とにかく見事な大団円。
これだけ読者の期待が高まったシリーズを、その期待された水準をきちんとクリアした上で、これ以上なく綺麗に終了させるということは、ほんとうに絶賛にたるものだと思う。戯言シリーズらしからぬ非常に直球な内容にもかかわらず、物語の終わりに見事に嵌っているのは、非常に計算された賜物だよなぁん。ほんとにとにかく素晴らしい。
こう見事に幕引きされると、もう絶賛する以外ないわけだけど、最高でした!
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ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス) 新書 – 2005/11/8
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大人気 新青春エンタ<戯言(ざれごと)シリーズ>!ぼく達は、幸せになった。
ついに大団円(フィナーレ)!完全燃焼、西尾維新!
「生きている以上、世界の終わりを物語の終わりを、諦めることはできない」“人類最悪の遊び人”たる「狐面の男」は「ぼく」こと“戯言遣い”に断言する。玖渚友(くなぎさとも)との決別。想影真心(おもかげまごころ)の暴走。そして、復活する哀川潤……。シリーズすべてを貫く伏線の楽譜(スコア)は絡まり合い、一気に奔流(クレッシェンド)をはじめる!そして、そして、そして、そして、そして――、ゼロ年代の小説界を駆け抜ける新青春エンタの決定版中の決定版、<戯言シリーズ>、その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作、ついに大団円(フィナーレ)! 完全燃焼、西尾維新!!
ついに大団円(フィナーレ)!完全燃焼、西尾維新!
「生きている以上、世界の終わりを物語の終わりを、諦めることはできない」“人類最悪の遊び人”たる「狐面の男」は「ぼく」こと“戯言遣い”に断言する。玖渚友(くなぎさとも)との決別。想影真心(おもかげまごころ)の暴走。そして、復活する哀川潤……。シリーズすべてを貫く伏線の楽譜(スコア)は絡まり合い、一気に奔流(クレッシェンド)をはじめる!そして、そして、そして、そして、そして――、ゼロ年代の小説界を駆け抜ける新青春エンタの決定版中の決定版、<戯言シリーズ>、その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作、ついに大団円(フィナーレ)! 完全燃焼、西尾維新!!
- 本の長さ373ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/11/8
- 寸法10.6 x 2.1 x 17.4 cm
- ISBN-104061824007
- ISBN-13978-4061824003
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登録情報
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 373ページ
- ISBN-10 : 4061824007
- ISBN-13 : 978-4061824003
- 寸法 : 10.6 x 2.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 358,568位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビューする(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (ISBN-13: 978-4061826816 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月12日に日本でレビュー済み
確かに僕も、この戯言シリーズがこのような円満なハッピーエンドを迎えたことには、最初は非常に驚きました。
なぜなら、こういった「世界系」の作品ってのは、エヴァにしたって、クロスチャンネルにしたって、大概がバッドエンドだったり、あるいは良いとも悪いとも判別付けがたい抽象的で曖昧な――それこそ戯言のような終末に至るのが定番だから。
でも、だからこそ、そういった斜に構えた「定番」の、さらにその斜め上を行く「ハッピーエンド」を選択した西尾維新、僕は本気で凄いと思いました。
あとがきの通り、ハッピーエンドが嫌いだから世界系を描き、その世界系の殻を破る為に、敢えて誰も想定しなかったハッピーエンドを描く。
それを短絡でもなく、短慮でもなく、適当でもなく、丁寧に時間をかけて確信的に表現しきる発想と能力を持っていたからこそ、数多あるラノベ、世界系の中で、西尾維新は一歩、抜きん出ることができたんじゃないかと思います。
これだけ一周360°回って“あり”だと思った結末は、東京大学物語の「妄想エンド」以来。
通常のマンガや小説をなら、いくらでも盛り上がる展開を幾度となく作りながら、その全てをことごとく“砂山を崩すように”呆気なく倒壊させながら進んでいるストーリーってのも、僕的には、かつてなく斬新だったんだけどなぁ。。。
一つ個人的に気になるのは、この作品について☆1つとかの評価を下しているレビュアーさん達が、いったいどんな視点でその点数をつけているのかってこと。
単に180°の視点から、「つまらないハッピーエンドものになってしまった」と失望しているのか。
それとも540°の視点から、「意表を突いたハッピーエンドではあったが、それを描ききる為のスキルが不足している」と叱咤しているのか。
例え口上で同じようにハッピーエンドを批判していても、その真意により全く意味は異なってくると僕は思います。
なぜなら、こういった「世界系」の作品ってのは、エヴァにしたって、クロスチャンネルにしたって、大概がバッドエンドだったり、あるいは良いとも悪いとも判別付けがたい抽象的で曖昧な――それこそ戯言のような終末に至るのが定番だから。
でも、だからこそ、そういった斜に構えた「定番」の、さらにその斜め上を行く「ハッピーエンド」を選択した西尾維新、僕は本気で凄いと思いました。
