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最後の伊賀者 (講談社文庫 し 1-19) 文庫 – 1986/11/1
司馬 遼太郎
(著)
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1986/11/1
- ISBN-104061838652
- ISBN-13978-4061838659
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1986/11/1)
- 発売日 : 1986/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4061838652
- ISBN-13 : 978-4061838659
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,724位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
忍者ものは圧巻ですが、けろりの道頓は自分も関西人だからよく分かって、大変面白かった。
2006年11月6日に日本でレビュー済み
この本は編集で、以下の小説で構成されています。
◆「下請忍者」
◆「伊賀者」
◆「最後の伊賀者」
◆「外法仏」
◆「天明の絵師」
◆「藘雪を殺す」
◆「けろりの道頓」
「外法仏」と「天明の絵師」と「藘雪を殺す」と「けろりの道頓」は、いわゆる「忍者モノ」ではありませんが、ある意味で「忍者モノ」というべきか・・・という点で面白かったです。
忍者の世界って厳しいのね・・・というのが素直な感想。
特に「下請忍者」で感じたのですが、どこの世も下請はつらい。
3歳から修行をはじめ、8割以上の子供が修行中に亡くなる。
それを無事にこなして一人前の忍者になっても、いわゆる「下忍」である限りは「上忍」に上前をはねられる。
そして年老いた下忍は、若い下忍の働きにより老後の生活が送れる。
その掟から外れた場合は、どこへも「忍者働き」ができなくなる。
いわゆる推薦状がないから・・・
なんか、日本の年金制度を見ている気持ちで読んでしまいました。
◆「下請忍者」
◆「伊賀者」
◆「最後の伊賀者」
◆「外法仏」
◆「天明の絵師」
◆「藘雪を殺す」
◆「けろりの道頓」
「外法仏」と「天明の絵師」と「藘雪を殺す」と「けろりの道頓」は、いわゆる「忍者モノ」ではありませんが、ある意味で「忍者モノ」というべきか・・・という点で面白かったです。
忍者の世界って厳しいのね・・・というのが素直な感想。
特に「下請忍者」で感じたのですが、どこの世も下請はつらい。
3歳から修行をはじめ、8割以上の子供が修行中に亡くなる。
それを無事にこなして一人前の忍者になっても、いわゆる「下忍」である限りは「上忍」に上前をはねられる。
そして年老いた下忍は、若い下忍の働きにより老後の生活が送れる。
その掟から外れた場合は、どこへも「忍者働き」ができなくなる。
いわゆる推薦状がないから・・・
なんか、日本の年金制度を見ている気持ちで読んでしまいました。
2018年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
後半の短編が今ひとつ。私見ですが、最初だけ読めば充分かなと思います。
2012年1月14日に日本でレビュー済み
手放しで面白い。
7つの短編、すべてが生き生きと躍動するようで、古くない。古くないどころか斬新だ。
司馬さん初期の作品は雑密に関連した短編が多い。
忍者という、戦国時代の特殊な職業人もまた雑密の使い手であろうが、本書の前半4篇はその忍者と雑密の話に終始する。
後半は、絵師の話が2話収録されている。
登場人物は「天明の絵師」の与謝野蕪村と呉春と円山応挙。「蘆雪を殺す」の長沢蘆雪。
最後の一篇は大阪・道頓堀を築いた土豪、安井道頓にまつわる話「けろりの道頓」。
すべて傑作。
「けろりの道頓」は読んでいて、泣いてしまった。
7つの短編、すべてが生き生きと躍動するようで、古くない。古くないどころか斬新だ。
司馬さん初期の作品は雑密に関連した短編が多い。
忍者という、戦国時代の特殊な職業人もまた雑密の使い手であろうが、本書の前半4篇はその忍者と雑密の話に終始する。
後半は、絵師の話が2話収録されている。
登場人物は「天明の絵師」の与謝野蕪村と呉春と円山応挙。「蘆雪を殺す」の長沢蘆雪。
最後の一篇は大阪・道頓堀を築いた土豪、安井道頓にまつわる話「けろりの道頓」。
すべて傑作。
「けろりの道頓」は読んでいて、泣いてしまった。
2014年9月26日に日本でレビュー済み
もう20年前位に司馬遼太郎さんの”燃えよ剣、新撰組血風録、梟の城”とこの”最後の伊賀者”を何度も読んでいました。今、もう一度読み返してみても、今でも十分通用する文章に改めて司馬文学の凄さを思い知らされます。未読の方は是非読んで欲しい。読み易さに加え、”忍者”という職業を私達が如何に表面しか観ていなかったかという事が判ります。
2010年7月18日に日本でレビュー済み
私の世代で伊賀者といえば、千葉真一・真田広之であり憧れの対象なのですが、封建制度下では現場系の労働者への蔑称であり、その悲哀が表題作及び、「伊賀者」、「下請忍者」の三作に溢れており、サラリーマンに共感者の多い司馬作品の面目躍如といったところでしょうか。
しかしながら、忍者作品はこの三作のみで、あとは寄せ集め的な短編集となっています。
四番目の「外法仏」は、別の短編集「ペルシャの幻術師」にも掲載されている初期の幻想小説ですが、結末がよめない緊迫感のある面白さです。
続いて「天明の絵師」は呉春、「蘆雪を殺す」は長沢蘆雪という異端の芸術家を描いた短編です。銘酒呉春がまさか絵師の名前だったとは、またひとつ賢くなってしまった。
トリの「けろりの道頓」は、別の短編集「おれは権現」にも掲載されていますが、大阪名物の道頓堀を義侠心から作った安井道頓のちょっといい話です。欲得だけでない爽やかな生き方を紹介してくれる司馬作品のこれも一側面ですね。
しかしながら、忍者作品はこの三作のみで、あとは寄せ集め的な短編集となっています。
四番目の「外法仏」は、別の短編集「ペルシャの幻術師」にも掲載されている初期の幻想小説ですが、結末がよめない緊迫感のある面白さです。
続いて「天明の絵師」は呉春、「蘆雪を殺す」は長沢蘆雪という異端の芸術家を描いた短編です。銘酒呉春がまさか絵師の名前だったとは、またひとつ賢くなってしまった。
トリの「けろりの道頓」は、別の短編集「おれは権現」にも掲載されていますが、大阪名物の道頓堀を義侠心から作った安井道頓のちょっといい話です。欲得だけでない爽やかな生き方を紹介してくれる司馬作品のこれも一側面ですね。