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写楽殺人事件 (講談社文庫) 文庫 – 1986/7/8

4.0 5つ星のうち4.0 123個の評価

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第29回(1983年) 江戸川乱歩賞受賞
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1986/7/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1986/7/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 368ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406183780X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061837805
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 123個の評価

著者について

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高橋 克彦
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1947年、岩手県に生まれる。早稲田大学商学部卒。

美術館勤務を経て、1983年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞。その後、1986年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、1987年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、1992年『緋い記憶』で直木賞を受賞。

著書に『広重殺人事件』『竜の柩』『炎立つ』など多数。また、浮世絵研究家としても知られ『浮世絵鑑賞事典』がある。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
123グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初に著者の『浮世絵鑑賞辞典』を読み終えてから、この作品に入ったので、ストーリーに自然に溶け込めて良かった。
大学の専門研究者のフィールドワークを追体験する進行の中で、読者としては、暫し最初の事件を忘れそうになってしまった。
その内、大学内の人間関係等に憤慨して、気持ち的に何か嫌な予感と共に急展開する。
難しいけれど、面白く、深みに入っていく人間ドラマでもある推理小説として、秀逸な作品だと思いました。
2017年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どちらかというと写楽のルーツはどこかを推理するのを追ってる感じで、それはそれで面白かったです。ただ、ルーツを追うのに集中しすぎて、犯人は誰なのか推理するのをすっかり忘れてました。じゃあ、犯人は・・・?と話が進むところでやっと思い出した感じです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月19日に日本でレビュー済み
本書の主眼はミステリーとしての面白さよりも「写楽の正体は誰か?」を論ずる事だと思う。
特に前半部分は殺人事件うんぬんより写楽や浮世絵、秋田蘭画についての蘊蓄にかなりの量をさいている。

しかし、写楽や浮世絵に詳しくない一般読者にとってはかなり難しく読みづらいと思う。
実際、浮世絵の知識がほとんどない私には理解するのが難しかった。
さらに殺人事件についても浮世絵の歴史に絡むトリックであり、浮世絵の歴史、年代をしっかり理解しておかないとわからなくなる。

私にとってはかなり難しい本だった。
しかし、浮世絵や秋田蘭画に対して興味を持っており、美術史を理解している人にとってはたまらなく面白い本だと思う。
浮世絵の知識が皆無の私には難しかったが、読む人が読めば相当面白い本だとは思う。
読み手を選ぶ作品かな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年6月2日に日本でレビュー済み
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とにかく、グイグイ読まされた感じでした。今更ながら感想ひとしきりです。
2009年7月17日に日本でレビュー済み
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写楽、北斎、広重という3ビッグネーム浮世絵師の名を冠した殺人事件物三部作の皮切りとなる作品。確かに三冊並んで本棚にあったはずなのに、読もうと思ったら写楽がない。しようがないからまた買いこみましたよ。
読み始めて頁を繰っていくほどに、「へ〜 本当かえ」と思い始め、仕舞いには「てっきり」そうなんだと思わされてしまった。
後書きを読んで「な〜んちゃって・・・」と作者に明かされたときにはガクッと膝が折れる羽目に。後書きを読まなきゃあ信じ込んで周りに吹聴していたかも知れない。危なかったなあ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012/7/30読了。

やや文章がこなれず、読みづらい部分もあるが、何よりも全体の構成、ドンデン返しの意外さ、そして、作者の浮世絵に関する知識の深さと思い入れが、この作品を厚みのあるものにしていると思う。しばし、寝るのも忘れて読みふけり、読書の喜びを堪能した。このような素晴らしいひと時をわずか数百円で得られるのは本当に凄いことだと思う。

作家の他の作品も読んでみたい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月25日に日本でレビュー済み
評価が高いので読んでみました。

浮世絵の知識がないので正直、ついて行くのにつらい物がありました。
あとは登場人物の名前がけっこう平凡なのでだれがだれか後半かなり混乱しました。

終盤一気に謎解きされますが、中盤にももう少しヤマがあればだれずに読めたのにな。。。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月5日に日本でレビュー済み
東洲斎写楽について、またそれを取り巻く
当時の政治および文化がとても分かりやすく示されています。
主人公がたどり着いた答えを信じていいのでは?
と思ってしまうほどでした。
後半で
「そういえばこれは推理小説だっけ?」
と改めて気付かされたほど。
高田 崇氏のQEDシリーズは蘊蓄がメインで、
事件の方は破綻していることが多々ありますが、
こちらは事件の方も納得して読むことができました。

2020年現在でも充分に楽しんで読めます。
田沼意次や平賀源内に興味がある方もぜひ。