明治三十八年・三十九年。
この巻は、今までとは書き方が違っていて、細かいことが盛り込んであるということが少なく、夏目漱石と徳富蘆花が中心。特に後半は蘆花の話が続く。解説によると、伊藤整の死後出版されたもので、本人が直接書き直した訳ではないという。雰囲気が違うのはそのせいだろうか。
蘆花と奥さんというのは尋常の夫婦ではない。蘆花の滅茶苦茶さにも驚くばかり。それにしても、もし一年の間、伊香保温泉にいたとしたら、奥さんは何をして過ごすつもりだったんだろう。
また、蘆花がトルストイに会いに行った時、四書も持っていったというのに感心した。当然の教養として読んでいたのだろう。現代人とは大違いだ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本文壇史 9 (講談社文芸文庫 いD 10 回想の文学) 文庫 – 1996/4/1
伊藤 整
(著)
日露戦後の新文学
- 本の長さ276ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1996/4/1
- ISBN-104061963643
- ISBN-13978-4061963641
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1996/4/1)
- 発売日 : 1996/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 276ページ
- ISBN-10 : 4061963643
- ISBN-13 : 978-4061963641
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,011,666位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,626位講談社文芸文庫
- - 144,073位ノンフィクション (本)
- - 265,046位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中5つ
5つのうち5つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
3グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
櫻痴居士福地源一郎の事績を確認したくて読み返しました。再読して心にとまったのは例えば、正宗白鳥が東大教授の井上哲次郎に説教されても訓戒を真面目に聞く気がしなかったとか、大塚甲山が詩人に原稿料を払わない出版界の現状について編集者・後藤宙外に抗議した話とか、どうでもいいといえばそれまでのような逸話が多い。伊良子清白のような当時の詩壇に無視された人をも取りあげ、普通の文学史では割愛する生活費や色恋沙汰について博捜し示しているのが、この『文壇史』の魅力です。