あとがきの通り、ハッピーエンドが嫌いだから世界系を描き、その世界系の殻を破る為に、敢えて誰も想定しなかったハッピーエンドを描く。
それを短絡でもなく、短慮でもなく、適当でもなく、丁寧に時間をかけて確信的に表現しきる発想と能力を持っていたからこそ、数多あるラノベ、世界系の中で、西尾維新は一歩、抜きん出ることができたんじゃないかと思います。
これだけ一周360°回って“あり”だと思った結末は、東京大学物語の「妄想エンド」以来。
通常のマンガや小説をなら、いくらでも盛り上がる展開を幾度となく作りながら、その全てをことごとく“砂山を崩すように”呆気なく倒壊させながら進んでいるストーリーってのも、僕的には、かつてなく斬新だったんだけどなぁ。。。
一つ個人的に気になるのは、この作品について☆1つとかの評価を下しているレビュアーさん達が、いったいどんな視点でその点数をつけているのかってこと。
単に180°の視点から、「つまらないハッピーエンドものになってしまった」と失望しているのか。
それとも540°の視点から、「意表を突いたハッピーエンドではあったが、それを描ききる為のスキルが不足している」と叱咤しているのか。
例え口上で同じようにハッピーエンドを批判していても、その真意により全く意味は異なってくると僕は思います。
2009年9月23日に日本でレビュー済み
最高傑作とは言わぬまでも3本の指に入った。
読後感もたまらない。
独特の語り口、言葉選びのセンスは相も変わらず、
一転二転するストーリーには寝不足必至。
異端かつ先鋭、ふた癖ある極上エンターテイメントです。
読後感もたまらない。
独特の語り口、言葉選びのセンスは相も変わらず、
一転二転するストーリーには寝不足必至。
異端かつ先鋭、ふた癖ある極上エンターテイメントです。
2013年7月17日に日本でレビュー済み
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(勿論あのレビューはメチャクチャ参考になったんですけど)「西尾維新は萌えラノベ作家に云々」って宣われているレビュー読んでから、悲痛伝読んだらかなりの違和感を感じました(笑)
2015年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伏線を全て回収することが物語において正解かと問われると、個人的には、必ずしもそうではないと思っています。
ただ、このエンディングはあまりにも投げっぱなしで、各登場人物の背景が見えてこない。
「ぼくたちは、しあわせになった」とするための感情移入がいまいちしづらい。
戯言シリーズは本当に大好きなシリーズだっただけに少し残念。
何はともあれ、広げた風呂敷に一応の完結が見れたことはよかったと思います。
ただ、このエンディングはあまりにも投げっぱなしで、各登場人物の背景が見えてこない。
「ぼくたちは、しあわせになった」とするための感情移入がいまいちしづらい。
戯言シリーズは本当に大好きなシリーズだっただけに少し残念。
何はともあれ、広げた風呂敷に一応の完結が見れたことはよかったと思います。
2005年11月14日に日本でレビュー済み
本当に狐に包まれたような、浮遊感を感じる余韻があります。
ミステリーではじまって、方向性を変えに変え(根底はライトノベルなんですけど)
最後は本当に”ライトノベル”で”ハッピーエンド”をもってきた感じです。
一番の親友に裏切られたような、長年の仇敵に愛されたような形容しがたい気持ちですが、終わりを素直に喜べました。
多くの伏線は解消されていませんが、物語ってそんなものだと思います。
伏線は伏線でどっかで物語を紡ぐでしょうし、それを想像させるのは良い小説の証拠です。
是が非でも終わりを楽しんでください。
ミステリーではじまって、方向性を変えに変え(根底はライトノベルなんですけど)
最後は本当に”ライトノベル”で”ハッピーエンド”をもってきた感じです。
一番の親友に裏切られたような、長年の仇敵に愛されたような形容しがたい気持ちですが、終わりを素直に喜べました。
多くの伏線は解消されていませんが、物語ってそんなものだと思います。
伏線は伏線でどっかで物語を紡ぐでしょうし、それを想像させるのは良い小説の証拠です。
是が非でも終わりを楽しんでください。
2005年11月8日に日本でレビュー済み
つい先ほど読み終えました。
私が戯言を知ったのは丁度4年前の今頃です。早いもので、長い付き合いだったことが今でも実感できていません。
この戯言シリーズを通しては勿論、星5つの評価です!
戯言シリーズは本当に私の中で最高の小説でした。
スペシャルBOXもとても楽しみです!勿論こちらも是非、手に入れたいと思っています。
本当に、この小説、そしてこの話を生み出した西尾維新さんには感謝と拍手を贈りたく思います。本当にありがとう。
私が戯言を知ったのは丁度4年前の今頃です。早いもので、長い付き合いだったことが今でも実感できていません。
この戯言シリーズを通しては勿論、星5つの評価です!
戯言シリーズは本当に私の中で最高の小説でした。
スペシャルBOXもとても楽しみです!勿論こちらも是非、手に入れたいと思っています。
本当に、この小説、そしてこの話を生み出した西尾維新さんには感謝と拍手を贈りたく思います。本当にありがとう。
2005年11月12日に日本でレビュー済み
僕も確かに、ストーリーに関してはちょっと残念なところがありました。いーちゃんや玖渚、それに「チーム」、ER3などといったものの説明が結局あまりされなかったからです。
でも、僕は、五つ星をつけたように、納得はしています。なぜなら、それらが、西尾維新さんが、私たち読者に戯言シリーズを通じて伝えたかったことをあらわすのに必要ないと思われたのではないか、と思ったからです。
だから、僕は(特に「チーム」が気になってたのですが)この最終巻を満足して受け取るべきだと思い、五つ星をつけました。
でも、僕は、五つ星をつけたように、納得はしています。なぜなら、それらが、西尾維新さんが、私たち読者に戯言シリーズを通じて伝えたかったことをあらわすのに必要ないと思われたのではないか、と思ったからです。
だから、僕は(特に「チーム」が気になってたのですが)この最終巻を満足して受け取るべきだと思い、五つ星をつけました。