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スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス) 新書 – 2007/1/12

4.2 5つ星のうち4.2 850個の評価

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悲劇(『チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ』)から10年――。
神様とひとつ屋根の下、幸福な時間を過ごすはずが……。
新たなる青春群像の傑作が生まれた!

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの128通にも及ぶ手紙だった。事件から10年――。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜(かがみりりあ)の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める……。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2007/1/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/1/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061825062
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061825062
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 850個の評価

著者について

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辻村 深月
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1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。

2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『V.T.R.』『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『太陽の坐る場所』(文藝春秋)、『ふちなしのかがみ』(角川書店)など。

2010年に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』が第142回直木賞候補作となる。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
850グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出品のコメントは、普通の劣化はあるが良い状態のように記載されてました。
受け取ったらとても良い状態でビックリしました。某中古本屋よりも良いです。
また機会があればお願いします
2023年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一人一人の描写が素晴らしい。最初のイメージがストーリーが進むにつれて良い意味ですごく裏切られていきました。
最後の怒涛の展開はスピード感良い!
そして、ラストは心がスッキリ、幸せな気持ちになりました。
2024年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いかにも辻村作品らしい、「そうだったのか」との驚きとともに、大きな感動がある傑作。上巻は青春群像ドラマで、下巻後半から一気に真実が明かされる。上巻はあまりミステリ要素がないものの、登場人物の個性たっぷりな人間ドラマが展開され、これはこれで十分に読ませる。下巻後半からさまざまな真実が明かされるが、伏線回収の部分は驚きととともに、とても感動的。辻村作品の代表作のひとつだと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
下巻まで読めれば、まあまあ満足感は得られると思います。
また、アニメやマンガの作家さんが出てくるので、そういうものが好きな人の方が、より楽しめるかなと思いました。
対象年齢的には、学生さんとかやや若い人向けかと。
30代の自分には少し若すぎて、挫折しかけました。
よく中身を確認せずに買う方も悪いですが。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても気に入りました。

下巻も早く読みたいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月12日に日本でレビュー済み
大活躍している小説家のコーキ、芽が出始めた脚本家の環、
漫画家の卵の狩野、映画監督の卵の正義、画家の卵のスー。
これら5人の共同生活を中心に、物語は展開されていく。

漫画家の卵のエンヤが出ていき、小説家の卵の莉々亜が入ってくることを
交えながら。

主要登場人物の現在や過去をいったり、きたりしながら、
物語は徐々に進んでいく。

次第に環の過去が明らかにされていき、
環の強い性格がいかに作られていったのかが分かってくる。

コーキの過去が明らかにされていくと、
環に愛おしさを感じてくる。

つまり、読み進めていくうちに、
環の強さ、弱さ、厳しさ、優しさを知り、魅了されていく。

しかし、物語が伏線の回収に重きが置かれているため、
もうひとりの重要人物であるコーキとの間に掛け合いが生じず、
化学反応が起きない。

コーキと環のすれ違いや、コーキの奥手ぶりに焦点が当てられたら、
物語に深みがもっと増しただろう。

残念でならない。
読ませる力がこの話にはあるので、
もっとストレートに物語を展開させてほしかった。

共同生活を通じてお互いを深く知ったことによって生じた化学反応が
正義の覚醒やスーの紆余曲折に限られているのは、
あまりにもったいない。

やはり、コーキが知人から環を紹介されたシーン(p.143)の
コーキの発言「ああ。――お久しぶりです」には
疑問を禁じ得ない。

ここは、「大きくなったね」か「立派になったね」とうっかり言ってしまい、
慌てて訂正するのが妥当だろう。

大傑作になりえたのではないかと思うと残念な気持ちになるが、
それでも、本作品はとても楽しめた。
大傑作は別の作品に期待します。

これから本書を読む人は、
本書に出てくる小説『ダークウェル』の原作者、幹永舞について、
正義が「カン・エイブ」と読んでいた伏線(p.47)は最後に回収されるので、
覚えておいてくださいね。
2022年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
辻村さんファンの中学生の姪っ子に上下巻でプレゼント。喜んでもらえました。私は読んだ事ないんですがね。。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の作品を読むのは二作目。
これは登場人物がいっぱい出てくるので、最初はゆっくり読まないと、ついていけなかった。でもそれぞれの性格や個性などちゃんと書き分けられていて、[下]につづく伏線があちらこちらに散りばめられていて面白かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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