蒼が主役のシリーズ番外編です。
蒼には訳ありの過去があるのですが、いわゆる「美味しい過去」なので、
読者もそれほど悲壮感は持たずに済みますし、過去に苦しむ蒼に同調して酔えます。
いいことです。
(これがリアルに読者も引くような悲惨な過去だったら、読者は、いや私はシリーズを買いつづけませんから)
ミステリというより、青春ものみたいな感じで読みました。満足です。
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Ave Maria (講談社ノベルス) 新書 – 2004/5/11
篠田 真由美
(著)
蒼の過去の事件に触れる建築探偵番外編! 蒼が京介に出会うことになった薬師寺事件の真相がついに明らかに! 大学2年生になった薬師寺香澄が差出人不明のカードをきっかけに、自ら事件を振り返る。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/5/11
- ISBN-104061823701
- ISBN-13978-4061823709
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
蒼が京介に出会うことになった薬師寺事件の真相がついに明らかに! 大学2年生になった薬師寺香澄が差出人不明のカードをきっかけに、自ら事件を振り返る。蒼の過去の事件に触れる建築探偵番外編。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/5/11)
- 発売日 : 2004/5/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 320ページ
- ISBN-10 : 4061823701
- ISBN-13 : 978-4061823709
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,709,632位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2004年5月26日に日本でレビュー済み
建築探偵シリーズの主要登場人物の一人『蒼』(カズミ)を主役として描かれた三部作の完結篇。ミステリというよりは、青春物で、番外編前2作よりも蒼の「成長」が前面に押し出された作品。
事の起こりは、蒼の元に届いた「REMEMBER」とかかれたカード。カードは、誰が何の目的で送られたのか。蒼は『原罪の庭』で語られた彼の過去と向き合うことになる。
作中では、カズミ(蒼)は親友のカゲリに自分の過去をいつ打ち明けるべきか悩んだり、彼のことを執拗に付けねらう男が現れたり、何だかよくわからない女が現れたり、恋に破れた女がいたりで結構大変なことになっています。また、蒼の視点で描かれているため彼の内面が良くわかります。
本編でもお馴染みの大人たち(桜井京介や栗山美春など)が、本編で語られている以上に過保護なのが読んでいてちょっと痛痛しい…(いや、そこはさすがに作者のお遊びなのでしょうが)
本編で蒼の成長を見守ってきた一読者としては、ちょっと感慨深いものがあるのですが、本編や番外編をまったく知らずに読んだらどうかなと考えると、ちょっと訳がわからないのではないかと思います。読むのだったら、とりあえず本編の『原罪の庭』だけは読んでおいた方が無難でしょう。
事の起こりは、蒼の元に届いた「REMEMBER」とかかれたカード。カードは、誰が何の目的で送られたのか。蒼は『原罪の庭』で語られた彼の過去と向き合うことになる。
作中では、カズミ(蒼)は親友のカゲリに自分の過去をいつ打ち明けるべきか悩んだり、彼のことを執拗に付けねらう男が現れたり、何だかよくわからない女が現れたり、恋に破れた女がいたりで結構大変なことになっています。また、蒼の視点で描かれているため彼の内面が良くわかります。
本編でもお馴染みの大人たち(桜井京介や栗山美春など)が、本編で語られている以上に過保護なのが読んでいてちょっと痛痛しい…(いや、そこはさすがに作者のお遊びなのでしょうが)
本編で蒼の成長を見守ってきた一読者としては、ちょっと感慨深いものがあるのですが、本編や番外編をまったく知らずに読んだらどうかなと考えると、ちょっと訳がわからないのではないかと思います。読むのだったら、とりあえず本編の『原罪の庭』だけは読んでおいた方が無難でしょう。