かなり微妙な内容です。
殺人の舞台となる廃墟廃園は、あまりにも複雑奇怪で非現実すぎるので、
イメージがつかず、想像力をかきたてられません。
肝心のスプラッター描写は中途半端で、期待はずれ。
筆者のスプラッターに対する愛情は十分伝わってきますが、
その熱意に筆力が追い付いていない感じ。
悪くはないけど、もう一押しです。
ホラーミステリーとしては良作です。
オチには、見事だまされました!
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スラッシャー 廃園の殺人 (講談社ノベルス ミG- 6) 新書 – 2007/6/8
三津田 信三
(著)
泣き叫んでも殺されます。正統派ホラー作品
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/6/8
- ISBN-10406182533X
- ISBN-13978-4061825338
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/6/8)
- 発売日 : 2007/6/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 250ページ
- ISBN-10 : 406182533X
- ISBN-13 : 978-4061825338
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,645,406位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月25日に日本でレビュー済み
講談社文庫版を加筆修正した作品とのことですが、正直読んだのが10年以上前で記憶もあやふやなので、どの程度の加筆や修正があるかはわかりません。
タイトル通りにスラッシャー映画(次々に登場人物が殺されていくのが見せ場なタイプのホラー映画)オマージュな作品なので、そういう映画が好きな私のような読者は楽しめると思います。
もちろん、ホラーミステリ路線を得意とする作者だけに、残虐趣味だけでなくミステリ要素もしっかりあります。
以下、少しネタバレあり
こういう映画の常でもありますが、犯人当て部分は登場人物が限られていて、さらに減っていくので予想の範囲内でそこまで驚きはありません。
ただ途中で起きた不可解な出来事などのトリックが明かされる部分は驚きでした。登場人物のちょっと気になる行動(そこで読むのやめたら、単に小説が下手だと思われそうな部分もある)も、きっちり伏線でしたしね。
メタ的な要素を持つホラー映画のロケハン、という設定を生かした楽しいスラッシャー・ミステリ小説でした。
ラストは、ホラー映画を見ていてこれだったら、ちょっと腹が立つだろうなという小説ならではのもの。
ただ、もう一人のキャラのことも含めて、スラッシャーよりもトーチャー・ポルノ(この辺の境界は曖昧ですが)を求めていると、ちょっと不満が残るかもしれません。
タイトル通りにスラッシャー映画(次々に登場人物が殺されていくのが見せ場なタイプのホラー映画)オマージュな作品なので、そういう映画が好きな私のような読者は楽しめると思います。
もちろん、ホラーミステリ路線を得意とする作者だけに、残虐趣味だけでなくミステリ要素もしっかりあります。
以下、少しネタバレあり
こういう映画の常でもありますが、犯人当て部分は登場人物が限られていて、さらに減っていくので予想の範囲内でそこまで驚きはありません。
ただ途中で起きた不可解な出来事などのトリックが明かされる部分は驚きでした。登場人物のちょっと気になる行動(そこで読むのやめたら、単に小説が下手だと思われそうな部分もある)も、きっちり伏線でしたしね。
メタ的な要素を持つホラー映画のロケハン、という設定を生かした楽しいスラッシャー・ミステリ小説でした。
ラストは、ホラー映画を見ていてこれだったら、ちょっと腹が立つだろうなという小説ならではのもの。
ただ、もう一人のキャラのことも含めて、スラッシャーよりもトーチャー・ポルノ(この辺の境界は曖昧ですが)を求めていると、ちょっと不満が残るかもしれません。
2014年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初のほうは、奇妙な庭園(乱歩のあの作品を彷彿とさせる)の描写がかなり楽しめました。
私も、奇妙な建築などに深い関心があるので、「お、これは」と期待してしまったんですよ。
でも、途中から、単なる拷問マニアの話になっちゃって(笑)
