1~4を続けて読んだ。
主人公は強いけれどスーパーヒーロー的な人物ではなく当たり前の人。
同居人は頼りないおじさん、口やかましい叔母さん、粋がっている従姉妹。
最初はただの嫌な人だった同居人たちのことも話がすすむにつれて、
そうではないと気付かされる。分け隔てなく患者を見る叔父、それを支えるために質素倹約に務める叔母、
思春期で多少グレていたけれど本当は主人公が大好きな従姉妹。
また、牢獄にはさまざまな罪を犯した人間がいて、それぞれが、悪人とひとくくりにはできない様々な事情を抱えている。
ストーリーの面白さを保ちながら、人間ってこんな感じだよな~と気付かされる描写が素晴らしい。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
人間の檻 (講談社文庫 ふ 2-6 獄医立花登手控え 4) 文庫 – 1985/11/1
藤沢 周平
(著)
病気の亭主に代って、店を取り仕切る女房おむらに挑みかかった槌屋彦三郎の頸をしめた手代新助は、情状を汲まれて八丈遠島と決まった。新助の身を案ずるおむら。一件落着と見えた事件の裏には、匂うような女の性が……(「女の部屋」)。颯爽、柔の冴えで悪に挑む好評シリーズ・獄医立花登手控え、ここに完結!
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1985/11/1
- ISBN-104061836269
- ISBN-13978-4061836266
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1985/11/1)
- 発売日 : 1985/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 333ページ
- ISBN-10 : 4061836269
- ISBN-13 : 978-4061836266
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,847,233位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒業。48年「暗殺の年輪」で第六十九回直木賞を受賞。平成9(1997)年1月逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『乳のごとき故郷 (ISBN-13: 978-4163726502 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸時代の牢獄の日常がよくわかる本で、当時の監獄医の仕事がどの様なもので、役人との囚人との関係も詳しく書かれていた。
中井貴一が主人公でのドラマは見ていないが、面白かったと思う。
中井貴一が主人公でのドラマは見ていないが、面白かったと思う。
2019年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKのドラマを見た後に読んだので、それほど時間もかからなく、またすらすら読めて楽しかったです。
2016年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
牢屋という場は、ほかの時代小説作家さんも書くように「臭い飯」を食う所であり、始終すえたにおいの
する所だと思います。
牢には牢のおきてがあり、役人からも囚人らからも責められることがあり、暗い気持ちにならざるを得ない
と思います。
けれども、立花登は平凡でありながら暗くはない獄医として描かれています。
また、登の伴侶となるのがほぼ確実な従妹のおちえは決してしとやかな娘ではないですし、その両親である、
登の叔父は医師ながら大酒呑み、叔母は登をこき使うというキャラで、いったん小伝馬町を離れると、全く
異なる環境があります。
登が事件に首を突っ込みながらも、暗く厳しくなってしまわない絶妙なバランスが、この脇役たちの存在に
支えられているようです。
豊かな読後感が広がる作品でした。
する所だと思います。
牢には牢のおきてがあり、役人からも囚人らからも責められることがあり、暗い気持ちにならざるを得ない
と思います。
けれども、立花登は平凡でありながら暗くはない獄医として描かれています。
また、登の伴侶となるのがほぼ確実な従妹のおちえは決してしとやかな娘ではないですし、その両親である、
登の叔父は医師ながら大酒呑み、叔母は登をこき使うというキャラで、いったん小伝馬町を離れると、全く
異なる環境があります。
登が事件に首を突っ込みながらも、暗く厳しくなってしまわない絶妙なバランスが、この脇役たちの存在に
支えられているようです。
豊かな読後感が広がる作品でした。
2022年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藤沢周平の作品としては中くらいの出来栄えだと思います。でも、もともと水準が高い作家だから十分楽しめます。ひとつひとつの作品は正直、地味目です。ミステリーというより活劇で読ませる。しかし、獄医である主人公の人柄がよく、かつ「赤ひげ」のように柔術もできる。この強い主人公が、叔父の家で居候をしていて、叔母にこき使われ、従妹からは馬鹿にされるという設定が面白い。ところが、この家庭内の人間関係が次第に変化していき、わがままだった従妹はやがて可愛げのある女性に成長し、そして。。思わずにっこりしてしまう展開が待っています。
2013年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シリーズで読みましたが、大変面白かったです。やはり、藤沢周平は面白いです。
2018年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藤沢周平らしい面白い作品です。シリーズなので順番に読むと楽しめます。(次々と先を読みたくなる)
2016年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
4巻まとめ買いしました。BSテレビの放映と併せて楽しんでいます。各短編とも人情あり、謎解き要素ありでGoodです。