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井上ひさし

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四千万歩の男(五) (講談社文庫) 文庫 – 1993/3/3

井上ひさし (著), 武蔵野次郎 (解説)

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青年二宮金次郎と“百姓論語”を闘わせ鰹節騒動では危うく情事の罠に。とかく学問より俗事に心奪われる伊能隊、再三の“測量中止”の危機を脱し、有望な孤児や人気女形をお伴に江戸へ。忠敬が“人生二山”を生きた江戸後期の、新しい文化の旗手を多士済々に登場させ、人間忠敬とその時代を縦横に描く大作、完結。(講談社文庫)

青年二宮金次郎と“百姓論語”を闘わせ鰹節騒動では危うく情事の罠に。とかく学問より俗事に心奪われる伊能隊、再三の“測量中止”の危機を脱し、有望な孤児や人気女形をお伴に江戸へ。忠敬が“人生二山”を生きた江戸後期の、新しい文化の旗手を多士済々に登場させ、人間忠敬とその時代を縦横に描く大作、完結。

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本の長さ

712ページ
言語

日本語
出版社

講談社
発売日

1993/3/3
寸法

10.8 x 2.8 x 14.8 cm
ISBN-10

4061853406
ISBN-13

978-4061853409
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出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1993/3/3)
発売日 ‏ : ‎ 1993/3/3
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 712ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4061853406
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061853409
寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 2.8 x 14.8 cm

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井上ひさし

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昭和9年(1934)、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。平成11年、菊池寛賞受賞。平成16年、文化功労者。(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『ボローニャ紀行 (文春文庫)　(ISBN-13:978-4167111281 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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隅田誠

購入時の予定日に到着。

2023年1月3日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

別の業者さんに続き、続巻(最終巻)の注文を連続にしましたが、間違いのない手配で，到着予定日の到着でした。お世話になりました。

2023年2月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

作者　の博識多彩ぶり、読者を徹頭徹尾　面白がらせる精神に　あらためて感服。
小説だから、史実にないことも、てんこ盛りされていると覚悟すべき。
そうおもって読めば、事実である部分も推定可能だし、まさに活字好きにはたまらない。

役に立った

紅葉の枝

全部読み切っていないが、購入に満足している

2014年2月4日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

井上ひさし作品の中では、長編であるが、彼らしく資料を読み込んだ力作である。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

recluse

未完の作品

2021年9月1日に日本でレビュー済み

勢いで読了。一言でいって大変な作品。

実は、この作品、未完なのだ。もちろん、諸般の事情で途中で中断してしまった作品ではない。著者により明確に幕は魅かれている。ただ後書きで、作者自身が「やがてそのうちにこの小説をふたたび書き継ぐことになりそうだ。」とまで述べられているのだ。もちろん、その後が書かれることはなかった。

「完結」と銘打っているこの第五巻だが、ストーリーの展開のうえでも、決して完結を迎えてはいない。新しい問題の種が提示される中で、強引に幕が引かれている。そういう意味では、作品としては「失敗作」だろう。ここでひとまず幕を引く作品構成上の必然性がまったく感じられない作品。おそらく、その理由は、個人的な事情に由来するのであろう。この個人的な事情は、作品の中では、「お榮」の存在と忠敬との不思議な関係に希望的な観測として仮託されているようだ。

振り返って見れば、不思議な作品。２５００ページにも及ぶ作品でありながら、カバーしている時間はわずか一年半（1800年正月から1801年６月まで）なのだ。描かれたのは、忠敬の測量の旅だけでなく、さまざまな歴史上の人物をその行程の中にフィクションとして放り込むことにより生み出される不思議な「空間」と「空気」。この空気は、訪れる土地の詳細な描写や時代の風俗のディテールの描写（そこには著者お得意の下ネタも含まれる）をもとにしながらも、江戸の「太平」とこの先に待っている「変動」のせめぎ合いに特徴づけられている。このせめぎ合いは、忠敬という人物の眼を通して描かれるのだが、その眼には、「戦後民主主義」の申し子である著者の思いが強く投影されているのは言うまでもない。

この作品と同時期に、もう一つの問題作「吉里吉里」が書かれているのは意味深。

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