期待を裏切らない読み応えでした。
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ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫 の 7-5) 文庫 – 1995/6/1
法月 綸太郎
(著)
法月綸太郎のもとに深夜かかってきた電話。救いを求めてきたのはあのアイドル歌手畠中有里奈だった。ラジオ局の1室で刺されたはずの自分は無傷で、刺した男が死体で発見される。恐怖と混乱に溢れた悪夢の一夜に耐えきれず、法月父子に助けを願い出た。百鬼夜行のアイドル業界で“少女に何が起こったか?”
- 本の長さ618ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1995/6/1
- ISBN-104061859897
- ISBN-13978-4061859890
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1995/6/1)
- 発売日 : 1995/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 618ページ
- ISBN-10 : 4061859897
- ISBN-13 : 978-4061859890
- Amazon 売れ筋ランキング: - 556,953位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年1月7日に日本でレビュー済み
「雪密室」の関係者が登場し、「頼子のために」「一の悲劇」と三部作をなす作品。
「赤い〜」シリーズなどの大映ドラマを意識した構成の中、「頼子のために」事件で心に傷を負った探偵法月綸太郎が救いを求めて苦悩する。
「雪密室」と「頼子のために」が必読。
できれば、クイーンの「十日間の不思議」も読んでおけばベストという、文章構成は困った物ですが、
大映ドラマらしくスピーディーに流れる展開は、長い小説を長く感じさせません
「赤い〜」シリーズなどの大映ドラマを意識した構成の中、「頼子のために」事件で心に傷を負った探偵法月綸太郎が救いを求めて苦悩する。
「雪密室」と「頼子のために」が必読。
できれば、クイーンの「十日間の不思議」も読んでおけばベストという、文章構成は困った物ですが、
大映ドラマらしくスピーディーに流れる展開は、長い小説を長く感じさせません
2018年7月28日に日本でレビュー済み
600ページ超えの長編ミステリー。本作は三部作の最終巻で、「頼子のために」ともう1冊のあとに読むべき本らしい。知らなかった。こういうことがあるからナンバリングつけてほしいんだ私は。「頼子のために」のみ既読だったので初っ端から主人公が落ち込んでる理由は辛うじて理解できました。うっすら前二作のネタバレが挟まれるので初見の人はやはり「頼子のために」から順番に見た方がいいでしょう。
ページ数が多いので嫌な予感はしていたのですがやはり中だるみがひどくてダルダルです。文章自体は読みやすいのですが、それを補って余りあるダルさ。進行が遅く100ページくらいまでは我慢して読みましたがそこから飛ばし読み。経験則ですがページ数が多い小説は9割中だるみしているので悪い予感が当たった形になります。100ページ程度しか読んでいないのであれですが心情面をかなり丁寧に書いていました。感情の機微は大切にしたい方ですがミステリー小説であまりにそこにページ数を割かれるのも考えもの。人間の厚みをトリックと同じくらい重視している方なら気にならない…のかな。とりあえず道のりが長いので腰を据えて付き合える方向けですね。
「頼子のために」はテンポよく進んで面白かっただけに序盤で躓いた本作は残念でした。我慢して最後まで真面目に読めば面白いのかもしれませんが序盤がダルくて無理。飛ばし読みしたので正当な評価とは言えませんが、まあ☆2にしておきます。
ページ数が多いので嫌な予感はしていたのですがやはり中だるみがひどくてダルダルです。文章自体は読みやすいのですが、それを補って余りあるダルさ。進行が遅く100ページくらいまでは我慢して読みましたがそこから飛ばし読み。経験則ですがページ数が多い小説は9割中だるみしているので悪い予感が当たった形になります。100ページ程度しか読んでいないのであれですが心情面をかなり丁寧に書いていました。感情の機微は大切にしたい方ですがミステリー小説であまりにそこにページ数を割かれるのも考えもの。人間の厚みをトリックと同じくらい重視している方なら気にならない…のかな。とりあえず道のりが長いので腰を据えて付き合える方向けですね。
