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室町小説集 (講談社文芸文庫 はB 3) 文庫 – 1990/10/1

5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

三種の神器の1つの“玉”を巡り、吉野川源流の山奥での武家、公家、入道、神官入り乱れての争奪の顛末。南北朝の対立が生んだ吉野・川上村の伝説が、博渉、強靱な思考の虚々実々の息吹で鮮烈に蘇る。転換期の奔流するエネルギーの“魔”を凝視しつづける常に尖鋭なアヴァンギャルド・花田清輝が、“日本のルネッサンス草創期”の“虚実”を「『吉野葛』注」「画人伝」「力婦伝」等の5篇で構築する連作小説。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1990/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1990/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061961004
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061961005
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 7個の評価

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花田 清輝
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キレイでした。ありがとうございます。
2016年5月16日に日本でレビュー済み
1967年の「小説平家」に始まる連作ものは「随筆三国志」を経て「室町小説集」と続き、著者自ら記す姉妹編の「日本のルネッサンス人」(74年)で終わった。「室町小説集」中の五篇は劈頭の「『吉野葛』注」が『季刊芸術』の70年1月号、四番目の「力婦伝」が『群像』73年2月号に発表されたから執筆は三年に及んでいる。この時期は七十年安保の喧噪を経て、1972年の日中国交正常化に至る時期であった。[オイルショック(第一次74年、第二次79年)後、日本の高度経済成長が完全に終焉する]

連作の動機について、経済的理由もさることながら「たくさんのわたしによって、共同制作まがいの作品を書こうとした」と著者が言うのだが、しかし「連作は、とうてい、共同制作の千変万化に及ばない」から、共同制作というものにいささかも興味を示さない「きわめて個人主義的な今日の文学運動に絶望し」「作品からうごきあがってくるのは」「わたし自身の孤独な顔だけであろう」との諦観に至るのである (「日本のルネッサンス人」)。

「室町小説集」が取り上げるのは「悪将軍」足利義教(嘉吉の乱 (1441) で横死した著者によると「非暴力主義者」)、忠阿弥(日本の水墨画の最高傑作のひとつ「鴨図」作者)、小川弘光(後南朝の皇子から勾玉を奪還。赤松氏の再興に貢献)、三の公の仮御所の女主人「力婦」山邨御前、それに伊勢貞親(政所執事、礼法家元)である。予想通りの全編これ清輝節だが [偽書(勧修寺経茂『吉野詣の記』)の使用も辞さない] 、これをフィクションと言い切ってしまうのはいささかためらわれる。谷崎潤一郎の『吉野葛』の注釈と称してなにやら未練たらしい「『吉野葛』注」はともかく、二作目の「室町画人伝」(現題)以降ともなれば、『看聞御記』を始めとする典籍、古文書の史料を駆使し、内藤湖南、原勝郎から柳田國男まで動員して考証につとめる態であるから。
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