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反三国志 上 (講談社文庫 し 44-1) 文庫 – 1994/12/1
蜀の劉備、魏・呉を滅ぼして三国を統一す!「演義」の虚構を暴き、非業の死を遂げた人物は生かし悪業には報いを用意し、全体をひっくりかえす幻の書の完訳。厳密な時代考証と人間描写で綴る一大歴史ドラマ
- 本の長さ485ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1994/12/1
- ISBN-104061858424
- ISBN-13978-4061858428
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1994/12/1)
- 発売日 : 1994/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 485ページ
- ISBN-10 : 4061858424
- ISBN-13 : 978-4061858428
- Amazon 売れ筋ランキング: - 664,205位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まぁ蜀が勝つ、勝つ!劉備・諸葛亮ファンなら最高の本かも。私は魏派なので、やられ過ぎ感を感じました。
2020年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蜀ファンにはたまらない展開のストーリーだった。下巻が楽しみです。
2007年1月1日に日本でレビュー済み
If三国志の元祖。正史がでたらめなのだと主張する作者であるが
日本のトンデモ三国志に比べれば、渡辺精一先生の名訳のせいか、
素晴らしい小説に思えてくる。
除庶のファン向けか?
ちなみに光栄から訳された「超・三国志」は同じ原典の筈なのだが、
訳者が悪すぎて読むに耐えない。読むんだったらこっちを勧める。
日本のトンデモ三国志に比べれば、渡辺精一先生の名訳のせいか、
素晴らしい小説に思えてくる。
除庶のファン向けか?
ちなみに光栄から訳された「超・三国志」は同じ原典の筈なのだが、
訳者が悪すぎて読むに耐えない。読むんだったらこっちを勧める。
2020年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっと電子版が販売された。電子版は表紙が無いので修正版をお願いしたい。
反三国志と言えば、徐庶が蜀に留まるところからifのストーリーが始まる物語であり、蜀が天下を取るまでが描かれる。
蜀に帰順した馬超が大活躍する働きを見せ、ゲームキャラクターとしては既に知られている彼の妹、馬雲騄が登場する原典でもある。
上下二巻のボリュームで描かれるため、展開は早く内容は薄い。
趙雲と馬雲騄の恋愛要素も若干あり、蜀贔屓なら楽しみながら一気に読めてしまう魅力はある。
反三国志と言えば、徐庶が蜀に留まるところからifのストーリーが始まる物語であり、蜀が天下を取るまでが描かれる。
蜀に帰順した馬超が大活躍する働きを見せ、ゲームキャラクターとしては既に知られている彼の妹、馬雲騄が登場する原典でもある。
上下二巻のボリュームで描かれるため、展開は早く内容は薄い。
趙雲と馬雲騄の恋愛要素も若干あり、蜀贔屓なら楽しみながら一気に読めてしまう魅力はある。
2018年4月1日に日本でレビュー済み
渡辺精一先生の訳者解説にも出ているが、これは辛亥革命のプロバガンダ小説でもある。中国文学は政治性が強いものが多いが、これなどもその一つで、劉備は孫文の見立て、曹操は北洋軍閥の見立てである。だから曹操の息子たちは最終回でモンゴルへ行ってしまうのだ(清王朝は元々塞外民族ですからね)。
なお、正史三国志をフェイクだと断言するのは、魯迅の『阿Q正伝』でも使われた「当時の文人が伝記を書くときのお作法」のパロディ。よく出来ているので「本当に正史はインチキだと思って著者が書いているんだろう」と「と学会」に投稿した人さえいる。まあSFの「火星人襲来」みたいなものだと思ってください。一種のフェイクドキュメンタリーですね。