作者は、こういうのが本当は好きなのでしょうね。もう、筆走る、と言いたくなるような乗りに乗った拷問描写で、読み手を唖然とさせてくれます。
この拷問シーンだけを書きたくて、これを書いたのでしょうね。情熱が感じられます。
そういうのに関心のない私としては、ただただ「キモチワルイ」のひとこと。
事実、この程度のオチでは、ミステリの体をなしているとは言えませんし、うーん、ま、作者が、自分の大好きなものを伝えたかっただけの作品のように思います。
私も、奇妙な建築などに深い関心があるので、「お、これは」と期待してしまったんですよ。
でも、途中から、単なる拷問マニアの話になっちゃって(笑)
作者は、こういうのが本当は好きなのでしょうね。もう、筆走る、と言いたくなるような乗りに乗った拷問描写で、読み手を唖然とさせてくれます。
この拷問シーンだけを書きたくて、これを書いたのでしょうね。情熱が感じられます。
そういうのに関心のない私としては、ただただ「キモチワルイ」のひとこと。
事実、この程度のオチでは、ミステリの体をなしているとは言えませんし、うーん、ま、作者が、自分の大好きなものを伝えたかっただけの作品のように思います。
2013年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はあまり残酷な殺しとかは好まないほうなのですが、クローズドサークル系が好きなので読んでみました。
この作品、舞台の廃園がめちゃくちゃ広くて、しかもちょっとしたテーマパークなみに凝っている設定です(たった2億5千万円程度で出来るのか?これ……、というツッコミは措いておくとして)。広すぎてうんざりするので、もう少しコンパクトにしても良かったのではないかと……。
それと、これだけ舞台が大仰なのに、なぜか殺害に使われる凶器が、ほぼナイフ一択! オープニングの殺人には凝った仕掛けを使ってるのに、何で本番があんなにも地味なのか! 最大の謎です。
それに殺人シーンなんかも、非常に薄いです。比較的さらっと殺して終わります。
おそらくミステリ部分よりも、そちらが売りの作品なんでしょうに、殺人シーンのインパクトはかなり弱く感じました。綾辻さんの「殺人鬼」等のような衝撃はありません。残酷な殺人を期待して買われる方は、不満を感じそうです。
トリックなどには不満はありませんが、ミステリとしては無駄が多すぎ、残酷小説としてはパワー不足。そして双方がうまく噛み合っておらず、非常に中途半端な作品、という印象でした。
この作品、舞台の廃園がめちゃくちゃ広くて、しかもちょっとしたテーマパークなみに凝っている設定です(たった2億5千万円程度で出来るのか?これ……、というツッコミは措いておくとして)。広すぎてうんざりするので、もう少しコンパクトにしても良かったのではないかと……。
それと、これだけ舞台が大仰なのに、なぜか殺害に使われる凶器が、ほぼナイフ一択! オープニングの殺人には凝った仕掛けを使ってるのに、何で本番があんなにも地味なのか! 最大の謎です。
それに殺人シーンなんかも、非常に薄いです。比較的さらっと殺して終わります。
おそらくミステリ部分よりも、そちらが売りの作品なんでしょうに、殺人シーンのインパクトはかなり弱く感じました。綾辻さんの「殺人鬼」等のような衝撃はありません。残酷な殺人を期待して買われる方は、不満を感じそうです。
トリックなどには不満はありませんが、ミステリとしては無駄が多すぎ、残酷小説としてはパワー不足。そして双方がうまく噛み合っておらず、非常に中途半端な作品、という印象でした。
2018年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつもの三津田さんの描く恐怖とは違う、もっとストレートな恐怖。
それがまた新鮮で楽しめました。
でも、ちょっと、自分にはシゲキが強すぎたみたいです。
それがまた新鮮で楽しめました。
でも、ちょっと、自分にはシゲキが強すぎたみたいです。
2012年10月23日に日本でレビュー済み
タイトルそのままに、誰がどのように死ぬかを描写したスラッシャー小説です。
三津田信三の小説でありながらも
刀城言耶シリーズのような横溝節や短篇集や家シリーズに見られる怪奇染みた要素は無きに等しく
当ジャンルが好きだという思いを存分に綴った趣味の作品といった印象です。
結論から言うと私には合いませんでした。
自身スプラッタ映画はそれなりに好み、何本かの作品を愛好しているのですが
スプラッタ映画のように何がどうなって最後にこうなった。という描写は薄く
