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阿部 昭
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大いなる日・司令の休暇 (講談社文芸文庫) 文庫 – 1990/5/2

阿部 昭 (著)
3.7 5つ星のうち3.7 6個の評価
すべての形式と版を表示
父をこよなく愛した幼、少年の日々。敗戦により海軍軍人であった父の失職の帰還。失意と家庭の不幸を耐えた父のストイシズム。人間の魂の高貴を平明、粉飾なき文体で描く秀作群。惜しまれて急逝した不朽の文学者魂・阿部昭の世界。
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  1. 本の長さ
    356ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    講談社
  4. 発売日
    1990/5/2
  5. ISBN-10
    4061960784
  6. ISBN-13
    978-4061960787
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1990/5/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1990/5/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 356ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061960784
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061960787
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 6個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

わんこにいさん
5つ星のうち4.0 敗戦後の軍人の悲哀
2023年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧海軍の司令も敗戦後、世間の目も１８０度変わってしまう中、人脈もなく処世術も身に着けていなければ、ただただ社会のお荷物、家族のお荷物と化してしまう。自身の信じるものを突然失い、人生の指針を新たに見出すこともできず、世間の嘲笑を浴び続ければ、心は朽ち果てていく一方だ。それでも人は生きていかなければなならない。
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Caffè Latte
5つ星のうち4.0 真に文学的文学
2019年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古びてはいますが、きれいに保たれた文庫本でした。「司令の休暇」を読みたくて購入しました。しみじみと、文学的文学だと感じます。私小説の普遍性を確認する思いです。
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ペトロ
5つ星のうち5.0 主観性と客観性
2014年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会から追放され居場所のない元軍人の父、
世間体を気にする母、正気を失った「可哀そうな」兄、、、そして僕。
父の矜持と厳格さに対し人間としての視点と家族としてのそれを
うまく使い分けた作品といえる。

こんな偉そうなことは言えないんですけどねｗｗ
ただ一昔前の堅さはありますが、戦後の日本を別の見方で
とらえた貴重な作品ということに間違いありません。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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金吾庄左ェ門
5つ星のうち4.0 司令の休暇
2012年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
　作者から見た軍人だった父親の事が書かれているのですが、この父親が案外クセ者でよく海軍をクビにならなかったなと思うようなエピソードも紹介されます。ゆえに出世はできなかったそうです。
　そして戦後、元軍人ゆえに過す失意の日々を過す事になり、家族にもある意味で大迷惑をかける事になるのですが、その迷惑ぶりの中に愛すべき父親そして人間としての姿が描かれています。
　一部に作者の兄が去勢手術を受けるシーンがある事が問題視されていますが、読んでみて問題があるとは思えません。そこにあるのは、知的障害ゆえに去勢されても懸命に生きようとする兄の姿です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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