内容については非常に面白いです。ちょっと登場人物の性格描写が薄いかな。でも著者は相当な三国志マニアですね。あの人を殺させてしまい、あの人が振り替わるから劉備以降も永続するという仕掛けには唸りました。
なお、本好きにはなにかというとすぐ爆死する本としても知られている。
なお、正史三国志をフェイクだと断言するのは、魯迅の『阿Q正伝』でも使われた「当時の文人が伝記を書くときのお作法」のパロディ。よく出来ているので「本当に正史はインチキだと思って著者が書いているんだろう」と「と学会」に投稿した人さえいる。まあSFの「火星人襲来」みたいなものだと思ってください。一種のフェイクドキュメンタリーですね。
内容については非常に面白いです。ちょっと登場人物の性格描写が薄いかな。でも著者は相当な三国志マニアですね。あの人を殺させてしまい、あの人が振り替わるから劉備以降も永続するという仕掛けには唸りました。
なお、本好きにはなにかというとすぐ爆死する本としても知られている。
2012年7月4日に日本でレビュー済み
何年間か間隔を空けて三回読んだ(単行本で一回、文庫で二回)。
本書が、「蜀贔屓な筆者の偏見で書かれた作品だ」とは全く思えなかった。ノベル判や文庫版でよくあるようなシュミレーション小説とは、格が違う。全く三国志を読んだことが無い人が読んだら、こっちが正史だと思ってしまうぐらいの緻密なストーリー展開だ。
もし、(本書の底本となる)「三国旧史」なる書物が存在せず、本書が筆者・周大荒氏の創作だったとするならば、
三国志演義を深く読み込んだ上で、「どうすれば、漢軍の中原制覇が実現できたか?」を徹底的に考えて構想を練ったと思われる。
漢軍に足りなかったもの其の一。軍師の駒不足。徐庶とホウ統が健在で、関羽や張飛とコンビを組んで行動していたら、孔明の負担がかなり軽減できた。
漢軍に足りなかったもの其の二。荊州の失陥。南陽郡から許昌を射程範囲に捉えようとした関羽の戦略は正しかったと思う。背後の備えを怠ったせいで荊州全体を失った。孔明の遠回りな北伐の際に、荊州から許昌に向けてプレッシャーをかけられたら、条件が大きく違った。
読者によって意見が分かれることもあるとは思うが、この二つが漢軍の大きな敗因に数えられると思う。本書では、徐庶の救出からストーリーを開始させて、ボタンの掛け違いを防いでいる。武将・軍師のコンビは、おおむね関羽・徐庶、張飛・ホウ統、馬超・姜維だ。馬超・趙雲の活躍が華やかなのに対して、関羽・張飛の活躍が地味だ。関羽・張飛を(宛城・方城という)荊州の拠点の鉄壁の守備に充てているのは、荊州を確保する重要性を筆者が強く意識していることの現われだと思った。
馬超は確かに強い。ただし、いったん占領した長安を失陥したし、深入りを衝かれて窮地に陥ったこともあった。馬超の妹は、大物の大将を討ち取るほどの活躍はしていない。趙雲に油断が無く強いのは、三国志演義と変わらない。姜維の登場が早いけど、司馬師・司馬昭・トウ艾・鐘会の登場も早い。三国志演義に比べて、漢軍の武将の強さの質・量は相対的にそれほど上がっていない。個々の武将の強さよりも、徐庶・関羽、ホウ統・張飛のコンビで、荊州を確保できたことのほうが大きな勝因だ。孔明が存分に能力を発揮しやすい環境が整っていたからこそ、個々の武将も確実に勝ち星を積み重ねられた。
(三国志演義の関羽のように)樊城を占領して一気に許昌を衝く作戦で、魏の屋台骨を揺るがすのも面白いと思う。しかし、本書の孔明の戦略は、堅実に確実に一つ一つの拠点を確保して地歩を得ていく戦略だ。許昌を占領できたのは、ようやく43/59回だ。一見単調な展開に見えるけど、(その地味さが)かえって史実のような展開に感じられた。
筆者の博覧強記ぶりには非常に驚かされた。三国時代の官制・軍制について知り尽くしている。膨大な登場人物の具体的な役職名に踏み込んでの記述が、史実を意識させてくれる。故事や、別の時代の人物との比較も多い。日本の作家との教養のスケールの違いを強く感じさせてくれるのが、作中に登場する漢詩だ。(孔明や曹植をはじめとする)登場人物の賦した漢詩がいくつも掲載されている。どれも見事な出来だ。日本の作家では太刀打ちできないと思った。
