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腐敗性物質 (講談社文芸文庫 たO 1) 文庫 – 1997/4/10
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- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1997/4/10
- 寸法10.7 x 1 x 15.1 cm
- ISBN-104061975633
- ISBN-13978-4061975637
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1997/4/10)
- 発売日 : 1997/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 268ページ
- ISBN-10 : 4061975633
- ISBN-13 : 978-4061975637
- 寸法 : 10.7 x 1 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,202位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 118位講談社文芸文庫
- - 269位外国詩
- - 296位戯曲・シナリオ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950年、福岡県門司生れ。大学在学中に雑誌「ユリイカ」に詩と詩論を発表しデビュー。みずから極小の版元を構え、詩誌や詩書を刊行、戦後世代を代表する詩人のひとりとなる。その後、「詩の中から新しい散文を生む」(大江健三郎評)実験として、言語の諸形態の混じりあう領域での作品制作をつづける。広く知られた成果に『胡桃の戦意のために』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『左手日記例言』(読売文学賞)、『猫の客』(木山捷平文学賞)、『ベルリンの瞬間』(紀行文学大賞)がある。ほかに、加納光於、河原温、ドナルド・エヴァンズなどの美術家とのあいだに成った書物がある一方、田村隆一の詩集や伊良子清白全集など、詩書装幀の仕事も多い。自装による長篇評伝『伊良子清白』は、2005年春、ライプチヒでの国際ブックフェアにおける「世界でもっとも美しい本」賞の候補となった。1985年、アイオワ大学のInternational Writing Programに招待詩人として参加。1998-99年、ベルリン自由大学客員教授としてベルリンに居住。2005年、「大江健三郎の推奨する詩人」として、共にオーストリアでの文学祭Sprachsalzに参加。2006年、人類学者の中沢新一を多摩美術大学に招聘し、芸術人類学研究所を創設、《野外を行く詩学》部門を担当し、研究をとおして過去の詩人・作家・芸術家の居留地などを結び合わせる《フィールド・ミュージアム・ネット》の活動を展開。2008年と2010年、第1回及び第2回の日中韓・東アジア文学フォーラムに参加。批評家としては、『破船のゆくえ』『光の疑い』などの同時代詩批判からヴァルター・ベンヤミンを基軸とした長篇エッセイ『遊歩のグラフィスム』に至る批評的著作がある。2009年、中保佐和子訳の『胡桃の戦意のために』がアメリカで最優秀海外図書大賞(2009 Best Translated Book Award)を受賞。『葉書でドナルド・エヴァンズに』(飯野友幸による英語訳)、『猫の客』(末次エリザベートによるフランス語訳)などのほか、ドイツ語、韓国語、中国語、ロシア語に翻訳がある。近年の「造本としてのエクリチュール」の実践は、わずか8ページのミニマルな書籍『via wwalnuts』叢書を生み、大部の自装の著作『鳥を探しに』とともに話題を呼んでいる。(作家の写真=望月孝撮影)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いわゆる難解な言葉ではなく、「渋谷のパルコ通り」なんていう平易でリアリティあふれる身近な言葉で詩を書いているから、普段詩を読まない方でも楽しめるはずだ。
「おれは<物>だから/詩そのものだ/おれの言葉は所有権者どもの言葉ではない/おれはおれの言葉だけで生きてきた」
わかりやすく卑近な表現を使っているけれども、ユニークで毒を含んだ社会へのメッセージもあり、自己の内面への厳しい洞察もある。
ぜひこの自選詩集をまず読んでほしい。
【追記】たまたま目に入ったのでひと言だけ。「われアルカディアにもあり」(渋沢孝輔)は古いラテン語の成句が元ネタでそのタイトルの絵画もあるのでオーデンのパクりでもなんでもないはず。田村隆一とは別にそこだけ気になった。あれじゃあ渋沢孝輔が気の毒だ。