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レタス・フライ (講談社ノベルス) 新書 – 2006/1/11
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森ミステリィの煌めき、至福の9編収録。
西之園萌絵が叔母らと訪れた白刀島(はくとじま)の診療所をめぐる怪しい噂に迫る。(「刀之津診療所の怪」)
長期の海外出張で訪れた某国の美術館で、“僕”が遭遇した不可思議な事件とは……?(「ラジオの似合う夜」)
ショート・ショート5編を含む透明感に満ちあふれた9編収録。
ラジオの似合う夜(A radiogenic night)
檻とプリズム(A prism in the cage)
証明可能な煙突掃除人(Provable chimney sweeper)
皇帝の夢(The imperial dream)
私を失望させて(Drive me to despair)
麗しき黒髪に種を(Seeds for her lovely tresses)
コシジ君のこと(My most unforgettable figure)
砂の街(The sandy town)
刀之津診療所の怪(Mysteries of Katanotsu clinic)
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/1/11
- ISBN-10406182466X
- ISBN-13978-4061824669
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/1/11)
- 発売日 : 2006/1/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 406182466X
- ISBN-13 : 978-4061824669
- カスタマーレビュー:
著者について
1957年愛知県生まれ。工学博士。
某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φ(ファイ)は壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズがある。
ほかに『女王の百年密室』(幻冬舎文庫・新潮文庫)、映画化されて話題になった『スカイ・クロラ』(中公文庫)、『トーマの心臓 Lost heart for Thoma』(メディアファクトリー)などの小説のほか、『森博嗣のミステリィ工作室』(講談社文庫)、『森博嗣の半熟セミナ博士、質問があります!』(講談社)などのエッセィ、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』(講談社文庫)、庭園鉄道敷設レポート『ミニチュア庭園鉄道』1~3(中公新書ラクレ)、『自由をつくる 自在に生きる』(集英社新書)など新書の著作も多数ある。
ホームページ「森博嗣の浮遊工作室」(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/)
●これから出る本→予定表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/timetable.html)
●作者による作品の紹介(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/myst_index.html)
●出版された本の一覧→出版年表(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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今回はVシリーズで始まり、今現在続行中のGシリーズで終わる・・と思いきや、最後の最後に仕掛けがありました。
これは全てのシリーズ・短篇集読んだ人がわかる仕掛けでしょう。
さすが森博嗣。ただでは終わらせません。
この極上の森ミステリィを是非味わってください。
私は本編シリーズも読んでいますが、ぶるぶる人形〜を読むまで、刀之津〜のオチがずっと分からないままでした。
「レタス・フライ」自体、本編シリーズを読んでいないと面白さは半減です・・・
が、これらの短編が同時収録されていないのは流石に不親切だと感じましたので、この評価です。
(ちなみに、「どちらかが魔女」には、両短編が収録されています。個人的には、こちらの短編集の方がおすすめです。)
文章だけですべてが与えられるのではなく、解釈する、理解するのは読み手側なのです。そんな知的な読み方がとても好きですし、刺激にもなります。自分の人生とリンクしている部分もあり、己の内面について深く考えさせられました。
まだ、森作品をすべて読み返してみたくなる一冊でした。
慌てて読んでみた、その『刀之津診療所の怪』。
この作品の本当の楽しさは、Vシリーズ、S&Mシリーズ、Gシリーズを読んでいないと、伝わらない部分が多い。確かに。
それに他に2つ、シリーズを読んでいる方が、より楽しめる作品がある。
でも、こちらの2作品は単独で読んでも結構面白いと思うけど・・・(Xシリーズ関連もある。これが結構いい話なんだなあ!)
まあ、それはそれとして、でも、それ以外でも読み応えのある作品も収録されている。
この本の中で一番良い作品は『砂の街』じゃないだろうか。
ちょっとシュールなショートホラーとして、コンパクトでもキラッと光る良い作品だと思う。
さて、もし、上記シリーズを読んでなくて、何だ??って思われたら、ぜひシリーズを読まれることをおすすめする。
逆から辿って読んで、「あ、あれはそうか」っていう発見も、けっこう楽しいと思う。
森博嗣のシリーズ作品は途中参加でも、全然楽しめるのが良いのだ。
よくも悪くも森ワールドです。
森ミステリとして感動があるとしたら『刀のつPQR』のみ。
でも、森ワールドなファンの人はところどころでくすりと笑える。
そういう本。
なので、ミステリを期待して、この本を手にとってはいけません。
森ワールドな人は必読かも。とくに『刀のつPQR』。
改行の多さを表現上の制約と見るか原稿料稼ぎと見るかは、森ワールドへの耽溺度で評価が分かれちゃうだろうなぁ。
なかったので、まずは短編でも読んでみようかと思い、この短編集を
購読してみた。
「檻とプリズム」など、深く考えさせられる作品もあったが、全体的に
若干消化不良気味な印象も否めなかった。
中でも「刀之津診療所の怪」は、正直言ってプロの書き手としてどうかと
思った。読み終わって考えても私にはオチの意味が全く分からなかったので、
ネットで調べると、森氏の過去の作品とリンクしていることが判明。
小ネタで内輪ウケをするのはいいかもしれないが、作品の肝心な所でそれを
やるのは、読者にとって不親切極まりない。
特定の読者だけが、この短編集を購読すると思ったのだろうか?
それも実質的に三十頁弱でノベルス版を、所有している人はどうすれば良いのだ?
更に言えば後書きも前書きも無い、著者本人の解説や近況報告、対談の様な物まで無いときている。
立ち読み等は小売店に大変失礼極まりない!
しかも、税込み六百十円也では、高すぎるであろう。
単刊で新規のみの短編集を著すのならば、納得が出来るが此はもう詐欺に近い!