『ヤクルト・スワローズ詩集』は、進化を続けている未完の詩集です。
詩は、ときどき姿を現しますが、詩集という形ではまだまとめられていません。
村上春樹さんの夢や幻の作品の中にチラチラと現れてくるだけです。
例えば、本書『夢で会いましょう』では、四篇登場します。
1. 「スクイズ | squeeze
『サードベースとホームベースのあいだに』
と試合後大杉選手は語った。
『北回帰線のようなものがあって、
それが、
ぼくの足を止めたんです』
1981/9/2
*『ヤクルト・スワローズ詩集』より」(104頁)
2. 「スター・ウォーズ | star wars
遠い昔
銀河の果てで
ヤクルト・スワローズは優勝したっけ……
1986/3/24
*『ヤクルト・スワローズ詩集』より」(106頁)
3. 「チャーリー・マニエル | charlie manuel チャーリー・マニエルに捧げる
チャーリー・マニエルは
地雷源のまんなかに落ちてきた手榴弾
を取るように
ライト・
フライを取った。
1981/6/28
*『ヤクルト・スワローズ詩集』より」(129頁)
4. ビール|beer 神宮球場に捧げる
「松岡がホームランを打たれたのは、
僕のせいではありません」
とその不幸な
ビール売りの少年は言った。
1981/5/16
*『ヤクルト・スワローズ詩集』より」(167頁)
楽しみです。この詩集は、これからも、あちこちに出没しますよ、きっと。
《追記》
出ました。
「「ヤクルト・スワローズ詩集」」という作品名の短編小説が出ました。
(『文學界』 2019年8月号)
詩が四篇入っただけの短編小説。
しは、ろくでもない、ごでもない、しです。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
夢で会いましょう (講談社文庫) 文庫 – 1986/6/9
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥704","priceAmount":704.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"704","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"fAQsWpbfENHVtoVcv2MPK5voXEqKyB0UmR5d6XK%2FjcOxSemvtN%2F99o3n7COxpWQEcS2PhJyupmRl8YMoQ1K7qp8ScsGPQ%2F0bcCkjtGBM1efVpQ91igd%2FRyANahiwFcfe","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
強烈な個性と個性がぶつかりあう時、どんな火花が飛び散るか――それがこの本の狙いです。同時代を代表する2人が、カタカナ文字の外来語をテーマにショートショートを競作すると、こんな素敵な世界があらわれました。さあ、2種類の原酒が溶けあってできた微妙なカクテルの酔い心地をじっくりとどうぞ。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1986/6/9
- 寸法10.8 x 1 x 14.8 cm
- ISBN-104061836854
- ISBN-13978-4061836853
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 夢で会いましょう (講談社文庫)
¥704¥704
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
¥880¥880
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1986/6/9)
- 発売日 : 1986/6/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4061836854
- ISBN-13 : 978-4061836853
- 寸法 : 10.8 x 1 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,045位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 304位日本文学(名言・箴言)
- - 4,153位講談社文庫
- - 5,136位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1948年、群馬県出身。
コピーライター。ほぼ日刊イトイ新聞、主宰。
作詞、ゲーム制作など、多岐にわたり活動。
1998年6月に毎日更新のウェブサイト
「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは
同サイトでの活動に全力を傾けている。
最新刊に、早野龍五氏との共著『知ろうとすること。』(新潮文庫)
『ぼくの好きなコロッケ。』(東京糸井重里事務所)などがある。
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年7月13日に日本でレビュー済み
2014年4月29日に日本でレビュー済み
2大作家が交互に書き連ねて面白かったです。
十代の妹と弟にも勧めた所良かったらしく、10年位経ちますがいまだにアスパラガスとブルーベリーアイスクリームの冗談を言うと盛り上がります。
SFのようなエッセイのような不思議で楽しい本です。
十代の妹と弟にも勧めた所良かったらしく、10年位経ちますがいまだにアスパラガスとブルーベリーアイスクリームの冗談を言うと盛り上がります。
SFのようなエッセイのような不思議で楽しい本です。
2022年7月13日に日本でレビュー済み
「村上春樹の本で読んでいない本があったんだなあ」と、見つけて買いました。糸井重里も好きだし。買ってしまったので完読しました。驚愕するほど駄文の連続です。読めるのはスワローズ詩集だけです。糸井重里は散文のプロではないので仕方ないにしても(それにしても意味不明な80年代的な「わかるでしょ?」的甘えが多すぎる。不快)、村上春樹も「ラーク」の段は驚くほどにひどいです。あまりにひどい文章なので糸井さんの箇所かと思いました。万年筆で書いていた時代なのである程度は仕方ないというか、背景をしょっ引いたとしても、こんなもの読みたくなかったと思うくらいひどいです。定価で買ってしまったので意地で読みましたが、現在池井戸潤を読んで口直ししています。This book is a disaster, nightmare, or rubbish.
