主人公エンリコの周辺人物の逸話や、毎週学校にやってくるペルポーニ先生が聞かせてくれる物語などを集めた、元軍人のイタリアの作家デ・アミーチスの代表作です。タイトルの『クオレ』にはイタリア語で「心、愛情」と言う意味があり、まさに心に訴える逸話が揃っています。
登場人物も主人公の心優しいエンリコ、たくましい正義感のガルローネ、左官屋の父親を尊敬するアントニオ、勇敢なロベッティ、自分の大切にしている切手のコレクションを他人にあげたガロッフィ、努力家スタルディ、貧しいながらも懸命に勉強するプレコッシ、気取り屋ヴォティーニ、不良少年のフランチなど、個性的なメンバーばかりです。エンリコの両親も、あたたかく息子やクラスメートを見守っていて素敵です。
けれど、何と言ってもこの物語の最大のポイントは、心を打たれるエピソードを集めたところにあります。ペルポーニ先生が生徒達に話して聞かせる「毎月のお話」として、『サルデーニャの少年鼓手』『ロマーニャの血』、そしてあの名作『母をたずねて3千里』など、何度読んでも泣かせられる話です。当時、この物語が書かれたのはイタリアが統一されて間もない頃だったようですが、この物語にも少年たちが背負う「愛国心」がベースにされているのがよくわかります。
孝行、勇気、友情、正義。昔の作品であり、今は「古典」とまでいわれているほどですが、それでも今の私たちに訴えるものがあります。さすが名作です!
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クオレ (少年少女世界文学館 22) 単行本 – 1988/3/16
少年の日記形式でつづる、愛の学校生活。 小学4年の純真な少年エンリーコの日記に、毎月のお話を加えてつづる、愛の物語。百年間にわたって、友情と正義をうったえつづけてきたイタリア児童文学の名作。
- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1988/3/16
- ISBN-104061943227
- ISBN-13978-4061943223
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商品の説明
著者について
【矢崎源九郎】
1921年、山梨県に生まれる。東京大学文学部卒業。北欧文学、言語学を専攻。東京教育大学教授、立教大学講師、日本言語学会委員など歴任ののち、1967年2月急逝。著訳書には、『日本の外来語』『言語学概論』『アンデルセン童話全集』『イタリア語の話』など多数がある。
1921年、山梨県に生まれる。東京大学文学部卒業。北欧文学、言語学を専攻。東京教育大学教授、立教大学講師、日本言語学会委員など歴任ののち、1967年2月急逝。著訳書には、『日本の外来語』『言語学概論』『アンデルセン童話全集』『イタリア語の話』など多数がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1988/3/16)
- 発売日 : 1988/3/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 382ページ
- ISBN-10 : 4061943227
- ISBN-13 : 978-4061943223
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,339,421位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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