宮本武蔵で有名な吉川英治先生の作品で、且つ、あの
「三国志」
である。
ぶっちゃけ三国志なるものはファンが多すぎて、と言うよりファンの熱が熱烈過ぎて加熱し過ぎて、他人のマウント取りのツールとしてアオリに使ってくるような人もいれば
「読んでて当然、読んでないやつはどうかしてる」
と、何故か人間性を否定してくる人もいてどうも読む気になれなかった。
しかも、作者も異様な人数がおり、文学だけじゃなく、漫画、果ては三国志が原作の映画も上げればキリがない。
「知ってるのが常識」
とか言われてしまうと、未読勢からすると
ついつい足が遠のくもの。
しかも、物語のボリュームが半端ない。
さらに言えば歴史好きの人から兵法がなんちゃら、
勉強出来る部分がなんちゃらと、まるで
「これは歴史物の形をした教科書」
.........などと言われると
「.........そんなかたっくるしいもんなの?」
と、余計読む気が失せる。
しかし、Kindle Unlimitedの無料対象になっていて、
普段Kindle Unlimitedで読む物と言えば、AIの
巨乳のヌードしか見ない自分も
「ちと読んでみっかな?」
と、思わせてくれるきっかけとなった。
感想と言えば、まず
「読みやすい」
少し前にかじった感想だと古文然とした、異常に読みづらい文章で、まるで
「初心者お断りw」
と、不勉強を小馬鹿にするような内容だったハズだと思い込んでたのに、いざ読み返してみると、コレがやたらめったら読みやすい。
平坦な現代文で、物語の楽しさ、ワクワク感も相まってスラスラ読めてしまって自分でビックリした。
さすがは吉川英治先生!
.........ほとんど吉川文学に触れてないのはご愛敬だが。
これは教科書なんてかたっくるしいもんじゃない。
とても優れたエンターテインメントのひとつであるし、そうでなければ、要は楽しくなければ、例え歴史的に重要だろうと読む必要なんぞない。
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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33) 文庫 – 1989/4/11
吉川 英治
(著)
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日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、たく県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。――以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。その華麗な調べと哀婉の情は、吉川文学随一と定評のあるところである。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1989/4/11
- 寸法10.8 x 2 x 14.8 cm
- ISBN-104061965336
- ISBN-13978-4061965331
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登録情報
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- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4061965336
- ISBN-13 : 978-4061965331
- 寸法 : 10.8 x 2 x 14.8 cm
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著者について
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1892年神奈川県生まれ。様々な職業を経た後、作家活動に入る。国民文学作家と称され、今も読み継がれている作品が多い。1962年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 新装版 三国志(三) (ISBN-13: 978-4062761888 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我が息子に見せたい程素晴らしい内容だね。次の展開が楽しみだね。
2024年3月9日に日本でレビュー済み
500余ページx8冊=4,000ページか~キツイな〜と、本棚にはあったもののなかなか手にできませんでしたが、長期出張が入ったのでいざ!と読み始めました。
まず、読み物としてフツーに笑えるシーンが多く、フツーに楽しめます。学校や様々なところで聞いたことのある名前が登場するシーンは、感動でちょっと鳥肌が立ちました。
やはり何と言ってもこの大作の見どころは「赤壁の戦い」ではないでしょうか。智略謀計の限りを尽くして、かつとても低い確率の条件をクリアして成す大戦は、ちょっと他には思い当たりません…。すごかったです。
最後は…結局、人というのは、老いと病と酒には勝てないということかと。著者も最後に書かれているように、「宦官的内訌、暴政、相剋、私的享楽」が文化の自然循環、リチャード・ドーキンス風に言えばmeme(ミーム)なのだろうと、私も同意します。
まず、読み物としてフツーに笑えるシーンが多く、フツーに楽しめます。学校や様々なところで聞いたことのある名前が登場するシーンは、感動でちょっと鳥肌が立ちました。
やはり何と言ってもこの大作の見どころは「赤壁の戦い」ではないでしょうか。智略謀計の限りを尽くして、かつとても低い確率の条件をクリアして成す大戦は、ちょっと他には思い当たりません…。すごかったです。
最後は…結局、人というのは、老いと病と酒には勝てないということかと。著者も最後に書かれているように、「宦官的内訌、暴政、相剋、私的享楽」が文化の自然循環、リチャード・ドーキンス風に言えばmeme(ミーム)なのだろうと、私も同意します。
2023年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文豪吉川英治の名作を安価で購入できて満足です。
2019年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キングダムみたけど歴史がよくわからなかったので購入しました。少しずつ読んでます。この時代に興味あるかたはぜひ!
