昭和20年、群馬県の中島飛行機小泉製作所に学徒勤労動員で働きながら
執筆されたという『中世』に興味があり手にしました。
これほど生々しく三島自身を感じられる小説(1冊)は少ないと思います。
6編で構成されていますが、タイトルとなっている『中世』・『剣』この2編については
豊饒の海4部作への繋がりを感じます。
片田舎の飛行場を襲う空襲の恐怖…
”こんなところでこんな死に方したくない。こんなの俺じゃない”
きっとそんな風に毎日暮らしていたのかな?
中島飛行場での一年は三島の人生の終わり方のきっかけになってしまったのは間違いないでしょう…
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中世,剣 (講談社文芸文庫 みF 1) 文庫 – 1998/3/1
三島 由紀夫
(著)
著者が出征に際し、遺書代りに書いたという「中世」は、25歳にして夭折した足利義尚を悼んでの父義政の嘆きとこの世ならぬ魂の招来を美文で綴る三島文学の美への基調を窺わせる。また、「剣」は剣道部員を主人公に、思想を鍛える如くに修練に励み、そして部員の裏切りにも自死を以て諫める知行合一的世界を展開、後年の死をも含めた作品群を暗示する。他に4篇収録。
- 本の長さ293ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1998/3/1
- ISBN-104061976060
- ISBN-13978-4061976061
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1998/3/1)
- 発売日 : 1998/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 293ページ
- ISBN-10 : 4061976060
- ISBN-13 : 978-4061976061
- Amazon 売れ筋ランキング: - 844,605位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。
1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。
主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。
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