残念だった箇所。
もうすこし、特別な役割を与えてもいい登場人物がいた。張松と夏候覇だ。(三国志演義の作中で)曹操の面前でする張松の口上が面白かっただけに、つまらない死に方をしてほしくなかった。三国志演義の中で(蜀への亡命将軍として)登場する夏候覇がつまらない死に方をしてしまい、登場したことに気付かないぐらいの扱いなのが寂しかった。
(孔明の妻である)黄夫人の出馬は、あまりに非科学的なので外して欲しかった。実在する武将が南蛮王を帰順させるストーリーで十分だったと思う。
付録の地図が大雑把過ぎる。位置関係が読んでいて把握できないのが辛かった。特に荊州北部と、長安から許昌にかけての中原一帯には、拡大地図が欲しかった。
でも、これらは些細なことだ。
筆者の深い教養に裏づけされた三国志ファンを唸らせる展開に文句無く星五つです。(当方のように)吉川英治氏や柴田錬三郎氏の三国志を読まれた方は、こっちも大好きになると思います。
本書が、「蜀贔屓な筆者の偏見で書かれた作品だ」とは全く思えなかった。ノベル判や文庫版でよくあるようなシュミレーション小説とは、格が違う。全く三国志を読んだことが無い人が読んだら、こっちが正史だと思ってしまうぐらいの緻密なストーリー展開だ。
もし、(本書の底本となる)「三国旧史」なる書物が存在せず、本書が筆者・周大荒氏の創作だったとするならば、
三国志演義を深く読み込んだ上で、「どうすれば、漢軍の中原制覇が実現できたか?」を徹底的に考えて構想を練ったと思われる。
漢軍に足りなかったもの其の一。軍師の駒不足。徐庶とホウ統が健在で、関羽や張飛とコンビを組んで行動していたら、孔明の負担がかなり軽減できた。
漢軍に足りなかったもの其の二。荊州の失陥。南陽郡から許昌を射程範囲に捉えようとした関羽の戦略は正しかったと思う。背後の備えを怠ったせいで荊州全体を失った。孔明の遠回りな北伐の際に、荊州から許昌に向けてプレッシャーをかけられたら、条件が大きく違った。
読者によって意見が分かれることもあるとは思うが、この二つが漢軍の大きな敗因に数えられると思う。本書では、徐庶の救出からストーリーを開始させて、ボタンの掛け違いを防いでいる。武将・軍師のコンビは、おおむね関羽・徐庶、張飛・ホウ統、馬超・姜維だ。馬超・趙雲の活躍が華やかなのに対して、関羽・張飛の活躍が地味だ。関羽・張飛を(宛城・方城という)荊州の拠点の鉄壁の守備に充てているのは、荊州を確保する重要性を筆者が強く意識していることの現われだと思った。
馬超は確かに強い。ただし、いったん占領した長安を失陥したし、深入りを衝かれて窮地に陥ったこともあった。馬超の妹は、大物の大将を討ち取るほどの活躍はしていない。趙雲に油断が無く強いのは、三国志演義と変わらない。姜維の登場が早いけど、司馬師・司馬昭・トウ艾・鐘会の登場も早い。三国志演義に比べて、漢軍の武将の強さの質・量は相対的にそれほど上がっていない。個々の武将の強さよりも、徐庶・関羽、ホウ統・張飛のコンビで、荊州を確保できたことのほうが大きな勝因だ。孔明が存分に能力を発揮しやすい環境が整っていたからこそ、個々の武将も確実に勝ち星を積み重ねられた。
(三国志演義の関羽のように)樊城を占領して一気に許昌を衝く作戦で、魏の屋台骨を揺るがすのも面白いと思う。しかし、本書の孔明の戦略は、堅実に確実に一つ一つの拠点を確保して地歩を得ていく戦略だ。許昌を占領できたのは、ようやく43/59回だ。一見単調な展開に見えるけど、(その地味さが)かえって史実のような展開に感じられた。
筆者の博覧強記ぶりには非常に驚かされた。三国時代の官制・軍制について知り尽くしている。膨大な登場人物の具体的な役職名に踏み込んでの記述が、史実を意識させてくれる。故事や、別の時代の人物との比較も多い。日本の作家との教養のスケールの違いを強く感じさせてくれるのが、作中に登場する漢詩だ。(孔明や曹植をはじめとする)登場人物の賦した漢詩がいくつも掲載されている。どれも見事な出来だ。日本の作家では太刀打ちできないと思った。
