最近、シリーズ4作目が出て、重要な役割として登場した人物がどこで出てきたのか記憶になく、
確認のために買ったのですが、(結局、3、2、1と全部読んだ)
あ~、一巻目だったか~と納得。
とにかく、一巻毎が長い。でも、長さを感じさせない緊迫感と人情味がたまらない、
大好きな作家です。
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それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス) 新書 – 2005/4/6
日明 恩
(著)
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2005/4/6
- ISBN-104061824260
- ISBN-13978-4061824263
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2005/4/6)
- 発売日 : 2005/4/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 398ページ
- ISBN-10 : 4061824260
- ISBN-13 : 978-4061824263
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,338,756位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて「ゆえに警官は見護る」を読み、面白くてシリーズ最初の
本書を読んだら、やはり登場人物がユニークなのにしっかりしていて、すっかりファンになりました
本書を読んだら、やはり登場人物がユニークなのにしっかりしていて、すっかりファンになりました
2016年5月2日に日本でレビュー済み
書店の平積みを見て購入。
本書の主人公的地位にある武本刑事の造形が非常に魅力的であった。
また、武本刑事、潮崎刑事、宮田麻薬取締捜査官の三者三様の個性がぶつかり合う様も、まあまあ楽しく読めた。
もっとも、個人的にはこのテーマを描くのに分量がいささか長すぎること、犯人及びその背後関係の動機が(私には)理解できないこと、犯行発覚の経緯もご都合主義のように感じられたのが残念だった。
本書の主人公的地位にある武本刑事の造形が非常に魅力的であった。
また、武本刑事、潮崎刑事、宮田麻薬取締捜査官の三者三様の個性がぶつかり合う様も、まあまあ楽しく読めた。
もっとも、個人的にはこのテーマを描くのに分量がいささか長すぎること、犯人及びその背後関係の動機が(私には)理解できないこと、犯行発覚の経緯もご都合主義のように感じられたのが残念だった。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very nice
2003年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
探偵やハードボイルドの世界で、いわゆるアンチヒーローが席巻し始めたのはいつ頃のことだろうか? アンチヒーローであっても能力が高いというのではなく、もっと本格的に駄目なアンチヒーローのこと。駄目だけれども持てる能力の何倍もをその努力によって補うという種類の。ドン・ウィンズロウがそうだろうか。アンドリュー・ヴァクスの世界もそうだろうか。花村萬月は破滅的だし、馳星周となるともっと破滅的だ。
しかし警察小説となると、アンチヒーローには日本ではそうお目にかからない。アメリカのよれよれの警官(たとえばウォルター・マッソーやバート・ヤングに演じて欲しいような種類の)がいかにも日本にはいそうもないし、日本警察官というとどうしても体育会系、柔道剣道大必須みたいな印象があったりするから、小説という文化の中でもいわゆる柔らかい警官というのはなかなか出現してこなかったのだと思う。
『踊る大走査線』の人気というのは、若いのにどこかよれよれで悩む現場刑事の能力以上の活躍を描写したことで生まれたものだと思う。『大都会』でも『太陽に吼えろ』でもない、どこか庶民にとって等身大の刑事っていないの? というような願望が生んだヒューマンなドラマとでも言うべき存在。最近は『はぐれ刑事』とか『ケイゾク』とか(ぼくはちゃんとは見ていないけれど)そういったアンチヒーロー等身大刑事というものが、他の多くのアクションドラマと併走しているように見えるのだ。
だから日本警察小説界にもそろそろそういう種類の小説世界が確立してもいいのだという世間からのニーズに対しちゃんと出てきたのが、この作品であったのだ、多分。名だたる警察小説のヒーローをミーハーとしてこよなく愛する若い世代の刑事の出現。これだって書き方がお粗末であればニーズを満たすことはできなかったはずなのだが、なんとも味のある文章、それなりに女性らしく繊細で生真面目な描写。何よりも丁寧に作られた人対人という構図にフォーカスした姿勢。
極めて日常的な、ぼくらに近いところに刑事たちを引き寄せて、言い方を変えれば事件はそっちのけで警察署の中の描写に重心を置いたスタンス。そういう意味ではとても新鮮だし、今まであまり日本小説では味わったことのない、欧米なみの生活臭のある人物たちである。全然格好良くなく、そのくせ頑張り、時には鋭く、でも大きなミスメドをし、どこまでもアンチヒーローな身近な刑事たち。
作者もおそらく警察小説のミーハーなのだろうなと思う。読むことが好きで、書くことが好きで、そして多分、自分で造形した刑事たちが何よりも好きだろうと、そう思える作品である。ある意味大変に素晴らしい現象ではあると思う。
しかし警察小説となると、アンチヒーローには日本ではそうお目にかからない。アメリカのよれよれの警官(たとえばウォルター・マッソーやバート・ヤングに演じて欲しいような種類の)がいかにも日本にはいそうもないし、日本警察官というとどうしても体育会系、柔道剣道大必須みたいな印象があったりするから、小説という文化の中でもいわゆる柔らかい警官というのはなかなか出現してこなかったのだと思う。
『踊る大走査線』の人気というのは、若いのにどこかよれよれで悩む現場刑事の能力以上の活躍を描写したことで生まれたものだと思う。『大都会』でも『太陽に吼えろ』でもない、どこか庶民にとって等身大の刑事っていないの? というような願望が生んだヒューマンなドラマとでも言うべき存在。最近は『はぐれ刑事』とか『ケイゾク』とか(ぼくはちゃんとは見ていないけれど)そういったアンチヒーロー等身大刑事というものが、他の多くのアクションドラマと併走しているように見えるのだ。
だから日本警察小説界にもそろそろそういう種類の小説世界が確立してもいいのだという世間からのニーズに対しちゃんと出てきたのが、この作品であったのだ、多分。名だたる警察小説のヒーローをミーハーとしてこよなく愛する若い世代の刑事の出現。これだって書き方がお粗末であればニーズを満たすことはできなかったはずなのだが、なんとも味のある文章、それなりに女性らしく繊細で生真面目な描写。何よりも丁寧に作られた人対人という構図にフォーカスした姿勢。
極めて日常的な、ぼくらに近いところに刑事たちを引き寄せて、言い方を変えれば事件はそっちのけで警察署の中の描写に重心を置いたスタンス。そういう意味ではとても新鮮だし、今まであまり日本小説では味わったことのない、欧米なみの生活臭のある人物たちである。全然格好良くなく、そのくせ頑張り、時には鋭く、でも大きなミスメドをし、どこまでもアンチヒーローな身近な刑事たち。
作者もおそらく警察小説のミーハーなのだろうなと思う。読むことが好きで、書くことが好きで、そして多分、自分で造形した刑事たちが何よりも好きだろうと、そう思える作品である。ある意味大変に素晴らしい現象ではあると思う。
2019年9月23日に日本でレビュー済み
警察ミステリー名作です(^-^*)/
まずは今作の犯罪の真の目的は、壮大且つ悲惨過ぎ&ターゲットも黒幕も大規模過ぎるという、未曾有のスケールでした!