2019年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章も内容も楽しめた。読後、頭の中がスッキリした。8巻まで読めるかなと心配したが、飽きることなく読み終わった。しばらくしてから、もう一度読もうと思っている。
2022年9月7日に日本でレビュー済み
大昔の中国の戦記物。その代表格とされているのが三国志である。
国を三つに分けた国盗り合戦であり、その三つとは曹操の魏、孫権の呉、そして劉備の蜀である。
本作では、蜀の劉備を主人公と捉えて描かれているのだが、昔の中国では、国ごとに各々の歴史を書したものを遺しており、三国志については蜀史をベースにしているからというのがその由縁だ。
なので、本来の三国志とは、日付と何が起きたかの記録史であるのだが、その後に物語性を加えられ世に現れたのが、通俗歴史小説の三国志演義である。
本書も含め、通常知られている三国志とは、この三国志演義が元になっているのである。
確かに、劉備には主人公たり得る素地は多い。
まず、貧しいものの、家柄は前漢の王様の末裔。
滅んでしまった漢を復興させようという至極真っ当な志。
張飛、関羽との出会いから、「我等三人生まれた月日は違えども、同年、同月、同日に死せん事を願わん」と、有名な桃園の誓いによって義兄弟の契りを結ぶ、というドラマ性。
そして、徳の人という善人イメージを前面に出しているという具合。
でも、劉備は意外にも窮地の際にはことごとく家族を捨て去って逃げの一手だったりもしているのだけれども。
まぁ、この時代の中国に於ける「義」というものは、現代社会から考えると理解できない類いのものなので、これも仕方がないのかもしれない。
例えば、劉備達三人が、一夜の宿を求めて老人と娘の二人っきりの民家を頼る。
食卓に娘が姿を見せぬことを不思議に思い、老人に尋ねると、老人は「折角お寄りいただいたのに食事も出せないのでは申し訳ない。その為に娘は・・・」と言うのである。
劉備たちの腹に収まったのは娘の肉という訳で、これに劉備達も感激する、という挿話があったとどこかで読んだか聞いた記憶がある。これを当時の「義」というのだと言うのだが、ちょっとしたオカルトであり、さすがに現代の三国志ではカットされている。
それにしてもさすが中国で、物語のスケールが兎に角でかい。この当時の中国は、現代に比べてみれば、その国土とされた範囲は相当に狭いとは言え、それを三つに分けたのだから、関わる人員もそれぞれ膨大である。
一度の出兵で何万人もが死ぬ。たった一日の小競り合いで数千人が死ぬ。
そして一旦始めた戦は永年続く。
この三国志にしてみても、日本で言えば卑弥呼の邪馬台国の時代から始まって、100年以上続く物語であるのだ。
日本に於ける最大規模の闘いであった関ヶ原ですら、実際の戦に要した時間は八時間に過ぎない。
しかも、この三国志は、劉備、曹操、孫権の時代までしか描いておらず、その後の展開が面白みに欠けるという理由によって、結局どの国が全土を治めたのかまでキッチリと書くことを放棄して終わっているのだ。
なんとも壮大な、世紀を股にかけた戦史なのである。
ジョン・ウー監督の『レッドクリフ』などという、アホっぽいふざけた映画を観て満足していてはならない。
なお、三国志は数多くの作家が小説を書いているが、今回取り上げたのは吉川英治版である。
戦時中の1939年から1943年まで新聞連載されたもので、当時絶大な人気を博した、ザ・三国志とでも言うべきものである。
国を三つに分けた国盗り合戦であり、その三つとは曹操の魏、孫権の呉、そして劉備の蜀である。
本作では、蜀の劉備を主人公と捉えて描かれているのだが、昔の中国では、国ごとに各々の歴史を書したものを遺しており、三国志については蜀史をベースにしているからというのがその由縁だ。
なので、本来の三国志とは、日付と何が起きたかの記録史であるのだが、その後に物語性を加えられ世に現れたのが、通俗歴史小説の三国志演義である。
本書も含め、通常知られている三国志とは、この三国志演義が元になっているのである。
確かに、劉備には主人公たり得る素地は多い。
まず、貧しいものの、家柄は前漢の王様の末裔。
滅んでしまった漢を復興させようという至極真っ当な志。
張飛、関羽との出会いから、「我等三人生まれた月日は違えども、同年、同月、同日に死せん事を願わん」と、有名な桃園の誓いによって義兄弟の契りを結ぶ、というドラマ性。
そして、徳の人という善人イメージを前面に出しているという具合。
でも、劉備は意外にも窮地の際にはことごとく家族を捨て去って逃げの一手だったりもしているのだけれども。
まぁ、この時代の中国に於ける「義」というものは、現代社会から考えると理解できない類いのものなので、これも仕方がないのかもしれない。
例えば、劉備達三人が、一夜の宿を求めて老人と娘の二人っきりの民家を頼る。
食卓に娘が姿を見せぬことを不思議に思い、老人に尋ねると、老人は「折角お寄りいただいたのに食事も出せないのでは申し訳ない。その為に娘は・・・」と言うのである。
劉備たちの腹に収まったのは娘の肉という訳で、これに劉備達も感激する、という挿話があったとどこかで読んだか聞いた記憶がある。これを当時の「義」というのだと言うのだが、ちょっとしたオカルトであり、さすがに現代の三国志ではカットされている。
それにしてもさすが中国で、物語のスケールが兎に角でかい。この当時の中国は、現代に比べてみれば、その国土とされた範囲は相当に狭いとは言え、それを三つに分けたのだから、関わる人員もそれぞれ膨大である。
一度の出兵で何万人もが死ぬ。たった一日の小競り合いで数千人が死ぬ。
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この三国志にしてみても、日本で言えば卑弥呼の邪馬台国の時代から始まって、100年以上続く物語であるのだ。
日本に於ける最大規模の闘いであった関ヶ原ですら、実際の戦に要した時間は八時間に過ぎない。
しかも、この三国志は、劉備、曹操、孫権の時代までしか描いておらず、その後の展開が面白みに欠けるという理由によって、結局どの国が全土を治めたのかまでキッチリと書くことを放棄して終わっているのだ。
なんとも壮大な、世紀を股にかけた戦史なのである。
ジョン・ウー監督の『レッドクリフ』などという、アホっぽいふざけた映画を観て満足していてはならない。
なお、三国志は数多くの作家が小説を書いているが、今回取り上げたのは吉川英治版である。
戦時中の1939年から1943年まで新聞連載されたもので、当時絶大な人気を博した、ザ・三国志とでも言うべきものである。