2009年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹さんと糸井重里さん
二人の「言葉を仕事にする人」の対談のような
ショートショート集。
とあるカタカナ語に対して
対談するように
喧嘩するように
じゃれあうように
なんとも不思議で心地よい文章が
つむがれていく。
二人の「言葉を仕事にする人」の対談のような
ショートショート集。
とあるカタカナ語に対して
対談するように
喧嘩するように
じゃれあうように
なんとも不思議で心地よい文章が
つむがれていく。
2013年4月16日に日本でレビュー済み
作家・村上春樹氏とコピーライター・糸井重里の視点の違いがよく判る、楽しく明るく軽やかな一冊です。
ひとつひとつの物語に重たいテーマはなく、中には5行で終わってしまうものもありますが、書く側の楽しさが読者にも伝わってくるという意味合いにおいて、この本は良書だと思います。
テンポがよくカラリとしていて、読後、さてまた頑張るかという爽快感が残ります。
村上さんの「対象物をストーリーの中に取り込ませて読ませる表現力」と、糸井さんの「対象物をどんな角度から見せて印象づけるかという表現力」は全く異なった才能だな、と思いました。
糸井さんの書いた話、村上さんのもの、読んでいるうちに名前を見なくても解ってきて、両者の切り口の違いを感じながら、時にはクスリ時にはしみじみとさせてくれます。
通勤中の電車の中、歯医者の待合室、一人で入った珈琲屋など、気分転換に、ふとした時間を楽しく過ごしたいときに、うってつけでしょう。
ひとつひとつの物語に重たいテーマはなく、中には5行で終わってしまうものもありますが、書く側の楽しさが読者にも伝わってくるという意味合いにおいて、この本は良書だと思います。
テンポがよくカラリとしていて、読後、さてまた頑張るかという爽快感が残ります。
村上さんの「対象物をストーリーの中に取り込ませて読ませる表現力」と、糸井さんの「対象物をどんな角度から見せて印象づけるかという表現力」は全く異なった才能だな、と思いました。
糸井さんの書いた話、村上さんのもの、読んでいるうちに名前を見なくても解ってきて、両者の切り口の違いを感じながら、時にはクスリ時にはしみじみとさせてくれます。
通勤中の電車の中、歯医者の待合室、一人で入った珈琲屋など、気分転換に、ふとした時間を楽しく過ごしたいときに、うってつけでしょう。
2011年1月8日に日本でレビュー済み
1Q84から入り、村上春樹氏の作品を読み漁っています。
この作品は、”所々面白い作品もあった”という感想です。
小品の集まりですが、多くの項目を”どこが面白いのか分からない”と思いました。
30年前の作品だからでしょうか?または、時代の寵児が勢いだけで書いたからでしょうか?または、出版社が未完成なまま世に問うてしまったのでしょうか?
この作品は、”所々面白い作品もあった”という感想です。
小品の集まりですが、多くの項目を”どこが面白いのか分からない”と思いました。
30年前の作品だからでしょうか?または、時代の寵児が勢いだけで書いたからでしょうか?または、出版社が未完成なまま世に問うてしまったのでしょうか?
2024年2月22日に日本でレビュー済み
悪ふざけであることを初めから表明してるし、小説でもないので、青春?3部作よりは良いけど、何か悲しいこと、深刻な事態が発生しているような時には絶対手にしないだろうな。
2011年3月21日に日本でレビュー済み
本書は「短編集だもないし、エッセイ集でもないし、かといって雑多な原稿の寄せ集めでもない。まあ要するにフシギな本です。(本書3頁)」
その通りの印象でした。
村上氏の短編集のような迫力はないし、糸井氏のジブリのコピーのような求心力もない。
だけど、人を読ませる力がある。
そんな本でした。
何かを期待して読んだらあてがはずれます。
このような文章群を書籍にすることができる力をすごいとも思いますし、逆にその自由奔放さが羨ましくもあります。
重い本の休憩がわりにぜひ。
その通りの印象でした。
村上氏の短編集のような迫力はないし、糸井氏のジブリのコピーのような求心力もない。
だけど、人を読ませる力がある。
そんな本でした。
何かを期待して読んだらあてがはずれます。
このような文章群を書籍にすることができる力をすごいとも思いますし、逆にその自由奔放さが羨ましくもあります。
重い本の休憩がわりにぜひ。