加えて、現実でも有り得る説得力も備えてえり、日本が実際に今作の犯罪で染められたら地獄だなと思い、鳥肌立つ恐ろしさを感じましたし、
巨悪と対峙する物語の流れにはずっと興奮しっ放しで、物凄く楽しめました!
また、主人公のはみ出し凸凹刑事コンビたちのキャラクター性も素晴らしく、特に潮崎の家庭環境が面白かったです。
周囲が少しずつ潮崎を認めていき、信頼を築いていく運びや、今後に繋がるラストも見事ですし、
刑事ミステリーで久し振りに真の面白さを堪能しました!
シリーズとして4作出てるので、他の3冊も楽しみです。
全576ページという長さが、大長編の苦手な方にはマイナスとなるでしょうが、
抜群の面白さの刑事コンビミステリーとして是非オススメです(^-^*)/
まずは今作の犯罪の真の目的は、壮大且つ悲惨過ぎ&ターゲットも黒幕も大規模過ぎるという、未曾有のスケールでした!
加えて、現実でも有り得る説得力も備えてえり、日本が実際に今作の犯罪で染められたら地獄だなと思い、鳥肌立つ恐ろしさを感じましたし、
巨悪と対峙する物語の流れにはずっと興奮しっ放しで、物凄く楽しめました!
また、主人公のはみ出し凸凹刑事コンビたちのキャラクター性も素晴らしく、特に潮崎の家庭環境が面白かったです。
周囲が少しずつ潮崎を認めていき、信頼を築いていく運びや、今後に繋がるラストも見事ですし、
刑事ミステリーで久し振りに真の面白さを堪能しました!
シリーズとして4作出てるので、他の3冊も楽しみです。
全576ページという長さが、大長編の苦手な方にはマイナスとなるでしょうが、
抜群の面白さの刑事コンビミステリーとして是非オススメです(^-^*)/
2016年3月11日に日本でレビュー済み
エグい、と聞いていたが、花村萬月好きの私には「どこが?笑」であった。武本のような人物が好きなのでそれだけでも星5。張り込みの時のその場用足が小で良かった。これから続編にいきます。
2013年1月19日に日本でレビュー済み
小説やドラマ、映画などの人物を見て、「こんな人物になりたい」と思うことはよくあることだ。
本作にはそう思わされる人物が数多くいる。
主人公の武本、上司の安住、麻取の宮田、だれしもが尊敬に値する人物だと思う。
その中で自分が一番「こんな人物になりたい」と思ったのは、もう一人の主人公・潮崎である。
最初は軽口で冗談ばかり吐いている潮崎をみたときは、「絶対にこんな人間にはなりたくないな」と思っていた。
しかし、事件を解決するためとはいえ、おとり捜査まがいのことをして人を傷つけてしまって涙を流しているシーンを見たときに見方が変わった。
自分も彼のように、自分の仕事に誠実で、行動力のあるそんな人間になりたい、そう思った。
続編に『そして、警官は奔る』があるようだが、あの終わり方では無理なように思えるのだが、どう繋げていくのだろう?
興味があるのでまた読んでみようと思う。
本作にはそう思わされる人物が数多くいる。
主人公の武本、上司の安住、麻取の宮田、だれしもが尊敬に値する人物だと思う。
その中で自分が一番「こんな人物になりたい」と思ったのは、もう一人の主人公・潮崎である。
最初は軽口で冗談ばかり吐いている潮崎をみたときは、「絶対にこんな人間にはなりたくないな」と思っていた。
しかし、事件を解決するためとはいえ、おとり捜査まがいのことをして人を傷つけてしまって涙を流しているシーンを見たときに見方が変わった。
自分も彼のように、自分の仕事に誠実で、行動力のあるそんな人間になりたい、そう思った。
続編に『そして、警官は奔る』があるようだが、あの終わり方では無理なように思えるのだが、どう繋げていくのだろう?
興味があるのでまた読んでみようと思う。