残念だった箇所。
もうすこし、特別な役割を与えてもいい登場人物がいた。張松と夏候覇だ。(三国志演義の作中で)曹操の面前でする張松の口上が面白かっただけに、つまらない死に方をしてほしくなかった。三国志演義の中で(蜀への亡命将軍として)登場する夏候覇がつまらない死に方をしてしまい、登場したことに気付かないぐらいの扱いなのが寂しかった。
(孔明の妻である)黄夫人の出馬は、あまりに非科学的なので外して欲しかった。実在する武将が南蛮王を帰順させるストーリーで十分だったと思う。
付録の地図が大雑把過ぎる。位置関係が読んでいて把握できないのが辛かった。特に荊州北部と、長安から許昌にかけての中原一帯には、拡大地図が欲しかった。
でも、これらは些細なことだ。
筆者の深い教養に裏づけされた三国志ファンを唸らせる展開に文句無く星五つです。(当方のように)吉川英治氏や柴田錬三郎氏の三国志を読まれた方は、こっちも大好きになると思います。
2005年11月7日に日本でレビュー済み
一通り読みましたが、この本はあくまで三国志のおとぎ話ですね。
趙雲が固辞もせずいきなり結婚したり、
著者が馴れ馴れしく頻繁に読者に問いかけたりと
色々気に入らない点がありますが、一番気に入らないのは
曹操の死を知った劉備が喜色を表しながら、
「あの老賊でも死ぬ事があるのか」
と発言したこと。
原作と性格変わってますやん(笑)。
話の展開としても、
武将「どこそこを攻めたいのだが、何か策はないか」
軍師「この策はどうでしょうか」
武将「そなたの策は素晴らしい」
と、このパターンが延々と続くのでかなり単調です。
まぁ、三国志ファンなら一度くらい読んでみても
いいんじゃないでしょうか。
趙雲が固辞もせずいきなり結婚したり、
著者が馴れ馴れしく頻繁に読者に問いかけたりと
色々気に入らない点がありますが、一番気に入らないのは
曹操の死を知った劉備が喜色を表しながら、
「あの老賊でも死ぬ事があるのか」
と発言したこと。
原作と性格変わってますやん(笑)。
話の展開としても、
武将「どこそこを攻めたいのだが、何か策はないか」
軍師「この策はどうでしょうか」
武将「そなたの策は素晴らしい」
と、このパターンが延々と続くのでかなり単調です。
まぁ、三国志ファンなら一度くらい読んでみても
いいんじゃないでしょうか。
2007年2月9日に日本でレビュー済み
まじめに読むのもいいけど、ネタとして読んだほうが楽しめます。
もう完全なネタばれですが、呉の男たちのどこかやっつけ仕事っぽい死に様とか。
周泰、陸遜、諸葛謹などの有能な人間が孫亮の後を追って入水自殺したり、
周瑜が不摂生がたたって死亡したり。
一方魏は、司馬懿のような有名どころでさえ容赦なく地雷で爆死させてしまうこの本の著者。
すげえ…すげえよ。
そして蜀。
滅亡の第一歩ともいえる街亭の戦いで愚策を用いて大敗した馬謖が、
驕ることもなく適切な策を献じたり、魏延もちゃんということを聞く男だったりと本当に強国。
もはや諸葛亮の変態的知略が悪魔のように思えて逆に蜀に対してのイメージが変わってしまうくらい蜀TUEEEE展開で本当に面白い。
しかし自分の好きな武将の無様な死に様を見たくない人にはお勧めできませんね。
もう完全なネタばれですが、呉の男たちのどこかやっつけ仕事っぽい死に様とか。
周泰、陸遜、諸葛謹などの有能な人間が孫亮の後を追って入水自殺したり、
周瑜が不摂生がたたって死亡したり。
一方魏は、司馬懿のような有名どころでさえ容赦なく地雷で爆死させてしまうこの本の著者。
すげえ…すげえよ。
そして蜀。
滅亡の第一歩ともいえる街亭の戦いで愚策を用いて大敗した馬謖が、
驕ることもなく適切な策を献じたり、魏延もちゃんということを聞く男だったりと本当に強国。
もはや諸葛亮の変態的知略が悪魔のように思えて逆に蜀に対してのイメージが変わってしまうくらい蜀TUEEEE展開で本当に面白い。
しかし自分の好きな武将の無様な死に様を見たくない人にはお勧めできませんね。