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社長の器 (講談社文庫) 文庫 – 1992/2/4
高杉 良
(著)
兄は多国籍企業の総帥、弟は中小企業の2代目社長。冷徹で攻撃型の兄と柔和で温情型の弟。経営理念も器量も異なる兄弟社長が、ことごとくにぶつかりあう。なぜ、確執を続けるのか。経営とは、かくも厳しいのか。2人の経営者が織りなす凄絶な闘いのドラマを通して、社長の器とは何かを考えさせる経済小説。(講談社文庫)
- 本の長さ354ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1992/2/4
- ISBN-104061849867
- ISBN-13978-4061849860
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1992/2/4)
- 発売日 : 1992/2/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 354ページ
- ISBN-10 : 4061849867
- ISBN-13 : 978-4061849860
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,511,519位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1939年東京生まれ。
石油化学業界紙の記者、編集長を経て、75年『虚構の城』で作家デビュー。以後、『小説 日本興業銀行』をはじめ、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める。
97年、書き下ろし作品『金融腐蝕列島』で銀行不祥事を暴き、以降、『再生 続・金融腐蝕列島』『混沌 新・金融腐蝕列島』『消失 金融腐蝕列島・完結編』と続く一連のシリーズは、金融大再編を描く壮大な平成金融経済史となり、スピンオフ的に書かれた『呪縛 金融腐蝕列島Ⅱ』は銀行と裏社会との癒着を告発、映画化されて話題を呼んだ。近年の代表作は『小説ザ・外資』『乱気流 小説・巨大経済新聞』、近著は『挑戦 巨大外資』『反乱する管理職』など。「高杉良経済小説全集」(全15巻)がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高杉さんならではのノンフィクション的小説です。ミネベアの前社長高橋高見氏とその弟で国会議員であり中小企業の社長の両者が主人公です。全く性格の違う兄弟。同じ社長という立場で全く違う経営手腕を発揮します。この本は冷血で高圧的であるが企業を拡大させる能力に長けた兄と、従業員を大切にし福利厚生を重視する中小企業の社長。はたしてどちらが社長の器として適しているのかを問いかけてきます。高杉氏は完全に弟側の立場で小説を書いているのでこの本を読む限り血の通った経営者に軍配が上がりますが、現実問題としてミネベアを世界的な会社に育てたのは兄の高見氏であることは紛れもない事実です。その意味でタイトルどおり社長の器としてどちらが適しているのかをもう少しリベラルに描写していればもっと面白かったのではないかと思います。
2010年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実は企業小説というジャンルは初挑戦。雑誌の書評で推薦してあったので、有名な高杉良の著作をを初めて読んでみました。
「社長の器」というタイトルから、グローバル大企業の社長であり冷徹な兄と、日本のメーカーの社長であり温情厚い弟、という2人の兄弟の対比をするというストーリーは予想通りでしたが、中身があまりに期待はずれ。
兄が社長としてビジネスに関わっている描写はほとんどなく、弟の遺族を執拗に追いつめる冷酷な偏執狂、という部分ばかり。人間的に少し偏っていても、経営者として偉大、という人は実際いるわけで、この描写だけでは兄の経営者(社長)としての器は理解しにくい。また弟にしても、本書が弟の家族を中心に描かれているからか、彼に人間的に魅力があったのも、努力家だったのも理解できるが、経営者としての描写は弱い。
また、後半に出てくる兄と弟の遺族の間の法的なやり取りや手紙の描写も、あまりに冗長すぎて読みにくく、単純な小説としての魅力も高くない、と感じた。本を読むのは比較的早い自分が、読み切るのにずいぶん時間がかかったのは、あまり面白く感じていなかったから。
タイトルの「社長の器」に騙されないで(社長の適性を考える部分はほとんど無い)、昭和の時代の企業小説のひとつとして読むのなら、アリだと思います。あまりお勧めしませんが。
「社長の器」というタイトルから、グローバル大企業の社長であり冷徹な兄と、日本のメーカーの社長であり温情厚い弟、という2人の兄弟の対比をするというストーリーは予想通りでしたが、中身があまりに期待はずれ。
兄が社長としてビジネスに関わっている描写はほとんどなく、弟の遺族を執拗に追いつめる冷酷な偏執狂、という部分ばかり。人間的に少し偏っていても、経営者として偉大、という人は実際いるわけで、この描写だけでは兄の経営者(社長)としての器は理解しにくい。また弟にしても、本書が弟の家族を中心に描かれているからか、彼に人間的に魅力があったのも、努力家だったのも理解できるが、経営者としての描写は弱い。
また、後半に出てくる兄と弟の遺族の間の法的なやり取りや手紙の描写も、あまりに冗長すぎて読みにくく、単純な小説としての魅力も高くない、と感じた。本を読むのは比較的早い自分が、読み切るのにずいぶん時間がかかったのは、あまり面白く感じていなかったから。
タイトルの「社長の器」に騙されないで(社長の適性を考える部分はほとんど無い)、昭和の時代の企業小説のひとつとして読むのなら、アリだと思います。あまりお勧めしませんが。
2018年2月5日に日本でレビュー済み
他の方も書かれていますが、「社長の器」について問うという企業小説ではありません。
タイトルと最初の数ページで騙されたという感じです。
ノンフィクションを書きたかったのか?この内容なら、タイトルを変えた方が良いのでは?
最終章のタイトルも疑問です。
どれだけ一生懸命に生きても、結局企業経営はドラスティックに執拗に相手を叩きのめすように立ち回る方が勝ちという感じを受けました。
経営者として、何をおいても厳しい対応が必要。それは当然です。
しかし、兄も弟も救われない書き方のようで、非常に読後感が悪くて残念です。
タイトルと最初の数ページで騙されたという感じです。
ノンフィクションを書きたかったのか?この内容なら、タイトルを変えた方が良いのでは?
最終章のタイトルも疑問です。
どれだけ一生懸命に生きても、結局企業経営はドラスティックに執拗に相手を叩きのめすように立ち回る方が勝ちという感じを受けました。
経営者として、何をおいても厳しい対応が必要。それは当然です。
しかし、兄も弟も救われない書き方のようで、非常に読後感が悪くて残念です。
2005年7月12日に日本でレビュー済み
ミネベアを世界的企業に育てた兄と、部品製造会社を経営しつつ衆議院議員3期をつとめて若くして物故した弟の確執を描いた作品です。ひとつの事実を捉えるのに、こうも見方が違うのかということを、まざまざと感じさせます。よって立つ視点と構成上、弟に感情移入して読む読者がほとんどだと思いますが、兄の視点・立場と弟の視点・立場の双方を斟酌できる展開であれば、なお楽しめたと思います。