作者のアイデアの煌めきがあるのかわからず、最後まで読んで結末自体は理解できても、ポカーンである。
しかもただワントリックの作品ではないので、この頃の他の名作群同様、そこだけ切り取っても作品になるようなネタがいくつも提示され解決編は腹が張ち切れんばかりにお腹一杯にしてくれる。
「建物」シリーズは数あれど、その中でも屈指の傑作と言って良いはず。
こないだ青山剛昌氏の仕事場がテレビに映っていたが、デスク真後ろのすぐ手の届く位置の本棚にこの本が収められているのを見てニヤリ。
トリックの切れ味が鋭すぎると、理解が追い付かない読者層が難癖をつけるのはお決まりのパターン。
意味が判らないというのはもはや読解力の問題なので論外とするにしても、
最低限のステップを踏んでいることを前提とした内容で、結果的にそのターゲット向けに書かれている。
読者の中で一旦''折り返す''からこそ成立する作品。
それが理解できなければどこに作者のアイデアの煌めきがあるのかわからず、最後まで読んで結末自体は理解できても、ポカーンである。
しかもただワントリックの作品ではないので、この頃の他の名作群同様、そこだけ切り取っても作品になるようなネタがいくつも提示され解決編は腹が張ち切れんばかりにお腹一杯にしてくれる。
「建物」シリーズは数あれど、その中でも屈指の傑作と言って良いはず。
こないだ青山剛昌氏の仕事場がテレビに映っていたが、デスク真後ろのすぐ手の届く位置の本棚にこの本が収められているのを見てニヤリ。
2018年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューのタイトルそのままの感想です
このトリックを使いたいなら、最低でも人物の書き分けが出来なければ意味がないと思うんですよ
限られた人物しか出てこないにも関わらず、セリフや行動が誰のものかがさっぱりわからないような文章では「……フーン( '_>`)」で終わってしまうんですよね、このどんでん返しは
このトリックを使いたいなら、最低でも人物の書き分けが出来なければ意味がないと思うんですよ
限られた人物しか出てこないにも関わらず、セリフや行動が誰のものかがさっぱりわからないような文章では「……フーン( '_>`)」で終わってしまうんですよね、このどんでん返しは
2020年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このミステリにおける大ネタが明らかにアンフェアだと感じました
作家がそのまま書いていれば明らかにわかる仕掛けを狙って避け続けています、そりゃ分からん
一応序盤にこっそり伏線を仕込んでフェアを気取ったつもりでしょうが、全編にわたり作者の明らかな意図が透けて見え過ぎたのでスッキリとは終われませんでした
途中までは面白かったので星3です
作家がそのまま書いていれば明らかにわかる仕掛けを狙って避け続けています、そりゃ分からん
一応序盤にこっそり伏線を仕込んでフェアを気取ったつもりでしょうが、全編にわたり作者の明らかな意図が透けて見え過ぎたのでスッキリとは終われませんでした
途中までは面白かったので星3です
2020年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"きわめて単純なたった一つのルールです。『アリス・ミラー』を手に入れられるのは、最後まで生き残った人間のみ。"2003年発刊の本書は物理トリックにこだわる著者による城シリーズ3作目にして、古典名作世界に挑んだシンプルかつ大胆な叙述トリックミステリ。
個人的には『不思議の国』と『鏡の国』2つのアリス作品にインスパイアされた作品として、興味津々に手にとってみました。
さて、そんな本書は著者が影響を受けた『十角館の殺人』(『そして誰もいなくなった』でも可)よろしく、東北の孤島にある『アリス・ミラー城』に集まった癖のある探偵たちーそれぞれに城に眠っているとされる『アリス・ミラー』を探すように依頼された。がチェスの駒に見立てられて何者かに1人ずつ殺されていくのですが。
探偵たちが語り合う『物理トリックの条件』物理法則に適っていること、単独による施行、新規性、必然性、殺人に関連していること。などなど、ミステリ、特に【本格ミステリ好きな方だと多分にニヤニヤしてしまう会話】が続き、楽しませていただきました。(『アリス』作品への言及も良かった)
また、アリス狂が造ったとされる異様な『アリス・ミラー城』では、扉が増えたり、人形が動いたりといった怪現象、そして『やっぱり』密室殺人がおきるわけですが。ちゃんと【合理的に意図が説明されている】し、また『完璧に隠蔽された犯人』自体も(すっかり騙されましたが)読み直すと【ヒントはちゃんと明示されている】し、不条理さはなく、意外にも親切かつ丁寧な作品の様に思いました。(え?『犯行動機』は?いや『それはそれ』イメージ的に美しいし、まあ良いのではないかと)
『十角館の殺人』などの本格ミステリ好きな方や、『アリス』の2次創作として興味ある方にもオススメ。
個人的には『不思議の国』と『鏡の国』2つのアリス作品にインスパイアされた作品として、興味津々に手にとってみました。
さて、そんな本書は著者が影響を受けた『十角館の殺人』(『そして誰もいなくなった』でも可)よろしく、東北の孤島にある『アリス・ミラー城』に集まった癖のある探偵たちーそれぞれに城に眠っているとされる『アリス・ミラー』を探すように依頼された。がチェスの駒に見立てられて何者かに1人ずつ殺されていくのですが。
探偵たちが語り合う『物理トリックの条件』物理法則に適っていること、単独による施行、新規性、必然性、殺人に関連していること。などなど、ミステリ、特に【本格ミステリ好きな方だと多分にニヤニヤしてしまう会話】が続き、楽しませていただきました。(『アリス』作品への言及も良かった)
また、アリス狂が造ったとされる異様な『アリス・ミラー城』では、扉が増えたり、人形が動いたりといった怪現象、そして『やっぱり』密室殺人がおきるわけですが。ちゃんと【合理的に意図が説明されている】し、また『完璧に隠蔽された犯人』自体も(すっかり騙されましたが)読み直すと【ヒントはちゃんと明示されている】し、不条理さはなく、意外にも親切かつ丁寧な作品の様に思いました。(え?『犯行動機』は?いや『それはそれ』イメージ的に美しいし、まあ良いのではないかと)
『十角館の殺人』などの本格ミステリ好きな方や、『アリス』の2次創作として興味ある方にもオススメ。