スラッシャーというジャンル自体を把握し好んでいなければ余り楽しむ事が出来ないかもしれません。
ジャンル自体マイナーではありますが、それなりにメジャーな映画作品で説明すると
スラッシャーはスクリームや13日の金曜日のような
発端や動機が不明瞭なまま、日常からの連続殺人の起こる過程や緊張感を楽しむものが多く
スプラッタはヘルレイザーやブレインデッドのように明確な発端があり
非日常な世界観に浸り、発端に紐付けられた死に方やお約束じみたコントを楽しみ、一連の流れに締めが入るものが多い
…といった感じでしょうか。あくまでにわかなので異論は多々あるかとは存じますがご勘弁を。
メタルを好む者の中にもデス・ジャーマン・ゴシック・シンフォニック等で好き好きが様々なジャンルで別れているように
同じ惨殺系ホラーでも、やはりその趣味嗜好はハッキリ出てしまいます。
幸いにも三津田さんは最初の30ページでその傾向をズバリ示して下さっているので
購入を検討している方は、まず冒頭を流し読むことをお勧めします。
三津田信三の小説でありながらも
刀城言耶シリーズのような横溝節や短篇集や家シリーズに見られる怪奇染みた要素は無きに等しく
当ジャンルが好きだという思いを存分に綴った趣味の作品といった印象です。
結論から言うと私には合いませんでした。
自身スプラッタ映画はそれなりに好み、何本かの作品を愛好しているのですが
スプラッタ映画のように何がどうなって最後にこうなった。という描写は薄く
スラッシャーというジャンル自体を把握し好んでいなければ余り楽しむ事が出来ないかもしれません。
ジャンル自体マイナーではありますが、それなりにメジャーな映画作品で説明すると
スラッシャーはスクリームや13日の金曜日のような
発端や動機が不明瞭なまま、日常からの連続殺人の起こる過程や緊張感を楽しむものが多く
スプラッタはヘルレイザーやブレインデッドのように明確な発端があり
非日常な世界観に浸り、発端に紐付けられた死に方やお約束じみたコントを楽しみ、一連の流れに締めが入るものが多い
…といった感じでしょうか。あくまでにわかなので異論は多々あるかとは存じますがご勘弁を。
メタルを好む者の中にもデス・ジャーマン・ゴシック・シンフォニック等で好き好きが様々なジャンルで別れているように
同じ惨殺系ホラーでも、やはりその趣味嗜好はハッキリ出てしまいます。
幸いにも三津田さんは最初の30ページでその傾向をズバリ示して下さっているので
購入を検討している方は、まず冒頭を流し読むことをお勧めします。
2022年2月5日に日本でレビュー済み
やれやれ、というのが読後感。刺激の強いテレビゲームってこういう感じなのだろうか。ともかく血の気が多い作品である。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の二番煎じかと思わせて、実は東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」の二番煎じだった。最後のネタばらしで二重三重のメタ構造がどうたら言っているがアンフェアな叙述トリックだ。動機も伏線も酷い。これ作家が自発的に創作意欲に駆られて書いたのだったら、かなりアイデアが枯れている。編集側に迫られて書いたと思いたいが、刺激だけが強い駄作だった。
2010年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三津田信三さんの作品はとても好きなのですが
正直読んでがっかりしてしまいました。
ミステリーとしてはある程度読む方なら分かる結末ですし
ホラーとしても少々残虐な描写が含まれる程度で
「厭物」や「禍家」のような怖さ
を期待していたのがそもそも間違いでした。
三津田作品なら失敗したとしても大したことはないと思ったのですが
個人的に心霊もののような心理的恐怖のほうが好みなので
スプラッタの本作はもともと合わなかったのかもしれません。
作中にも出てくる「サスペリア」などが好きな方なら
もう少し楽しんで読めるのではないでしょうか?
正直読んでがっかりしてしまいました。
ミステリーとしてはある程度読む方なら分かる結末ですし
ホラーとしても少々残虐な描写が含まれる程度で
「厭物」や「禍家」のような怖さ
を期待していたのがそもそも間違いでした。
三津田作品なら失敗したとしても大したことはないと思ったのですが
個人的に心霊もののような心理的恐怖のほうが好みなので
スプラッタの本作はもともと合わなかったのかもしれません。
作中にも出てくる「サスペリア」などが好きな方なら
もう少し楽しんで読めるのではないでしょうか?