「頼子のために」はテンポよく進んで面白かっただけに序盤で躓いた本作は残念でした。我慢して最後まで真面目に読めば面白いのかもしれませんが序盤がダルくて無理。飛ばし読みしたので正当な評価とは言えませんが、まあ☆2にしておきます。
2006年8月23日に日本でレビュー済み
1992年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
『雪密室』の続編であり、『頼子のために』の完結編。名探偵であることに悩む法月綸太郎に、一応の答えが与えられる。そのため、著者の最大の持ち味である「後味の悪さ」が本書にはない。それを不服とするか、納得するかは読者次第。私としては、物足りない印象が残った。
トリック自体は、複雑だが平板。「名探偵とは何か」という問いに重点が置かれているからだろう。しかし、この厚さを退屈させないのはさすが。
『雪密室』と『頼子のために』を先に読んでおくべき。
『雪密室』の続編であり、『頼子のために』の完結編。名探偵であることに悩む法月綸太郎に、一応の答えが与えられる。そのため、著者の最大の持ち味である「後味の悪さ」が本書にはない。それを不服とするか、納得するかは読者次第。私としては、物足りない印象が残った。
トリック自体は、複雑だが平板。「名探偵とは何か」という問いに重点が置かれているからだろう。しかし、この厚さを退屈させないのはさすが。
『雪密室』と『頼子のために』を先に読んでおくべき。
2008年1月22日に日本でレビュー済み
冒頭に『西村頼子の霊前に捧げる』とあったので、『頼子のために』の続編かと思って読み進めて行ったのですが、実は『雪密室』からの続きと考えた方が良さそうな内容でした。
とにかく長い推理小説です。600ページ以上あります。私は日本で読み始めて、ニュージーランドに戻った後に読み終えましたので、時々話の筋を忘れてしまいそうになりました。まとまった時間を作って一気に読み終えた方がいいかと思います。
内容は『雪密室』で出生の秘密で脅されていたアイドルがライバルのプロダクションの陰謀に巻き込まれて、殺人の疑いがかかってしまうのを、法月綸太郎が推理で助けようとするお話しなのですが、小説の長さに比例する複雑さです。気合い入れて読む必要のある推理小説です。
とにかく長い推理小説です。600ページ以上あります。私は日本で読み始めて、ニュージーランドに戻った後に読み終えましたので、時々話の筋を忘れてしまいそうになりました。まとまった時間を作って一気に読み終えた方がいいかと思います。
内容は『雪密室』で出生の秘密で脅されていたアイドルがライバルのプロダクションの陰謀に巻き込まれて、殺人の疑いがかかってしまうのを、法月綸太郎が推理で助けようとするお話しなのですが、小説の長さに比例する複雑さです。気合い入れて読む必要のある推理小説です。
2017年10月21日に日本でレビュー済み
使うのやめてくれよ。これは飛行機が堕ちる悪夢の曲なんだから。
2005年8月1日に日本でレビュー済み
「頼子のために」から続く3部作の3作目だという。前2作を読んでいないので、全体としての評価ができないこと、「頼子…」に関する記述が少し多すぎるのではないか(=この作品単体として読んだときに少々理解しにくい、前作の内容がわかってしまう)ということから★一つ減点。
内容はすばらしく、事件に関わることで、傍観者ではなく主体者となり得てしまう探偵という立場に主人公が苦悩する内的な物語と、探偵小説としては王道といってもよい、血縁関係や過去のしがらみ、複雑な人間関係、トリックといった要素がバランス良く盛り込まれている。トリックがあまり複雑でない分、謎解きに物足りなさを感じなくもないが、全体的なバランスがすばらしい。
ただ、冒頭にも書いたが、あまりに前作との関わりが強く描かれているのが難点といえば難点。
内容はすばらしく、事件に関わることで、傍観者ではなく主体者となり得てしまう探偵という立場に主人公が苦悩する内的な物語と、探偵小説としては王道といってもよい、血縁関係や過去のしがらみ、複雑な人間関係、トリックといった要素がバランス良く盛り込まれている。トリックがあまり複雑でない分、謎解きに物足りなさを感じなくもないが、全体的なバランスがすばらしい。
ただ、冒頭にも書いたが、あまりに前作との関わりが強く描かれているのが難点といえば難点。